Excelで循環参照を見つける方法|初心者でもできる2つの簡単なテクニック
Excelで数式を入力したのに、なぜか正しく動作せず、「循環参照」という警告が表示されることがあります。この記事では、Excelで循環参照を見つける方法を解説し、具体的な例とともに、修正・削除する手順までわかりやすくご紹介します。
練習用ワークブック
以下のワークブックをダウンロードして、実際に手を動かしながら練習してみましょう。
Excelにおける循環参照とは
数式が、その数式自身が入力されているセルを直接または間接的に参照している状態を「循環参照」と呼びます。計算の際に数式が自分自身のセルを使おうとするため、無限ループが発生してしまうのです。例えば、B4:B6の範囲にデータがあり、セルB7に次のような数式を入力したとします。
=B4+B5+B6+B7この場合、数式が自分自身(B7)を参照しているため無限ループが生じ、循環参照の警告が表示されます。
循環参照には、以下の2種類があります。
1. 直接循環参照
数式が自分自身のセルを直接参照している場合に発生します。
2. 間接循環参照
数式が他のセルを経由して、間接的に自分自身のセルを参照している場合に発生します。
Excelで循環参照を見つける2つの最速メソッド
1. エラーチェックのドロップダウンから見つける方法
Excelには、循環参照を見つけるための便利な機能が標準で搭載されています。ここでは、社員データ(B4:C8)があるものとして説明します。

セルC8に次の数式を入力します。
=SUM(C5:C8)
Enterキーを押すと、循環参照の警告ボックスがポップアップ表示されるので、「OK」をクリックします。

すると、Excelは結果として「0」を返します。

この問題を解決するには、「数式」タブに移動し、「エラーチェック」のドロップダウンをクリックします。次に「循環参照」を選択すると、ワークシート内の問題となる特定のセルが表示されます。

2. ステータスバーを使って見つける方法
ステータスバーを使えば、循環参照をさらに簡単に見つけられます。同じく社員データ(B4:C8)のセルC8に先ほどと同じ数式を入力すると、結果は「0」と表示されます。

次に、ワークシート左下のステータスバーを確認しましょう。シート名の下に「循環参照」という表示とともに、該当セルのアドレスが示されます。

Excelで循環参照を修正する方法
循環参照は数式の内容に依存するため、ワンクリックで簡単に修正することはできません。1つずつ確認しながら修正していく必要があります。修正の際に役立つのが、以下の2つの機能です。
- 参照元のトレース
- 参照先のトレース
どちらも「数式」タブから利用できます。リボンの「数式」タブを開き、「ワークシート分析」グループにあるこれらのオプションを選択してください。

1. 参照元のトレース
この機能を使うと、アクティブなセルに影響を与えているセル(参照元)を追跡できます。アクティブセルに関係するセル同士の間に線が表示され、データの流れがひと目でわかります。ショートカットキーは「Alt + T U T」です。
下のデータでは、セル間に青い線が表示されています。これは、セルC5、C6、C7がセルC8に影響を与えていることを意味します。

2. 参照先のトレース
この機能は、アクティブなセルを参照しているセル(参照先)を追跡できます。こちらもセル間に青い線が表示されます。ショートカットキーは「Alt + T U D」です。
下のデータでは、セルC8がセルC5、C6、C7から参照されていることが確認できます。

Excelで循環参照を削除する方法
循環参照は、計算に支障をきたすことがあります。その場合は削除が必要です。ここでもデータ(B4:C8)を使用し、循環参照によって結果が「0」になっている状態を想定します。これを削除していきましょう。

手順:
- まず「ファイル」タブを開きます。
- 次に「オプション」を選択します。

- 「Excelのオプション」ウィンドウが開くので、「数式」をクリックします。
- 「計算方法の設定」グループにある「反復計算を行う」にチェックを入れます。
- 最後に「OK」をクリックします。

これで反復計算が有効になり、Excelの循環参照を解除できます。

あわせて読みたい: Excelで循環参照を削除する方法(2つの方法)
まとめ
以上の方法を使えば、Excelの「循環参照」を簡単に見つけることができます。練習用ワークブックも用意していますので、ぜひ実際に試してみてください。ご質問や新しい方法のご提案があれば、お気軽にお寄せください。
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