WordPressサイトのパフォーマンスを改善する6つのヒント|計測ツールと最適化手法を徹底解説
Webサイト運営を成功させるには、最適化とセキュリティ対策が欠かせません。ページの表示速度は非常に重要ですが、パフォーマンスはページスピードだけではありません。ユーザー体験(UX)をどれだけ最大化できるかも含まれます。
最適化されたWordPressサイトは、目標達成に役立つさまざまな要素に良い影響を与えます。主なポイントは以下の通りです。
- コンバージョン – コンバージョン率の向上は、より多くの顧客と売上につながります。HubSpotの調査によると、ページ読み込みがわずか1秒遅れるだけで、コンバージョン率が7%低下すると言われています。
- 検索エンジンでの可視性 – Googleはページ読み込み速度を検索順位のランキング要因として採用しています。そのため、WordPressサイトの最適化はWeb上での露出に直結します。
- 使いやすさ – サイトを見やすく操作しやすくすることで直帰率が下がり、ユーザー体験が向上し、売上増加にもつながります。
WordPressサイトのパフォーマンス計測ツール
WordPressサイトを最適化する前に、まずパフォーマンスを測定できるツールが必要です。このベンチマークをもとに、ページ読み込み速度や検索エンジンでの表示順位の改善に取り掛かりましょう。
推奨されるページ読み込み時間は3秒未満です。しかしGoogleの調査によると、この基準を達成できているモバイルページはごく一部しかありません。以下の2つのツールを使えば、サイトのパフォーマンスを測定・追跡できます。
1. WebPageTest
WebPageTestは、Webサイトの速度をテスト・追跡するための機能が最も充実したツールの一つです。シンプルに使える一方で、サイトの問題箇所を詳細に掘り下げられる高度な機能も多数備えています。
使い方は簡単で、自分のサイトのURLを入力するだけです。必要に応じて、デバイス(デスクトップ/モバイル)、ロケーション、ブラウザなどの追加オプションも指定できます。詳細設定では、テスト回数の指定、低速回線(3G)のシミュレーション、JavaScriptの無効化なども可能です。
結果からは、サイトのパフォーマンスに関する以下のような情報が得られます。
- First Byte Time(TTFB) – ネットワークとWebサーバーが最初のデータバイトを返すまでの速さを示します。数値が高い場合はホスティング環境に問題がある可能性があります。
- Start Render – データや画像が画面に表示され始めるタイミングです。
- Document Complete – 初期読み込みに必要なすべてのコンポーネントがページに読み込まれた時点です。
- Fully Loaded – ページが完全に読み込まれた状態です。
- Speed Index – サイトの速度指標で、ベンチマークとして活用できます。
- First Interactive – ページの読み込み開始から、訪問者が実際にサイトを操作できるようになるまでの時間です。
これらの指標に加え、ウォーターフォールチャートなどの便利なツールも提供されており、ページの読み込みを遅くしている要素を特定できます。また、競合サイトと並べて比較表示すれば、自サイトの立ち位置を把握することも可能です。
2. PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、Google独自のページ読み込み速度の評価ツールです。他のツールで細かい問題を掘り下げるのも有効ですが、Googleのツールで高スコアを獲得することは必須といえます。
幸い、Googleのツールはとても使いやすくなっています。URLを入力してEnterキーを押すだけで、サイトの読み込み速度がテストされ、0〜100のスコアとともに複数の指標に分解された結果が表示されます。
- First Contentful Paint – 最初の画像やテキストが表示されるまでの時間。
- First Meaningful Paint – ページの主要コンテンツが表示されるまでの時間。
- First CPU Idle – ページが初めて入力を受け付けられるようになる時点。
- Max Potential First Input Delay – 読み込みが必要な最長タスクの長さ。
- Time to Interactive – サイトが完全に操作可能になるまでの時間。
- Speed Index – ページのコンテンツが完全に表示されるまでの時間。
さらに嬉しいのは、スコア改善に役立つ具体的な提案が得られる点です。WordPressプラグインのおすすめなども提示されます。
WordPressサイト全体のパフォーマンスを改善する方法
パフォーマンスを測定・追跡するツールが揃ったところで、次は改善作業に取り掛かりましょう。ただしその前に、必ずWordPressバックアッププラグインを使ってサイトのバックアップを取っておいてください。それでは、スコア向上と訪問者体験の改善につながる6つの最適化方法をご紹介します。
1. より良いホスティングを選ぶ
TTFBの数値が異常に高い場合は、マネージドWordPressホスティングへの移行を検討しましょう。サイトをどれだけ最適化しても、ホスト側が訪問者のリクエストに迅速に応答できなければ意味がありません。
高速な共有ホスティングプランも多数ありますが、「共有」である以上、他のユーザーとリソースを分け合うことになります。より専用性の高いリソースが欲しい場合は、VPS(仮想専用サーバー)や専用サーバーという選択肢もあります。
2. 描画時間(Paint Times)を短縮する
GoogleのPageSpeed Insightsでは、First Contentful Paint(FCP)とFirst Meaningful Paintという2つの指標が報告されます。これらは、ページ上でコンテンツの読み込みが始まり、訪問者に「何かが起きている」と感じさせるまでの時間を表します。
描画時間を改善するための主な方法は以下の通りです。
- HTTPキャッシュを活用し、再訪問者のページ読み込みを高速化する
- テキストファイルを圧縮・最小化(minify)してダウンロードを速くする
- ページ読み込み時に実行されるJavaScriptを最小限に抑える(リソースを多く消費するため)
- レンダリングを妨げるスクリプトや外部スタイルシートの数を減らす
3. CDNを利用する
CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)は、訪問者の所在地に応じてコンテンツを効率的に配信する独立したサーバーのネットワークです。CDNを利用しても従来のWebホストはそのまま使えますが、画像などは訪問者に最も近いサーバーから配信されるため、WordPressサイトの読み込み時間が最適化されます。
新規インストールしたWordPressでのテストでは、CDNの利用によりグローバルなアクセス環境での速度が大幅に向上することが確認されています。CDNを使用しない場合と比べ、ページ読み込み時間を50.31%削減できるという結果もあります。
4. ホットリンクを無効化する
ホットリンクとは、他人があなたのホスティングリソースや帯域幅を使って、自分のサイトに画像を表示する行為です。つまり、あなたの画像URLを取得し、相手のサイトで画像を表示させるのです。これはサイトを遅くし、コストを発生させ、何のメリットももたらしません。
ホットリンクはさまざまな方法で防止・無効化できます。ホットリンク保護機能を持つCDNもあれば、WordPressプラグインで対応することも可能です。その他の方法としては、.htaccessファイルにコードを追加する、cPanelから設定するといった選択肢があります。
5. コードがクリーンなプラグインとテーマを使う
コードの質が低いプラグインやテーマは、WordPressサイトの読み込みを遅くする原因になります。評判の良い開発者が作成したプラグインやテーマのみを使うことで、こうした問題を回避できます。
また、インストールするプラグインが多すぎることも問題です。パフォーマンスをテストすると、大量のデータベースクエリを発行したり、多数のスクリプトを読み込んだりしているプラグインを特定できます。最善策は、サイトのパフォーマンスに貢献するものだけを残し、常に最新の状態に保つことです。
6. 画像を最適化する
ページ読み込み速度を大きく左右する最大の要因の一つが画像です。CDNやキャッシュ、各種WordPressプラグインで対処できますが、画像そのものを最適化しておくことも重要です。幸い、WP Smushのようなプラグインを使えば簡単に行えます。
また、サイトが遅くなる原因の一つは、ハッキングによるマルウェア感染です。その場合はMalCareのマルウェア除去機能などでサイトをクリーンアップしましょう。加えて、HTTPからHTTPSへの移行、セキュリティプラグインの導入、ログインページの保護、wp-config.phpによるサイトの保護など、さらなるセキュリティ対策も講じておきましょう。
まとめ
今日の消費者は、WordPressサイトの読み込みに余分な1秒を待ったり、整理されていて魅力的でないサイトを見たりすることに忍耐を持ち合わせていません。最適化されたWordPressサイトは、検索エンジンの順位向上だけでなく、ユーザー体験の改善やコンバージョンの増加にもつながります。
まずはこれらのツールでサイトのパフォーマンスを測定・追跡し、紹介したメンテナンスのヒントを実践して、サイト本来の力を引き出しましょう。サイトの最適化と適切なホスト選びが完了すれば、アクセス数や売上の増加という形で成果が現れ始めます。複数のサイトを管理している場合は、WordPress管理プラグインを活用すると作業がぐっと楽になりますよ!
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