Office 365攻撃シミュレーターとは?使い方とフィッシング攻撃シミュレーションの手順を解説
Office 365脅威インテリジェンス(Threat Intelligence)を利用している場合、実際のフィッシング攻撃やブルートフォース攻撃を想定したシミュレーションを社内ネットワークに対して実行できます。これにより、実際の攻撃が発生する前に備えることが可能になります。Office 365攻撃シミュレーターを活用すれば、従業員がこうした攻撃を見分ける力を養う訓練も実施できます。本記事では、フィッシング攻撃をシミュレーションする具体的な方法を解説します。

Office 365攻撃シミュレーターで再現できる攻撃の種類は、以下の3つです。
- スピアフィッシング攻撃(Spear-Phishing Attack)
- パスワードスプレー攻撃(Password Spray Attack)
- ブルートフォースパスワード攻撃(Brute Force Password Attack)
攻撃シミュレーターには、セキュリティ/コンプライアンスセンターの脅威の管理(Threat Management)からアクセスできます。同機能が見当たらない場合は、現在ご利用のプランに含まれていない可能性があります。
利用前に確認すべき注意点
攻撃シミュレーターを使用する前に、以下の点に留意してください。
- 古いサブスクリプションプランには、Office 365脅威インテリジェンスが自動的に含まれない場合があります。その場合は、別途アドオンとして購入する必要があります。
- 通常のExchange Onlineではなく、独自のオンプレミスメールサーバーを使用している環境では、シミュレーターは動作しません。
- 攻撃の実行に使用するアカウントは、Office 365で多要素認証(MFA)を有効にしている必要があります。
- 攻撃を開始するには、グローバル管理者としてログインしている必要があります。
Office 365攻撃シミュレーターの概要
効果的な攻撃シミュレーションを行うには、ハッカーの視点に立って創造的に考えることが重要です。標的型攻撃の代表格であるスピアフィッシングでは、攻撃者は事前にターゲットに関する調査を行い、親しみやすく信頼できそうな表示名を使ってメールを送り付けるのが一般的です。この種の攻撃は、主にユーザーの認証情報を不正に取得することを目的として実行されます。
攻撃シミュレーターでフィッシング攻撃を実施する手順
Office 365の攻撃シミュレーターでフィッシング攻撃を実行する方法は、攻撃の種類によって多少異なります。ただし、ユーザーインターフェースは直感的に操作できるよう設計されているため、初めての方でも比較的容易にシミュレーションを行えます。
- 脅威の管理 > 攻撃シミュレーターを開きます。
- 後でデータを集計・分析する際に分かりやすいよう、プロジェクトに意味のある名前を付けます。
- 既成のテンプレートを利用したい場合は、[テンプレートを使用]をクリックします。
- [名前]の下にあるボックスで、ターゲットの受信者に送信するメールテンプレートを選択します。
- [次へ] をクリックします。
- この画面で、ターゲットとなる受信者を指定します。個人単位でもグループ単位でも指定可能です。
- [次へ] をクリックします。
- 3番目の画面では、メールの詳細を設定します。ここで表示名、送信用メールアドレス、フィッシング用ログインURL、カスタムランディングページURL、メール件名を指定します。
- [完了] をクリックすると、スピアフィッシング攻撃のシミュレーションが開始されます。
Office 365攻撃シミュレーターには、パスワードスプレー攻撃やブルートフォース攻撃など、その他の攻撃タイプも用意されています。よく使われがちなパスワードを1つ以上入力して実行することで、ハッカーによるネットワーク侵入のリスクがないかを手軽に確認できます。
こうした訓練を定期的に行うことで、従業員へさまざまな種類のフィッシング攻撃に関する教育を効果的に実施できます。さらに、収集したデータを後から分析すれば、社内のセキュリティ意識の現状把握や対策の改善にも役立てられます。
Office 365攻撃シミュレーターについて不明な点がある場合は、ぜひコメントでお知らせください。より詳しい情報については、docs.microsoft.comでも確認できます。
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