.htaccessを使ってWordPressサイトを高速化する方法|Gzip圧縮とブラウザキャッシュ設定
WordPressサイトの表示速度が遅くてお困りではありませんか?実は、ページの読み込みが遅いことはSEO評価やユーザー体験に悪影響を与えることをご存じでしょうか。
プラグインを使わずにサイトを高速化する方法はいくつかあります。その代表的な手段が「ブラウザキャッシュの活用」と「ファイルの圧縮」です。
この2つはどちらも、.htaccessファイルの編集・最適化によって実現できます。
ブラウザキャッシュとは?
ユーザーがあなたのウェブサイトにアクセスすると、一部のファイルがダウンロードされ、一時的な保存場所(キャッシュ)に格納されます。
ここで保存されるのは、HTML、画像、JavaScript、CSSなど、サイトを構成するあらゆるファイルです。このダウンロード済みファイルの一時保存領域こそが「ブラウザキャッシュ」です。
しかしキャッシュが溜まりすぎると、訪問者のPCの容量を圧迫し、ブラウザの動作が重くなったり、サイトの読み込みに時間がかかったりする原因になります。
幸いなことに、.htaccessファイルを編集することでこの問題は解決できます。
作業前に必ず行うべきこと
.htaccessファイルの編集を始める前に、以下の注意点を確認しておきましょう。
- 編集前に必ず.htaccessファイルのバックアップを作成する。
- 使用中のWordPressプラグインをすべて無効化する。
- 変更前のサイト速度を測定し、基準値を記録しておく。GTmetrix、Pingdom、Google PageSpeed Insightsなどのツールが利用できます。
これで準備完了です。.htaccessファイルにコードを追加することで、リピーター向けに静的ファイルを長期間キャッシュするようWordPressへ指示できます。アクセスにはcPanelまたはFTPのいずれかを使用します。それぞれの手順は以下の通りです。
.htaccessファイルにアクセスできたら、続いて編集作業を行います。
cPanelを使用する場合
サイトのcPanelにログインします。通常はブラウザのアドレスバーにyourdomain.com/cPanelと入力すればアクセスできます。
WordPressをドメインにインストールした際に発行されたユーザー名とパスワードでログインし、「File Manager(ファイルマネージャ)」を見つけてクリックします。
.htaccessファイルはルートフォルダ内にあります。ファイル名の先頭にあるドットは、隠しファイルであることを示しています。「Show Hidden Files(隠しファイルを表示)」にチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。
編集ミスをするとサイトがダウンする恐れがあるため、必ず事前にコピーを作成してください。.htaccessファイルを選択してハイライトし、上部メニューのダウンロードボタンをクリックしてバックアップを保存します。
コピーを作成したら、いよいよ編集です。cPanelのファイルマネージャで.htaccessファイルを右クリックし、「Edit(編集)」を選択します。
FTPを使用する場合
FTPクライアントを使って.htaccessファイルを編集することも可能です。以下の例では、人気のFTPクライアント「FileZilla」を使用しています。
まずFTPクライアントを起動し、ホスト名(通常はドメインアドレス)、ユーザー名、パスワードを入力して接続します。不明な場合はレンタルサーバー会社に問い合わせてください。
以下の手順で.htaccessファイルにアクセスし、コピー・編集を行います。
- ルートディレクトリへ移動する。
- .htaccessファイルを見つけ、コピーを作成してデスクトップにドラッグする。
- 元のファイルを保管用として残し、別のコピーを編集する(復元が必要になった場合に備えるため)。
- メモ帳などのテキストエディタでファイルを編集する。
- 編集が完了したら、ファイルをルートディレクトリへアップロードする。
万が一間違えてしまった場合はサイトが動作しなくなります。その際はバックアップファイルをアップロードすれば復旧できます。
これで、WordPressサイトを高速化するための.htaccessファイル編集の準備が整いました。
Gzipでファイルを圧縮する
Gzip圧縮を利用するとファイルサイズが小さくなり、読み込み速度が向上します。以下のコードを.htaccessファイルの既存コードの下に追加すると、CSS・HTML・PHPファイルがGzipで圧縮されます。
<IfModule mod_deflate.c> # Compress HTML, CSS, JavaScript, Text, XML and fonts AddOutputFilterByType DEFLATE application/javascript AddOutputFilterByType DEFLATE application/rss+xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/vnd.ms-fontobject AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-opentype AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-otf AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-truetype AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-ttf AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-javascript AddOutputFilterByType DEFLATE application/xhtml+xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/xml AddOutputFilterByType DEFLATE font/opentype AddOutputFilterByType DEFLATE font/otf AddOutputFilterByType DEFLATE font/ttf AddOutputFilterByType DEFLATE image/svg+xml AddOutputFilterByType DEFLATE image/x-icon AddOutputFilterByType DEFLATE text/css AddOutputFilterByType DEFLATE text/html AddOutputFilterByType DEFLATE text/javascript AddOutputFilterByType DEFLATE text/plain AddOutputFilterByType DEFLATE text/xml # Remove browser bugs (only needed for really old browsers) BrowserMatch ^Mozilla/4 gzip-only-text/html BrowserMatch ^Mozilla/4\.0[678] no-gzip BrowserMatch \bMSIE !no-gzip !gzip-only-text/html Header append Vary User-Agent </IfModule>
忘れずに「変更を保存」をクリックしてください。
ブラウザキャッシュの活用
ユーザーがサイトにアクセスすると、ブラウザは閲覧中のページに関連するすべてのファイルをダウンロードします。
ブラウザキャッシュを活用するとは、必要なファイルだけをダウンロードし、不要なアセットの再取得を避けることです。対象となるのは主にページのデザインやスタイル、そして場合によってはJavaScriptの機能も含まれます。
ブラウザキャッシュを利用すると、リピーターに対しては以前ダウンロード済みのページ要素をサーバーが無視するように指示できます。
.htaccessファイルを編集する際は、前述のGzip圧縮と同じ手順で、FTPクライアントまたはcPanelを使ってファイルを特定し、2部コピーを作成してください。
元の.htaccessファイルは問題発生時のためにもう1部保管し、もう片方のコピーに編集を加えます。
以下のコードを、.htaccessファイルの既存コンテンツの下に追加してください。
<IfModule mod_expires.c> ExpiresActive On ExpiresDefault A0 <FilesMatch "\.(txt|xml|js)$"> ExpiresDefault A691200 </FilesMatch> <FilesMatch "\.(css)$"> ExpiresDefault A691200 </FilesMatch> <FilesMatch "\.(flv|ico|pdf|avi|mov|ppt|doc|mp3|wmv|wav|mp4|m4v|ogg|webm|aac)$"> ExpiresDefault A691200 </FilesMatch> <FilesMatch "\.(jpg|jpeg|png|gif|swf|webp)$"> ExpiresDefault A691200 </FilesMatch> </IfModule> <IfModule mod_headers.c> <FilesMatch "\.(txt|xml|js)$"> Header set Cache-Control "max-age=691200" </FilesMatch> <FilesMatch "\.(css)$"> Header set Cache-Control "max-age=691200" </FilesMatch> <FilesMatch "\.(flv|ico|pdf|avi|mov|ppt|doc|mp3|wmv|wav|mp4|m4v|ogg|webm|aac)$"> Header set Cache-Control "max-age=691200" </FilesMatch> <FilesMatch "\.(jpg|jpeg|png|gif|swf|webp)$"> Header set Cache-Control "max-age=691200" </FilesMatch> </IfModule>
最後に「保存」をクリックして、追加した内容を確実に反映させましょう。
ファイルの圧縮とブラウザキャッシュの活用により、ページの読み込み時間は大幅に短縮されます。その結果、検索エンジンでの順位向上とユーザー体験の改善が期待できます。ページの読み込みに何秒も待ちたくないユーザーは多いのですから、サイトの高速化は必須の対策と言えるでしょう。
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