WordPressサイトからCoinhiveマルウェアを検出して完全に除去する方法
自分のウェブサイトがハッキングされていたと気づいたとき、それは本当に衝撃的な経験です。これまで長年にわたり、ハッキングされたサイトの駆除をユーザー様と共に行ってきた私たちは、不正侵入がもたらす損害の大きさを身をもって知っています。ハッカーはしばしば、あなたのサイトを悪用して、訪問者を別のサイトへ強制的にリダイレクトさせたり、スパムメール(フィッシング攻撃)を送信したり、バックドアを仕込んだりといった悪質な活動を行います。
その結果、検索エンジンのランキング低下、顧客からの信頼喪失、そして収益の減少につながりかねません。しかし心配は無用です。こうした被害が起こるのは、サイトの駆除と侵入原因となった脆弱性の修正を怠った場合だけだからです。
このマルウェア駆除ガイドでは、WordPressへのCoinhive(コインハイブ)マルウェア感染をきれいに取り除く手順と、今後同様のハッキング攻撃からサイトを守るための対策をご紹介します。
要約(TL;DR): Coinhiveマルウェアを確実に排除したい方は、当社のWordPressマルウェア駆除プラグインをご利用ください。自動クリーニング機能により、サイト内のマルウェアを瞬時にすべて除去できます。ただし、駆除だけでは不十分で、将来の攻撃への防御策も必要です。ぜひ最後まで記事をお読みください。
Coinhiveマルウェアとは?
Coinhiveは、ウェブサイトのオーナーが自分のサイトにコードを設置することで収益を得られるようにするサービスでした。
このコードは、サイト訪問者のコンピューターを利用して収益を生み出す仕組みになっています。
重要なのは、ここでいう収益が暗号資産(仮想通貨)だという点です。暗号通貨はここ数年で急速に普及したデジタル通貨の一種です。
広告ブロッカーを使う人が増える中、Coinhiveはサイト運営者にとって新たな収益源として急速に採用されました。ところが問題なのは、ハッカーたちもこのサービスに目をつけたことです。彼らにとって、簡単にお金を稼げる手段だったからです。マイナー(マイニングプログラム)を仕込むハッカーは、ハッキングしたサイトにCoinhiveのコードを埋め込むだけでよいのです。
あなたのサイトのヘッダーやフッターにCoinhiveのコードが検出された場合、訪問者(正確には訪問者のコンピューター)が本人の同意なくデジタル通貨の生成に利用されていることになります。
朗報としては、このCoinhiveマルウェアを駆除すれば、悪用されることはなくなります。さらに、マイニング処理は訪問者のCPUに大きな負荷をかけ、コンピューターの寿命を縮めるため、その点でも訪問者を守ることになります。
次のセクションでは、Coinhiveマルウェアに感染したWordPressサイトを駆除するための具体的な手順を解説します。
Coinhiveマルウェアの除去方法
サイトからCoinhiveマルウェアを完全に除去するには、まずサイトをクリーンアップし、ハッキングの原因となった脆弱性を修正する必要があります。
ステップ1:サイトからCoinhiveマルウェアを駆除する
マルウェアを除去するには、まずそれを見つけなければなりません。手動での検出か、セキュリティプラグインの利用かのどちらかです。
手動でのマルウェア探しは非常に困難です。昔のウェブサイトはファイルやフォルダの構造が単純で、ハッカーがマルウェアを隠せる場所も限られていました。しかし現在のサイトは膨大なファイルとフォルダで構成されており、Coinhiveマルウェアはどこにでも潜んでいる可能性があります。手動で探すのは非常に時間のかかる作業であり、しかも隠れたマルウェアをすべて発見できる保証はありません。
一方、セキュリティプラグインを使えば、短時間でサイト内のマルウェアを網羅的に検出できます。ただし、多くのセキュリティプラグインには弱点があり、効果的なものを選ぶのは容易ではありません。
最も効果的なセキュリティプラグインの選び方
セキュリティプラグインの主な機能は、マルウェアスキャンとハッキングされたサイトの修復の2つです。
スキャンに関して言えば、多くのセキュリティプラグインは表面的なスキャンしか行いません。つまり、マルウェアが通常見つかる場所しか調べないのです。しかし実際には、マルウェアはどこにでも隠せます。そのため、表面的なスキャンではサイト内のCoinhiveマルウェアをすべて見つけることはできません。
さらに、多くのセキュリティプラグインは「既知のマルウェア」のみを検出するように設計されています。これは、新型のマルウェアや特に高度に巧妙化したマルウェアは、プラグインを使っていても見逃されることを意味します。
では、こうした弱点を持たないセキュリティプラグインがあればどうでしょうか?
MalCareセキュリティプラグインなら、サイトを徹底的にスキャンし、駆除まで行えます。
- 隠れたマルウェアをすべて検出: MalCareはマルウェアがよく潜む既知の場所以外にも、サイトの隅々まで調べて隠れたマルウェアを見つけ出します。
- 新型・高度なマルウェアにも対応: 既知のマルウェアを検索するだけでなく、コードのパターンや動作を分析します。表面上は正常に見えても実は悪意のあるコードもあります。コードを精査することで、未知の複雑なマルウェアも認識できます。
- ワンクリックで即時駆除: マルウェアを検出後、MalCareはサイトを自動的にクリーニングします。他のセキュリティプラグインでは駆除に数日かかることもありますが、MalCareなら数分で完了します。ボタンをクリックするだけでクリーンアップが始まり、Googleにブラックリスト登録されたり、ホスティング会社にサイトを停止されたりする前に対応できます。
それでは、強力なWordPressマルウェアスキャナー兼クリーナーを備えたセキュリティプラグインを使って、実際にサイトを駆除してみましょう。
MalCareによるCoinhiveマルウェアの駆除手順
1. ハッキングされたWordPressサイトにセキュリティプラグインをインストールします。
2. サイトをMalCareのダッシュボードに追加すると、すぐにスキャンが開始されます。スキャン完了後、検出された悪意あるファイルの数が表示されます(下図参照)。
3. Coinhiveマルウェアが検出されたら、いよいよ駆除です。「自動クリーニング(Auto-Clean)」ボタンをクリックするだけで、クリーンアップ処理が始まります。
MalCareはわずか数分でサイトの駆除を完了し、終了するとダッシュボードでお知らせします。
サイトがきれいになったので安心したいところですが、まだ完全に安全になったわけではありません。ハッカーがあなたのサイトに侵入し、Coinhiveマルウェアに感染させたことは分かっています。では、そもそも彼らはどのようにサイトに侵入したのでしょうか?
ハッキングの駆除は戦いの半分に過ぎません。サイトを完全に復旧するには、サイトの脆弱性を見つけて修正する必要があります。
ステップ2:サイトの脆弱性を修正する
ハッカーは一般的に、脆弱性を突いてサイトに侵入します。脆弱性にはさまざまな形があります。テーマやプラグイン、WordPressコア本体のバグの場合もあれば、ハッカーにダッシュボードへのアクセスを許してしまう不正なユーザーアカウントの場合もあります。侵入の穴を塞ぐには、これらの脆弱性を修正しましょう。具体的な方法は以下の通りです。
i. WordPressサイトを最新版に更新する
ソフトウェアに脆弱性が生じるのはよくあることです。時間の経過とともに、テーマ、プラグイン、コアには脆弱性が発生します。脆弱性が発見されると、開発者は速やかにアップデートとしてパッチを公開します。サイトオーナーがテーマ、プラグイン、コアを更新しなければ、脆弱性は残ったままになり、ハッカーはそれを悪用してサイトに侵入します。古いバージョンのソフトウェアを使用している場合は、今すぐ更新してください。プラグイン、テーマ、コアの更新に加えて、WordPressソルトとセキュリティキーも定期的に更新することを強くお勧めします。
ii. 最小権限の原則を実践する
WordPressには6段階のユーザー権限(サイトにログインして変更を加えられる人)があります。最高レベルは管理者権限で、サイトを完全にコントロールできます。管理者権限は信頼できる人にのみ付与すべきです。全員を管理者にするのは大惨事のもとです。権限を悪用され、見返りと引き換えにハッカーへアクセス権を渡すユーザーが出る可能性もあります。有名な例として、ハッカーグループOurMineがTechCrunchの寄稿者アカウントを悪用して侵入した事件があります。
iii. ユニークなユーザー名と強力なパスワードを使う
すべてのWordPressサイトにはログインページがあります。これはサイトへの玄関口であるため、ハッカーの格好の標的となります。彼らはログインページを攻撃するボットを作成し、総当たりでユーザー名とパスワードを推測しようとしてきます。「admin」や「password123」のような推測しやすいユーザー名とパスワードを使っていると、ハッカーは簡単にサイトに侵入できてしまいます。デフォルトのユーザー名を変更し、すべてのユーザーアカウントに強力なパスワードを設定しましょう(WordPressログイン保護ガイドおよびブルートフォース攻撃対策ガイドも併せてご覧ください)。
以上が、サイトの脆弱性を修正するために取れる基本的な対策です。次は、今後のハッキング攻撃を防ぐための対策をご紹介します。
関連記事:WordPressサイトのGoDaddyマルウェア問題の解決方法
Coinhive WordPressハッキングの予防策
一度ハッキングされるだけでも十分に痛い目に遭いますが、二度目となれば悪夢です。幸い、いくつかの基本的なセキュリティ対策を講じれば、再びCoinhive WordPressハッキングの被害に遭うことを防げます。その対策は以下の通りです。
I. 常にサイトを最新の状態に保つ
私たちは10年近くにわたり、ハッキングされたサイトの調査に何時間も費やしてきました。そしてほぼすべての被害サイトに共通していた原因が、古いまま放置されたソフトウェアでした。だからこそ、サイトを常に最新の状態に保ちましょう。毎週数時間、サイトの更新のための時間を確保することをお勧めします。関連記事:WordPressサイトを安全に更新する方法
II. 海賊版ソフトウェアを使わない
海賊版のテーマやプラグインは、本来有料のプレミアムソフトが無料で手に入るため魅力的に見えます。しかし海賊版ソフトは安全性に欠けています。その多くにはバックドア(マルウェアの一種)が仕込まれています。サイトにインストールした時点でバックドアが起動し、ハッカーがサイトに侵入できるようになってしまうのです。海賊版のテーマやプラグインを使っている場合は、今すぐ削除してください。
III. より強固な認証情報を設定する
前のセクションでも触れましたが、この点はどれほど強調しても足りません。
繰り返しますが、WordPressのログインページはサイト内の他のどのページよりも頻繁に攻撃されます。ハッカーは認証情報を推測してサイトへの侵入を試みます。だからこそ、ユニークなユーザー名と強力なパスワードを使用しましょう。
IV. セキュリティプラグインを導入する
セキュリティプラグインは、スキャン、駆除、防御という3つの主要な役割を担います。サイトのセキュリティを強化し、悪意ある活動がないかを検知できるようになります。(前述の通り、すべてのセキュリティプラグインが同じ性能ではないため、優れたプラグインの選び方を参考にしてください。)
以上でハッキング予防対策のセクションは終わりですが、サイトを守るための施策はこれだけではありません。サイトの安全を確保するためには、さらに多くのステップがあります。詳しくはWordPressセキュリティガイドをご覧ください。
これらに加えて、サイトをHTTPからHTTPSへ移行する、ログインページを保護する、WordPressを堅牢化(ハードニング)するなどの対策も有効です。また、「wp-config.phpでWordPressサイトを安全にする」ガイドをぜひ参考にしてください。
まとめ
Coinhiveマルウェアによるハッキングはサイトオーナーに深刻な問題をもたらします。まず最優先すべきは感染の駆除です。しかし問題は、サイトを駆除した後も、残された脆弱性によってマルウェアが再び戻ってくる可能性があることです。さらに、将来的にサイトが安全であり続ける保証もありません。
だからこそ、脆弱性を取り除く措置と、今後のハッキング攻撃からサイトを守る対策の両方を講じる必要があります。セキュリティプラグインの導入はその大きな一歩です。脆弱性の修正を助け、ハッカーやボットからサイトを守ってくれるでしょう。
MalCareセキュリティサービスであなたのサイトを守りましょう!
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