Office
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> Office

Excelで循環参照を削除する2つの方法|初心者向け完全ガイド

Excelのセルに循環参照が含まれていると、さまざまな問題が発生します。循環参照は無限ループを引き起こし、Excelの動作が遅くなる原因になるからです。また、期待していた計算結果の代わりに、セルにゼロ(0)が表示されてしまうこともあります。こうした問題を解決するには、Excelから循環参照を削除する必要があります。本記事では、循環参照を簡単に削除できる2つの方法を詳しく解説します。

練習用ワークブックのダウンロード

Excelファイルをダウンロードして、実際に操作しながら学習することをおすすめします。

循環参照とは?基本の概要

Excelのセルに入力した数式が、直接または間接的にそのセル自身を参照している状態を「循環参照」と呼びます。下の画像をご覧ください。

Excelで循環参照を削除する2つの方法|初心者向け完全ガイド

上の画像では、セルD5に次の数式が入力されています。

=D5

これは自分自身のセルを参照している数式です。このような参照方式を循環参照と呼びます。

循環参照を含む数式を入力すると、次のような警告メッセージが表示されます。

Excelで循環参照を削除する2つの方法|初心者向け完全ガイド

この警告メッセージが表示されるのは、Excelの「反復計算」という機能がオフになっているためです。

循環参照は、主に以下の2つの理由から望ましくないとされています。第一に、セル内で無限ループが発生し、Excel全体の処理速度が低下する可能性があります。第二に、循環参照を含む数式は、本来の計算結果ではなく常に0を返してしまいます。これらの問題を解消するために、循環参照を削除する必要があります。本チュートリアルでは、その具体的な方法を詳しく見ていきましょう。

Excelで循環参照を削除する2つの方法

ここでは、サンプルとして新型コロナウイルス(Covid-19)の累計死亡者数のデータ表を使用して、各方法をデモンストレーションします。まずはデータ表を確認しておきましょう。

Excelで循環参照を削除する2つの方法|初心者向け完全ガイド

それでは、各方法を順番に見ていきましょう。

1. 数式の検証機能を使って循環参照を削除する

残念ながら、Excelには循環参照を自動的に検出して削除する直接的な機能はありません。しかし、Excelには循環参照に関連するセルをトレース(追跡)する便利な機能が組み込まれています。セルのトレースには、次の2種類があります。

1.1 参照元のトレース

「参照元のトレース」機能を使うと、選択したセルに影響を与えているすべてのセルを追跡できます。手順は以下の通りです。

🔗 手順:

❶ 任意のセル(例:D7)を選択します。

数式 ▶ ワークシート分析 ▶ 参照元のトレースを選択します。

Excelで循環参照を削除する2つの方法|初心者向け完全ガイド

上の画像では、選択したセルD7に次の数式が含まれています。

=D7+C7

ここで、セルC7はセルD7に影響を与える参照元です。どのセルに循環参照が含まれ、どのセルがどのセルに影響しているのかが分かれば、循環参照を含まない正しい数式に置き換えることができます。

1.2 参照先のトレース

「参照先のトレース」機能を使うと、選択したセルに依存しているすべてのセルを追跡できます。手順は以下の通りです。

🔗 手順:

❶ 任意のセル(例:C9)を選択します。

数式 ▶ ワークシート分析 ▶ 参照先のトレースを選択します。

Excelで循環参照を削除する2つの方法|初心者向け完全ガイド

上の画像では、選択したセルはC9です。「参照先のトレース」を実行すると、青い矢印がセルC9からセルD9へ向かって表示され、セルC9がセルD9に依存していることが示されます。どのセルがどのセルに依存しているのか、そして数式がどのように問題を引き起こしているのかが分かれば、循環参照などの問題を含まない、より適切な数式に書き換えることができます。

関連記事: Excelで循環参照エラーを修正する方法(詳細ガイド)

2. 数式を別のセルに移動して循環参照を削除する

Excelには循環参照を削除する専用機能がないため、少し工夫が必要です。その方法が、セルの数式を切り取って別のセルに貼り付けるというテクニックです。具体的な手順は以下の通りです。

🔗 手順:

❶ 循環参照が含まれるセルを選択します。

Ctrl + Xキーを押して、セルの数式を切り取ります。

❸ 別のセルを選択し、Ctrl + Vキーを押して貼り付けます。

Excelで循環参照を削除する2つの方法|初心者向け完全ガイド

関連コンテンツ: Excelで循環参照を見つける方法(2つの簡単なテクニック)

覚えておきたいポイント

📌 Alt + T + U + Tキーを押すと、「参照元のトレース」機能を素早く有効にできます。

📌 「参照先のトレース」機能を有効にするには、Alt + T + U + Dキーを押します。

まとめ

今回は、Excelで循環参照を削除する2つの方法について解説しました。記事に添付されている練習用ワークブックをダウンロードして、すべての方法を実際に試してみることをおすすめします。ご質問がある場合は、下のコメント欄でお気軽にお尋ねください。関連するご質問にはできるだけ早くお答えいたします。さらに詳しい情報については、当サイトExceldemyもぜひご覧ください。

関連記事

  • Excelで反復計算を有効にする方法(簡単な手順付き)
  • Excelで一覧に表示されない循環参照を修正する方法(4つの簡単な方法)
  • Excelで循環参照を許可する方法(2つの活用例付き)
  1. Excelでセルの色を基準にフィルターする2つの簡単な方法

    Excelでは、目的に応じてさまざまな色でセルを塗りつぶすことがよくあります。ワークシート内で色を使ってデータの種類を区別しており、特定の色が付いたセルだけを抽出・選択したい場合、この記事が役立ちます。ここでは、Excelでセルの色を基準にフィルター処理を行う方法をわかりやすく解説します。 理解を深めながら実際に練習できるよう、サンプルのExcelブックをダウンロードしてご利用ください。 Excelでセルの色別にフィルターする2つの便利な方法 以下の2つの方法では、「フィルター」コマンドと「検索」コマンドを使用して、セルの色を基準にデータを絞り込む手順を学べます。記事内では、異なる色を付け

  2. Excelでメールリンクを削除する7つの簡単な方法

    Excelのワークシートにメールアドレスを入力すると、自動的にリンク(ハイパーリンク)に変換されてしまいます。この自動変換を解除したいとお悩みの方に向けて、本記事ではExcelでメールリンクを削除する方法を詳しく解説します。 Excelでメールリンクを削除する7つの方法 以下のデータセットを使って手順を説明します。このデータには社員ID、氏名、メールアドレスが含まれており、メールアドレスはリンクとして挿入されています。これから7つの方法でメールリンクを削除する手順を紹介していきます。 方法1:「ハイパーリンクの編集」でメールリンクを削除する まず、「ハイパーリンクの編集」ダイアログボックスを