Outlookカレンダー確認ツール(CalCheck)で予定の不具合を検出・レポートする方法
Outlookカレンダーを使っていて、予定(エントリ)に何らかの問題が発生している場合は、Microsoftが提供する「Calendar Checking Tool for Outlook」(CalCheck)の利用をおすすめします。CalCheckはコマンドラインツールで、Outlookカレンダー内の予定アイテムの問題を自動的にチェックし、レポートとして出力してくれます。Office 365環境にも対応しています。

Outlookカレンダー確認ツール(CalCheck)とは
まずMicrosoftの公式サイトからツールをダウンロードし、圧縮ファイルを展開します。その中にあるCalCheck.exeをダブルクリックして実行しましょう。ツールを起動すると、PC上のOutlookメッセージプロファイルが開かれ、Outlookカレンダーへのアクセスが行われます。複数のプロファイルを作成している場合は、ドロップダウンから対象のプロファイルを選択できます。
続いて、アクセス権限、空き時間情報の公開、代理人設定、自動予約といった全般的な設定がチェックされます。すべての予定アイテムを把握した後、「会議が表示されない」などの予期しない動作につながる既知の問題と照合していきます。チェックが完了すると、問題の診断に役立つレポートが生成されます。
レポートに含まれる項目
レポートには、件名(Subject)、場所(Location)、開始時刻(Start Time)、終了時刻(End Time)、主催者(Organizer)などの列に加えて、以下の項目も含まれます。
- Recurring(定期的な予定かどうか)
- Organizer(主催者)
- Is Past Item(過去のアイテムかどうか)
- Errors and Warnings(エラーと警告)

最後の「Errors and Warnings」列には、問題の具体的な内容が表示されます。筆者の環境では「ERROR: Duplicate item in the Calendar, Please check this item.(カレンダーに重複するアイテムがあります。このアイテムを確認してください)」というエラーが検出されました。
CalCheckのコマンドラインスイッチと構成ファイル
ある程度技術的な知識がある方なら、CalCheckは2つの方法で活用できます。1つはコマンドラインスイッチを使う方法、もう1つは構成ファイルを使う方法です。
コマンドラインスイッチ
CalCheck [-P <profilename>] [-L <filename>] [-M <mailboxname>] [-N <display_name>] [-S <servername>] [-O <path>] [-C <version>] [-A] [-F] [-R] [-V] [-No]
- -P:プロファイル名を指定(省略した場合は選択を求められる)
- -L:リストファイルのパスとファイル名を指定(チェック対象メールボックスのNameとLegacyExchangeDNを記載したファイル)
- -M:メールボックスDNを指定。-Nと併用(指定されたメールボックスのみ処理)
- -N:表示名を指定。-Mと併用(指定されたメールボックスのみ処理)
- -O:出力先パスを指定(指定しない場合は現在のフォルダーに出力)
- -C:Office 2013クイック実行(Click-to-Run)環境向けのバージョンを指定
- -A:すべての予定アイテムをCALCHECK.CSVに出力
- -F:CalCheckフォルダーを作成し、エラーが検出されたアイテムをそこへ移動
- -R:CalCheck.logファイルを添付したレポートメッセージを受信トレイに配信
- -V:コマンドプロンプトウィンドウに詳細な出力を表示
- -?:ヘルプメッセージを表示
構成ファイル(CalCheck.cfg)

ツールのフォルダーには「CalCheck.cfg」というTXTファイルが含まれています。このファイルには構成内容が記載されており、必要に応じて編集できます。CalCheckを実行すると、この構成ファイルからオプションを読み込み、それに従って動作します。
構成ファイルの主なオプション例は以下の通りです。
OrganizerAddress=true '主催者のメールアドレスを確認
(PR_SENT_REPRESENTING_EMAIL_ADDRESS)
OrganizerName=true '主催者の表示名を確認
(PR_SENT_REPRESENTING_NAME)
SenderAddress=true '送信者のメールアドレスを確認
(PR_SENDER_EMAIL_ADDRESS)
なお、公式ドキュメントではMicrosoft Exchange Server環境での利用が前提とされていますが、実際にはOffice 365環境でも問題なく動作することを確認できました。
マルチメールボックスモード
Exchange Serverや旧バージョンのExchangeを運用している場合は、マルチメールボックスモードを利用できます。このモードを使うには、Exchangeサーバーまたは組織内のすべてのメールボックスに対するフルアクセス権限を持つアカウントが必要です。企業では会議のスケジュール管理が業務の基盤となるため、Outlookカレンダーのエラーを一括検出できるこの機能は非常に有用です。
適切なユーザーアカウントを用意したら、表示名(Display Name)とLegacyExchangeDNを含むメールボックスの一覧を作成します。Exchange PowerShellで以下のコマンドを実行してください。
Get-Mailbox -Server "ServerName" | fl Name, LegacyExchangeDN | Out-File <path_file_name> -width 200
その後、CalCheckをマルチメールボックス(リスト)モードで実行します。
CalCheck -L <path and file name>
チェックが完了すると、エラー情報をまとめた2種類のファイルが出力されます。
- CalCheckMaster.log – 処理されたすべてのメールボックスのサマリー
- CalCheck_<mailbox>.log – 処理された各メールボックスごとに作成される個別ログ
CalCheckは強力なツールであり、企業がカレンダーエントリの問題を特定し、会議が計画どおりに進むよう確保するのに役立ちます。
皆さんのトラブルシューティングに、このツールが役立つことを願っています。
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