Windows 11/10でMicrosoft Wordがクラッシュし続ける場合の対処法を徹底解説
本記事では、Microsoft Wordで頻発するクラッシュ問題の解決策について詳しく解説します。多くのユーザーから「Wordが保存中・起動中・コピー&ペースト中などに突然クラッシュする」という報告が寄せられています。同じようなトラブルでお困りの方は、ぜひこの記事の対処法をお試しください。

Wordがクラッシュし続けるときに最初に確認すべきこと
Wordのクラッシュの原因として最も多いのがアドイン(Add-in)です。まずはセーフモードでWordを起動し、アドインが原因かどうかを切り分けることが重要です。そのほか、Officeを最新版へ更新する、Officeを修復するなどの方法も有効です。
以下では、シーン別に具体的な解決策を紹介します。
- ドキュメントの保存中にクラッシュする
- 起動時やファイルを開くときにクラッシュする
- コピー&ペースト時にクラッシュする
- 印刷時にクラッシュする
- 目次の更新時にクラッシュする
ドキュメントの保存中にWordがクラッシュする場合
保存操作のたびにWordがクラッシュ・フリーズする場合は、以下の方法を順番に試してみてください。
- Microsoft Officeを最新版に更新する
- 別の場所にドキュメントを保存してみる
- 管理者としてWordを実行する
- セーフモードでWordを起動する
- Officeを修復する
1. Microsoft Officeを最新版に更新する
古いバージョンのOfficeを使い続けていると、クラッシュなどの不具合が発生することがあります。まずは更新プログラムがないか確認し、最新版にアップデートしましょう。更新後、正常に保存できるかどうかを確認してください。
2. 別の場所にドキュメントを保存してみる
Officeアプリの既定の保存先は「ドキュメント」フォルダですが、アクセス許可の問題が原因でクラッシュすることもあります。デスクトップの空きスペースを右クリックし、「新規作成 > Microsoft Word文書」を選択して新しいファイルを作成します。そのファイルを開き、「ファイル > 名前を付けて保存」を実行してみてください。
- クラッシュする場合: アクセス許可の問題が疑われます。管理者として実行する方法を試してください。
- クラッシュしない場合: Officeアプリ自体に問題がある可能性があります。次の対処法に進みましょう。
3. 管理者としてWordを実行する
アクセス許可の不足が原因の場合、管理者権限でWordを起動すると改善することがあります。手順は以下の通りです。
- Windowsの検索ボックスに「Word」と入力する
- Wordアプリを右クリックし、「管理者として実行」を選択する
- UAC(ユーザーアカウント制御)の画面で「はい」をクリックする
これで問題が解決した場合は、常に管理者として実行するよう設定しておくと便利です。
4. セーフモードでWordを起動する
アドインが原因の可能性もあります。セーフモードではアドインが無効化された状態でWordが起動するため、原因の切り分けに役立ちます。セーフモードで保存操作を行ってクラッシュしなければ、原因はアドインにあると特定できます。
その後、通常モードでWordを起動し、アドインを1つずつ無効化しては保存を試みることで、問題のあるアドインを特定できます。見つかったら削除しましょう。

アドインを無効化する手順は以下の通りです。
- Microsoft Wordを起動する
- 「ファイル > オプション」を開く
- 左側のメニューから「アドイン」を選択する
- ウィンドウ下部の「管理」ドロップダウンで「COMアドイン」を選び、「設定(Go)」をクリックする
- COMアドインの一覧でチェックを外し(1つずつ)、「OK」をクリックする
5. Officeを修復する
上記の方法で解決しない場合は、Officeの修復を試みてください。それでも改善しない場合は、Officeの再インストールも検討しましょう。
Wordの起動時・ファイルを開くときにクラッシュする場合
Wordの起動時やドキュメントを開くたびにクラッシュする場合は、以下の対処法を試してください。
- Microsoft Officeを最新版に更新する
- 保護されたビューを無効にする
- セーフモードでWordを起動する
- プロパティからWordファイルのブロックを解除する
- Officeを修復する
- クリーンブート状態でトラブルシューティングを行う
1. Microsoft Officeを最新版に更新する
まず、Officeが最新版かどうかを確認しましょう。バグが原因のクラッシュであれば、アップデートだけで解決する可能性があります。
2. 保護されたビューを無効にする

「保護されたビュー」が干渉しているケースもあります。以下の手順で無効化してみてください。
- Microsoft Wordを起動する
- 「ファイル > オプション」を開く
- 左側から「トラストセンター」を選択する
- 「トラストセンターの設定」ボタンをクリックする
- 「保護されたビュー」を選択し、右側のすべてのチェックボックスをオフにする
- 「OK」をクリックして設定を保存する
3. セーフモードでWordを起動する
アドインが原因の場合も少なくありません。「ファイル名を指定して実行」に winword /safe と入力してOKを押すと、セーフモードでWordが起動します。セーフモードで正常に起動できれば、無効化されたアドインのどれかに問題があると判断できます。
起動時にクラッシュしてしまうため、セーフモードのまま「ファイル > オプション > アドイン」を開き、「管理」で「COMアドイン」を選んで「設定(Go)」をクリックします。無効になっているアドインを選択して「削除」をクリックしてください。
その後、通常モードで再起動し、まだクラッシュする場合はセーフモードで別のアドインを削除します。通常モードで起動できれば、原因のアドインを取り除けたことになります。問題のないアドインは再度インストールしても構いません。
4. プロパティからWordファイルのブロックを解除する

メール添付のWordファイルを直接開いたときにクラッシュする場合は、この方法が有効です。まずファイルをPCに保存し、右クリックから「プロパティ」を開いて「ブロックの解除」にチェックを入れてください。
5. Officeを修復する
コントロールパネルからOfficeを修復できます。
- コントロールパネルを開き、「プログラムのアンインストール」をクリックする
- Microsoft Officeを選択する
- Officeを右クリックして「変更」を選ぶ
- 「修復」を選択して「次へ」をクリックし、「オンライン修復」を選んで画面の指示に従う
6. クリーンブート状態でトラブルシューティングを行う
他の常駐プログラムがWordと競合している可能性もあります。上記の方法で解決しない場合は、クリーンブート状態で起動して原因となるソフトウェアを特定し、必要であればアンインストールしてください。
コピー&ペースト時にWordがクラッシュする場合
データのコピーや貼り付けの際にクラッシュする場合は、以下の対処法を試してください。
- クリップボードの履歴をオフにする
- Officeクリップボードのオプションをすべて解除する
- セーフモードでWordを起動する
- Microsoft Officeを修復する
1. クリップボードの履歴をオフにする
クリップボード履歴を無効化したところ問題が解決したという報告があります。まずはこの設定を確認してみましょう。
2. Officeクリップボードのオプションをすべて解除する

- Wordでドキュメントを開く
- Officeクリップボードを表示する
- 下部の「オプション」メニューをクリックし、すべての項目のチェックを外す
3. セーフモードでWordを起動する
ABBYY FineReaderやAdobe PDF Makerなどのアドインが原因となった事例も報告されています。セーフモードでのトラブルシューティングにより原因のアドインを特定し、見つかったら削除してください。手順は前述の通りです。
4. Microsoft Officeを修復する
Office自体の破損が原因の場合もあるため、修復機能を実行して改善するかどうかを確認しましょう。
印刷時にWordがクラッシュする場合
印刷操作中にクラッシュする場合は、以下の対処法を順番に試してください。
- PDF、XPS、OneNoteへの印刷を試す
- CドライブのPrintersフォルダの中身を削除する
- 原因となっているプリンターを特定する
- プリンタードライバーの更新・ロールバック・再インストールを行う
- SFCおよびDISMスキャンを実行する
- セーフモードでWordをトラブルシューティングする
- Officeを修復する
1. PDF、XPS、OneNoteへの印刷を試す

Wordでドキュメントを開き、「ファイル > 印刷」を選択します。プリンターのドロップダウンメニューから、以下の仮想プリンターを順番に選んで印刷できるか確認してください。
- Microsoft Print to PDF
- Microsoft XPS Document Writer
- OneNote for Windows 10
これらで問題なく出力できれば、物理プリンターまたはそのドライバーに原因があります。
2. CドライブのPrintersフォルダの中身を削除する
スプールフォルダの破損が原因の場合があります。まずPrint Spoolerサービスを停止する必要があります。

- Win + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く
services.mscと入力してOKをクリックし、サービスアプリを起動する- 一覧から「Print Spooler」サービスを見つける
- 右クリックして「停止」を選択する
サービスを停止したら、エクスプローラーで以下のパスを開きます。
C:\WINDOWS\System32\spool
この中にある「Printers」フォルダを開き(アクセス許可のダイアログが出たら「続行」をクリック)、中身をすべて削除します。その後、サービスアプリに戻ってPrint Spoolerサービスを「開始」してください。
3. 原因となっているプリンターを特定する
複数のプリンターをインストールしている場合は、特定のプリンターが原因の可能性があります。すべてのプリンターを一度アンインストールし、1台ずつ再インストールしながら印刷テストを行ってください。
4. プリンタードライバーの更新・ロールバック・再インストールを行う
ドライバーの不具合や破損が原因の場合もあります。デバイスマネージャーからドライバーの更新、ロールバック、再インストールを試みてください。
5. SFCおよびDISMスキャンを実行する
Windowsシステムイメージの破損が原因のこともあります。管理者権限のコマンドプロンプトでSFCスキャンとDISMスキャンを実行し、システムファイルの整合性をチェックしましょう。
6. セーフモードでWordをトラブルシューティングする
アドインが原因の場合は、セーフモードでの起動テストにより特定できます。手順は前述の通りです。
7. Officeを修復する
それでも解決しない場合は、Office本体の破損が考えられるため、修復を実行してください。
目次の更新時にWordがクラッシュする場合
目次(Table of Contents)の更新時にクラッシュする場合は、以下の2つの方法が有効です。
- セーフモードでWordをトラブルシューティングする
- Microsoft Officeを修復する
いずれの手順も前述の内容と同じです。アドインの影響か、Officeの破損かを切り分けて対処しましょう。
Wordをセーフモードで起動する方法
Win + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、winword /safeと入力してOKをクリックします。セーフモードで起動すると、タイトルバーに「Microsoft Word(セーフモード)」と表示されます。
本記事が、Wordのクラッシュ問題の解決に役立てば幸いです。
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