AndroidスマホのOSアップデート徹底解説:知っておくべき重要ポイント
スマートフォンを選ぶとき、AppleのiPhoneシリーズ以外の人気モデルが、Samsung、LG、HTCなど実に多彩なメーカーから発売されていることに気づきます。これらのメーカーは、デザインや搭載機能の面でそれぞれ大きく異なる哲学を持っていますが、一点だけ共通しています。それは、Googleが所有するオープンソースOS「Android」をベースにしているということです。Androidは世界中の数百のメーカー、数千のデバイスにライセンス提供されており、各社が独自の改良を加えて製品化しています。
この仕組みがあるからこそ、Android本体にメジャーアップデートが近づけば、あなたのデバイス(少なくとも比較的新しい機種)にも同じ更新が届くことになります。中には、新バージョン公開から数週間以内に最新Androidを配信するメーカーもあります。最も速いのはやはりGoogle自身で、HuaweiやLGといったパートナーと共同開発した「Nexus」シリーズは常に先行してアップデートを受けられます。また、MotorolaやOnePlusといったニッチ系メーカーも、迅速なアップデート対応で高い評価を受けています。
とはいえ、「それが自分にとって何を意味するのか」「わざわざ最新バージョンにこだわる必要があるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。
結論から言えば、答えは「イエス」です。その理由を詳しく見ていきましょう。
Android OSアップデートがもたらすメリット

Nexus 5の愛用者である筆者は、いわゆる「ストックAndroid(素のAndroid)」が大好きです。ストックAndroidとは、SamsungのTouchWizやHTCのSenseといった、メーカー独自のカスタマイズ(いわゆる「スキン」)が一切加えられていない純粋なAndroid OSのことです。スキン付きAndroidはデザインや操作性に大きな変更が加えられていたり、実験的・冗長な機能が多く含まれていたりする傾向があります。筆者個人としてはストックの方が好みですが、ここは人それぞれの感覚によるところでしょう。
Android OSへのアップグレードでは、一般的に次のようなメリットが期待できます。
- パフォーマンスの向上:動作がより速く、レスポンスの良いシステムになります。
- 電力効率の改善:端的に言えば、バッテリー持ちが良くなります。
- バグ修正:どんなソフトウェアでも、多少の不具合は必ず存在します。メジャーアップデートではこうしたバグが一挙に取り除かれますが、残るものや新たに発生するものもあるのが実情です。
- 重要なセキュリティ修正:過去には「StageFright」と呼ばれる脆弱性が発見され、Android 2.2で発生した問題がAndroid 5まで長く残っていました。その後のアップデートでほとんどの端末が修正されましたが、更新を怠っていると危険にさらされ続ける可能性があります。現在では月例セキュリティパッチの配信も一般的になっており、定期的な更新は以前にも増して重要です。
- 新機能の追加:たとえば近年のバージョンアップでは、実行環境(ランタイム)がDalvikから、現代のハードウェア上でより高速かつ効率的に動作するARTへと切り替えられました。
Androidアップデートを妨げる壁

Android OSのアップデートは、ユーザーにとってもメーカーにとっても有益なはずです。それなのに、なぜ多くのスマートフォンは数年でサポートが打ち切られ、重要なアップデートの配信に時間がかかるのでしょうか。
最大の障害となっているのが「キャリア(通信事業者)」です。AT&T、Verizon、Sprint、T-Mobileといったキャリアと契約して端末を購入すると、その端末はキャリア専用にカスタマイズされたバージョンであり、自社ネットワークでのみ動作し、アップデートも必ずキャリア経由で配信されます。キャリアがメジャーアップデートの配信に数ヶ月、場合によっては1年以上かけることは珍しくありません。「新しいスマホなのにアップデートが来ない」最大の原因は、ほぼ間違いなくこのキャリアの壁です。
しかし、メーカー側の対応が遅れているケースもあります。GoogleやMotorolaのように迅速なアップデートで評判の良い企業がある一方で、そうではない企業も存在します。
実際のところ、ほとんどのデバイスの公式サポート期間は非常に短く、Androidのアップデートは1年、長くても2年程度です。運が良ければ最大3年間サポートされることもあります。特にアップデート期間が長いことで知られているのはGoogle純正端末で、3年間のサポートが保証されています。
具体例を挙げると、2012年11月に登場したNexus 4は、Android 5.1.1をもってアップデート提供が終了し、Marshmallow(Android 6.0)は適用されませんでした。ただし、Nexus 4はAndroid 4.2と同時にデビューした端末なので、複数のメジャーバージョンを跨いでサポートされたことになります。Marshmallowを逃したのは惜しいところですが、後継機のNexus 5は今後しばらくのメジャーアップデートが続けられる予定です。
最新アップデートを確実に受け取るために

最新のAndroidアップデートをいち早く受け取りたいなら、GoogleのNexusシリーズ、あるいはOnePlusやMotorolaのようなメーカーのSIMロックフリー端末を選ぶのがおすすめです。OnePlusのような小規模ニッチ系メーカーは、開発者志向のユーザーに向けて製品を作っている傾向があり、だからこそアップデート対応が非常に速いのです。
一般論として、SIMロックフリー端末はキャリア契約の端末よりも先にアップデートを受け取れます。ただし、SIMロックフリー端末は価格が割高で、Verizonなど一部のネットワークでは利用できない場合がある点には注意が必要です。
キャリアごとのアップデート対応速度は玉石混交です。あるキャリアだけ突出して速いこともあれば、どこも軒並み遅いこともあり、端末によって対応スピードが大きく異なるケースもあります。SIMロックフリー端末ならこうしたばらつきを回避できるので、確実性を求めるなら有力な選択肢となります。
以上を踏まえると、迅速なAndroidアップデートが期待できる主なメーカーは、Google、Motorola、LG、HTC、Sony、Samsungです。いずれの大手メーカーも、最新のAndroid体験をユーザーに届けることに力を注いでいます。アップデート対応の速さを重視して端末選びをするなら、まずはこれらのブランドから検討するとよいでしょう。
あなたは端末を購入する際、アップデート対応をどのくらい重視しますか?ぜひコメント欄であなたの意見を聞かせてください!
-
Windows 10のWindows Update徹底解説!知っておくべき仕組みと自動更新の制御方法
インターネットはほぼ毎日新しいものを提供し続ける、絶えず進化するメディアです。かつてはデスクトップPC向けだけだったウェブサイトやWeb開発技術が、今ではモバイルデバイスなど携帯端末にも対応するようになりました。こうした変化に伴い、マルウェアやウイルスといった悪意ある存在も環境に適応しながら進化を続けています。 すべてが日々変化する中、オペレーティングシステムも最新の技術革新や改善に取り残されないよう、常に進化していく必要があります。そのためApple、Google、Microsoftといった大手企業は、各デバイスで動作するOS向けにアップデートを提供しています。これらのアップデートには新機能
-
Core i3・i5・i7の違いを徹底解説!Intelプロセッサの選び方と知っておくべきこと
Intel(インテル)は、プロセッサやゲーミングハードウェアの分野で最も人気のあるブランドの一つです。同社が製造する多彩な製品は、市販されているほぼすべてのパソコン、ノートPC、モバイルデバイスに搭載されています。 次のパソコンを選ぶときには、自分のライフスタイルに合ったプロセッサを見極める力が重要です。仕事の負荷に耐えられるものか、ゲームを快適に楽しめる性能を持つものか、事前にしっかり確認しておきましょう。 間違ったプロセッサを選んで動作のもっさりした不満を抱え、結局新しいパソコンを買い直す羽目になる——そんなことだけは絶対に避けたいところですね。 プロセッサの型番ラベルは何を意味している?