WordPressのユーザー名を変更する3つの方法を徹底解説【初心者向けガイド】
WordPressは世界で最も人気のあるコンテンツ管理システム(CMS)であり、インターネット上の全ウェブサイトの約43%がWordPressで構築されています。しかし、その人気ゆえにハッカーの格好の標的にもなっています。Sucuriの2018年のレポートによると、同社が同年にマルウェア駆除を行ったCMSベースのサイトの90%がWordPressサイトだったという調査結果もあります。
WordPressユーザーなら誰でも、サイトのセキュリティを軽視することはできません。ご存知のとおり、WordPressダッシュボードへのログインページは、悪意ある攻撃者に対する最初の防衛線です。もし第三者にサイトへアクセスされれば、マルウェアやアドウェア、スパイウェアの感染、危険なサイトへのリダイレクト設定、暗号通貨マイニングソフトの不正インストールなど、さまざまな被害を受ける可能性があります。
非常に強固なパスワードを設定すればハッカーによる侵入は困難になりますが、推測されにくいユーザー名を使えば、その難易度はさらに高まります。現在のユーザー名に満足していない方は、この記事でWordPressのユーザー名を変更する方法を3つ紹介します。記事の後半では、複雑なユーザー名だけではセキュリティとして十分ではない理由についても解説します。
要点: ユーザー名を変更する理由が何であれ、それだけではサイトのセキュリティ向上には効果的ではありません。サイトの保護にはMalCareのようなセキュリティプラグインの活用をおすすめします。毎日の自動マルウェアスキャン、ワンクリックでのマルウェア除去、最先端の統合ファイアウォール、IPアドレスブロック、リアルタイムのセキュリティ警告など、WordPressサイトに最適な総合セキュリティソリューションです。
WordPressのユーザー名に関する注意点
実は、WordPressのユーザー名は公開情報です。投稿ページで表示名にカーソルを合わせると、その執筆者の全投稿をまとめたページ(https://example.com/author/nameoftheauthor/ のようなURL)にリンクしており、URLからユーザー名を確認できてしまいます。そのため、他人に見られても問題ないユーザー名を選ぶことが大切です。
WordPressを初めてインストールする際、デフォルトのユーザー名として「admin」が提案されます。セットアップ時に必ず別のユーザー名へ変更しましょう。「admin」はデフォルト値であるため推測されやすく、WordPress公式も使用を推奨していません。以下のようなユーザー名も避けるべきです。
- adm
- admin
- admin1
- hostname
- manager
- qwerty
- root
- support
- sysadmin
- test
- user
WordPressのユーザー名を変更する3つの方法
WordPressのユーザー名を変更する主な方法は以下の3つです。
- 新しいユーザーを作成して既存アカウントを削除する
- プラグインを使用する
- phpMyAdminを使用する
作業を始める前に、まずサイトのバックアップを取ることをおすすめします。管理者レベルの変更を行うため、誤って自分自身をアカウントからロックアウトしてしまう可能性があります。バックアップがあれば、万が一の場合でもサイトへのアクセスを復元できます。
方法1:新しいユーザーを作成して変更する
多くのウェブサービスと異なり、WordPressではダッシュボードから直接ユーザー名を変更できません。そこで有効なのが、希望するユーザー名で新規ユーザーを作成し、すべてのコンテンツを引き継いだうえで旧アカウントを削除するという方法です。結果的に、ユーザー名を直接変更した場合と同じ状態になります。手順を見ていきましょう。
- WordPressダッシュボードからユーザー > 新規追加へ移動します。
- 次の画面で必要な情報を入力します。重要なのは、既存アカウントとは異なるメールアドレスを使用することです。同じメールアドレスを入力すると「すでに登録済み」というエラーが出ます。また、権限グループは必ず管理者(Administrator)を選択し、既存アカウントと同等の権限を付与してください。
- 画面下部の新規ユーザーを追加をクリックして完了します。
- 既存アカウントからログアウトし、新しく作成したアカウントでログインします。
- ユーザー > ユーザー一覧ページを開き、古い管理者アカウントの下にある削除をクリックします。
- 確認画面で、旧アカウントのコンテンツの扱いについて尋ねられるので、「すべてのコンテンツを次のユーザーに割り当てる」を選択し、ドロップダウンメニューから新しく作成したアカウントを指定します。
- 削除を実行をクリックすれば完了です。WordPressが旧アカウントを削除し、「ユーザーが削除されました」というメッセージとともにユーザー一覧ページへ戻ります。
これで、WordPressのユーザー名の変更は完了です。以前と同じメールアドレスを使いたい場合は、ユーザー > プロフィールから変更できます。
方法2:プラグインを使用して変更する
手動での作業を避けたい方には、プラグインの利用が便利です。ここでは、使い勝手の良い「Easy Username Updater」プラグインを例に説明します。名前のとおり、操作はとても簡単です。
- Easy Username Updaterプラグインをインストールして有効化します。ユーザーメニューの下に「Username Updater」という項目が追加されるので、クリックします。
- 次の画面に、サイト内の全ユーザーのメールアドレス、権限、ユーザーIDの一覧が表示されます。変更したいユーザーの行にある更新をクリックします。ここでは「srikant」を「wordpress_wizard」に変更してみます。
- 次の画面で新しいユーザー名を入力します。必要であれば、変更通知メールを受け取るチェックボックスにもチェックを入れ、Update Usernameをクリックします。
これでユーザー名の変更は完了です。ユーザー一覧ページを開けば、新しいユーザー名が反映されていることを確認できます。作業後はプラグインを削除しても問題ありません。
方法3:phpMyAdminでデータベースを直接編集する
この方法は前述の2つより複雑で、データベースを直接操作します。誤った変更を加えると、サイトにエラーが発生したり、アクセス不能になったりするリスクがあるため、慎重に進めてください。あくまで最終手段として利用し、事前に必ずバックアップを取っておきましょう。
「phpMyAdminとは何か?」と疑問に思う方もいるかもしれません。phpMyAdminは、MySQLデータベースをブラウザ上で管理できるツールです。WordPressのデータベースには、投稿内容や設定などサイト運営に不可欠なデータが保存されており、もちろんユーザー名も含まれます。ここでは、phpMyAdminを使ってデータベース内のユーザー名を直接書き換えます。
多くのレンタルサーバーでは、WordPress契約時にphpMyAdminが自動的にインストールされます。もし入っていない場合は、サーバーに手動でインストールする必要があります。お使いのホスティング業者の公式ドキュメントを確認してください。
以下の手順はほとんどのホスティング環境で共通ですが、ここではBluehostを例に説明します。
- Bluehostのダッシュボードから詳細(Advanced) > phpMyAdminをクリックします。新しいタブでphpMyAdminが起動します。
- 左側のナビゲーションメニューからWordPressのデータベースを選択し、wp_usersテーブルをクリックします。
- 変更したいユーザー名の横にある編集(Edit)をクリックします。ここでは「wordpress_wizard」を「srikant」に戻す例で説明します。
- user_loginフィールドの値を新しいユーザー名に置き換え、画面下部の実行(Go)をクリックします。
以上で、phpMyAdminを使ったデータベース上のユーザー名変更は完了です。
ユーザー名を変更すべき理由と良いユーザー名の選び方
セキュリティのわずかな向上以外にも、気分を一新したい、サイトの管理を他の人に引き継ぎたいなど、ユーザー名を変更したい理由はさまざまです。理由に関わらず、賢く選ぶことが重要です。以下のポイントを参考にしてください。
- 推測されにくいものを選ぶ: 前述のとおり、ユーザー名は公開情報のため、簡単に推測できる名前は避けましょう。
- 覚えやすく意味のあるものにする: 自分にとって忘れない、納得感のある名前を選びます。
- 個人情報に基づいた名前を避ける: 誕生日や本名などを組み合わせたユーザー名は比較的推測されやすいので注意が必要です。
- パスフレーズ形式で作成する: パスフレーズとは、文字・数字・記号を組み合わせて、自分にしか意味が分からない強力なパスワードのことです。例えば、好きな映画が『インセプション』だとしましょう。「主演はレオナルド・ディカプリオ、監督はクリストファー・ノーラン、インセプションは私の人生最高の映画」という文を作り、各単語の頭文字を取ると「SLDCadbCNIimfmoat」という文字列が得られます。さらに似た形の記号に置き換える(S→$、b→6など)と「$LDC&d6CN1imfm0@t」となり、非常に強力かつ自分にとって意味のあるパスワードが完成します。
関連記事:WordPressパスワードセキュリティガイド
そもそもWordPressのユーザー名は重要なのか?
結論から言えば、ユーザー名自体の重要性は限定的です。ただ、ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)の存在から、セキュリティ記事でよく言及されるトピックではあります。
ブルートフォース攻撃は、ハッカーがサイトに侵入する最も一般的な手法のひとつです。ボットを使って文字・数字・記号のあらゆる組み合わせを試し、ログイン情報が一致するのを待ちます。この手法は計算コストが非常に高いのですが、残念ながらネット上には脆弱なパスワードが大量に出回っており、ハッカーはそうしたパスワードのデータベースを利用しています。試したアカウントのうち1つでも突破できれば目的は達成されてしまうのです。
ユーザー名の変更がブルートフォース攻撃への有効な防御にならない理由は、WordPressではユーザー名を特定する手段が複数存在するためです。ブログがあれば推測も可能ですし、WordPressはメールアドレスでのログインも許可しています。結局のところ、ログインクラッキングボットに対する最善の防御策は、ボット対策機能付きの高度なファイアウォールとログイン試行回数の制限です。どちらもMalCareで利用可能です。
WordPressサイトのセキュリティを実際に強化する方法
ユーザー名を複雑なものに変えればセキュリティは多少向上しますが、忘れてしまった場合はデータベースを掘り起こして確認しなければなりません。そのため、1Password、Dashlane、LastPassなどのパスワード管理ツールの利用をおすすめします。ログイン情報を暗号化された状態でクラウドに安全に保管でき、提供元企業でさえ内容を知ることはできません。
また、推測困難なユーザー名に変更しても、数百規模のボットが並列に動いてユーザー名とパスワードを解析しているケースもあり、それだけでは不十分な場合があります。以下に、サイトのセキュリティを大幅に強化するための具体的な対策を紹介します。
WordPressファイアウォールを導入する
ボット対策機能を備えた質の高いファイアウォールが必要です。ファイアウォールは悪意あるIPアドレスからのアクセスを根本的に遮断し、ボット対策機能はボットの挙動を分析して悪質なものを排除します。MalCareには、ボット対策とグローバルIP保護を備えたファイアウォールが搭載されています。
ログイン試行回数を制限する
さらに、ログイン試行回数を制限することで、総当たり攻撃を防げます。MalCareでは、一定回数ログインに失敗するとユーザーがロックアウトされます。本物の人間であれば、簡単なCAPTCHAを解いてブロックを回避できますが、ボットは長時間ロックアウトされ、攻撃の効果が大きく損なわれます。
二要素認証(2FA)を有効化する
二要素認証(2FA)は、ログイン時のセキュリティを一段階引き上げます。仕組みはシンプルです。ログイン認証情報を入力した後、本人しか知らない一時的な秘密コードを入力することで、アプリやサイトが「本当にあなた本人がログインしているか」を確認します。コードはSMSで受け取るか、Google Authenticatorなどのサードパーティアプリを利用できます。WordPressで2FAを有効にする方法については、専用ガイドをご覧ください。
包括的なWordPressセキュリティソリューションを導入する
WordPressサイトを守る最良の方法は、MalCareのような総合セキュリティツールの導入です。MalCareは毎日サイトをスキャンしてマルウェアを検出し、グローバルIP保護機能付きの最先端ファイアウォールを備えています。万一サイトが感染した場合でも、ワンクリックですべてのマルウェアを除去できます。
まとめ
推測されにくいユーザー名は、サイトへのブルートフォース攻撃を多少困難にします。そのため、WordPressダッシュボードへのログインには強固なユーザー名を使いましょう。ただし、強力なユーザー名とパスワードの組み合わせだけでは、すべてのハッキング攻撃を防ぐことはできません。MalCareのようなセキュリティツールを併用し、安心してサイトを運営しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. WordPressのユーザー名はどうやって変更できますか?
A. 主な方法は3つあります。新しいユーザーを作成して旧アカウントを削除する方法、プラグインを使う方法、そしてphpMyAdminでデータベースを直接編集する方法です。
Q. WordPressのユーザー名を気にする必要はありますか?
A. 強固なユーザー名は、サイトのセキュリティを少しでも向上させるために有効です。少なくとも、ブルートフォース攻撃の成功を難しくする効果があります。
Q. WordPressのユーザー名を変更できるおすすめのプラグインは?
A. 「Easy Username Updater」プラグインがおすすめです。とても簡単に使えます。
Q. WordPressで有効なユーザー名とは?
A. 半角英数字(アルファベットと数字)、スペース、および一部の特殊文字(アンダースコア、ハイフン、ピリオド、@記号)のみで構成されたユーザー名が有効です。その他の特殊文字は使用できません。
Q. ハッカーはどうやってWordPressのユーザー名を入手するのですか?
A. ユーザー名は公開情報なので、誰でも見ることができます。また、ハッカーは一般的なユーザー名とパスワードのリストを掲載したデータベースを持っていることが多いです。目立たないユーザー名を選ぶようにしましょう。
Q. WordPressのユーザー名に使える文字は?
- 半角英数字(アルファベットと数字)
- スペース
- アンダースコア(_)
- ハイフン(-)
- ピリオド(.)
- @記号
Q. WordPressのユーザー名にスペースは使えますか?
A. はい、使用できます。
Q. WordPressのユーザー名が変更できないのはなぜですか?
A. WordPressでは、ダッシュボードから直接ユーザー名を変更することができない仕様になっています。ただし、この記事で紹介したような代替手段を使えば変更可能です。
Q. 自分のWordPressユーザー名を確認する方法は?
A. ダッシュボードのユーザー > プロフィールを開けば確認できます。「名前」セクションの下にユーザー名が表示されます。
Q. WordPressサイトのセキュリティを確保するには?
A. MalCareの利用をおすすめします。WordPressサイト向けの最先端アンチマルウェアツールです。
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