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統合データプラットフォーム「SQL Server 2019」徹底解説:ビッグデータ時代の新スタンダード

「データは新しいオイル」という言葉の起源

2006年、イギリスの数学者クライヴ・ロバート・ハンビーは「Data is the new Oil(データは新しいオイルだ)」という言葉を残しました。それ以来、IT業界のリーダーたちはこの言葉を繰り返し耳にし、その思想に共鳴しながら、データ活用への取り組みを一段と深めてきました。

ハンビーはさらにこう述べています。「データは確かに価値あるものだが、精製されなければ本来の力を発揮できない。石油がガソリンやプラスチック、化学製品へと加工されて初めて利益を生む活動を牽引する存在になるように、データも分解と分析を経て初めて真の価値を持つのだ。」

多くのITリーダーがこの見解に同意し、データから有益な情報を引き出すための多様かつ柔軟な技術を模索し続けてきました。

SQL Server データプラットフォームへの進化

そうした流れの中で、SQL Server®は大幅な拡張を遂げ、もはや単なるデータベースエンジンではなく、総合的なデータプラットフォームへと変貌しました。

以下に、SQL Server 2019の代表的な特長を紹介します。

  • あらゆるデータに対するインテリジェンス:SQL Server 2019はリレーショナルデータの枠を超え、構造化・非構造化データの双方を取り扱えます。モダンなビッグデータクラスターの力と、強化されたデータ仮想化機能(PolyBase)がこれを支えています。
  • 言語とプラットフォームの自由な選択:SQL Serverは特定のOSに依存せず、Windows、Linux、コンテナ上で実行可能になりました。さらにPythonやRとの組み込み統合も備えています。
  • 業界トップクラスのパフォーマンス:ミッションクリティカルなスマートアプリケーション、データウェアハウス、データレイクに対して、高度な拡張性・性能・可用性を提供します。
  • 先進的なセキュリティ機能:米国国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベースにおいて、過去9年間で最も脆弱性が少ないデータベースとして報告されています。
  • 短時間で得られるインサイトと充実したレポート:SQL Server Reporting ServicesとPower BIレポートを組み合わせることで、価値あるインタラクティブなレポートを素早く作成できます。

データ量が際限なく拡大し、ほぼリアルタイムのデータで動作するアプリケーションや厳しいクエリ性能要件が求められる現代において、必要とされるのは単なるDBエンジンではなく、「賢い」データプラットフォームです。

今日の組織は、ビジネスをシームレスに回すために幅広い種類のデータを扱わなければなりません。SQLやORACLEのようなリレーショナルデータベースから、大規模なデータウェアハウスやデータマート、さらにはビッグデータまで、多様なソースのデータを活用しています。しかし、各データソースはアーキテクチャやストレージ方式が異なるため、多様なスキルセットや専門性が求められ、運用上の大きな課題となっています。

統合データプラットフォームの実現

SQL Server 2019は、こうした課題を統合データプラットフォームという形で一つに解決します。強化されたSQL DBエンジンに加え、ビッグデータ(Apache® Spark、Data Lake)のビルトインサポートによる高い拡張性、データ仮想化技術、そして機械学習・Python・Rの組み込み機能を提供します。

SQL Server 2019が統合データプラットフォームを構成する主な要素は以下の通りです。

  • OLTP向けのSQL DBエンジン
  • PolyBaseによるデータ仮想化
  • 列型ストア(カラムナーストア)によるデータマート
  • HDFSによるデータレイク
  • Apache Sparkによるビッグデータ処理・機械学習・ストリーミング

もうひとつ重要なのは、これら相互に関連するコンポーネントの管理と監視です。これはコマンドラインツール、API、ポータル、動的管理ビュー(DMV)などを用いて実現できます。さらにMicrosoft®はAzure® Data Studio(ADS)も提供しており、環境全体を統合的に把握できます。Azure Data Studioは、IntelliSense、コードスニペット、ソース管理との統合、統合ターミナル、クエリ結果セットの組み込みチャート表示、カスタマイズ可能なダッシュボードなど、モダンなエディター体験をもたらします。

統合データプラットフォーム「SQL Server 2019」徹底解説:ビッグデータ時代の新スタンダード

SQL Server 2019を活用すれば、組織はSQLリレーショナルDBエンジンだけでなく、膨大なビッグデータも中央集権的かつスケーラブルなプラットフォーム上で扱えるようになります。PolyBaseによるデータストアの仮想化、データレイクの構築、スケーラブルなデータマートの実現、そしてビッグデータクラスターを用いたインテリジェントなアプリケーションの開発により、あらゆる組織がさらなる成功へと歩み出せるでしょう。

まとめ

本テーマは非常に奥深く、1つの記事では語り尽くせません。今後の記事では、SQL Server 2019の個々の機能について詳しく掘り下げていく予定です。

PolyBaseによるデータ仮想化については、全2回のシリーズ記事をご参照ください。弊社のデータサービスに関する詳細情報も併せてご確認ください。

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