Office
 Computer >> コンピューター >  >> ソフトウェア >> Office

【Googleスプレッドシート】MROUND関数で数値を最も近い5や10の倍数に丸める方法

GoogleスプレッドシートのMROUND関数とは

GoogleスプレッドシートのMROUND関数を使うと、数値を最も近い「5」「10」など、任意の倍数に簡単に切り上げ・切り下げできます。たとえば、商品の価格を5セント($0.05)や10セント($0.10)単位に丸めることで、1セント硬貨($0.01)のお釣りを扱う手間を省くといった使い方が可能です。

なお、MROUND関数はセルに表示される小数点以下の桁数だけを変える書式設定とは異なり、Googleスプレッドシートの他の丸め関数と同様に、データの値そのものを変更します。そのため、この関数でデータを丸めると、以降の計算結果にも影響することに注意してください。

ヒント: 丸め幅を指定せずに数値を丸めたい場合は、切り上げならROUNDUP関数、切り下げならROUNDDOWN関数を使用しましょう。

MROUND関数の構文と引数

関数の「構文」とは、関数の記述形式のことで、関数名、括弧、引数で構成されます。

MROUND関数の構文は以下のとおりです。

=MROUND(値, 倍数)

各引数の意味は次のとおりです。

  • value(必須): 切り上げ・切り下げの対象となる数値。実際の数値を直接入力するか、ワークシート上のデータがあるセル参照を指定できます。
  • factor(必須): value引数の数値を、この値の最も近い倍数に丸めます。

引数を指定する際の注意点は以下のとおりです。

  • factor引数を省略すると、#N/Aエラーが表示されます。
  • valueとfactorの引数は、同じ符号(正または負)である必要があります。符号が異なる場合は#NUM!エラーが返されます。
  • 両方の引数が負の値の場合、関数は負の数を返します(画像の4行目の例を参照)。
  • factor引数に0を指定すると、関数は0を返します(画像の7行目の例を参照)。

MROUND関数の使用例

以下の例では、数値「4.54」を、factor引数に0.05、0.10、5.0、0、10.0などさまざまな値を指定してMROUND関数で丸めた結果を示しています。

計算結果はC列に、結果を導き出す数式はD列に表示されています。

切り上げ・切り下げの判定ルール

丸められる桁(丸め桁)が切り上げられるか切り下げられるかは、value引数の値によって決まります。

  • 丸め桁およびその右側のすべての数字が、factor引数の値の半分未満の場合 → 最後の桁は切り下げられます。
  • 丸め桁およびその右側のすべての数字が、factor引数の値の半分以上の場合 → 丸め桁は切り上げられます。

最後の2つの例で、切り上げ・切り下げの動作を確認してみましょう。

  • 8行目: factor引数が一桁の整数のため、セルA8の値「12.50」では「2」が丸め桁になります。「2.5」はfactor引数の値(5.00)の半分に等しいため、関数は結果を「15.00」に切り上げます。これは12.50より大きい5.00の倍数の中で最も近い値です。
  • 9行目: 「2.49」はfactor引数の値(5.00)の半分未満のため、関数は結果を「10.00」に切り下げます。これは12.49より小さい5.00の倍数の中で最も近い値です。

MROUND関数の入力手順

GoogleスプレッドシートはExcelと異なり、ダイアログボックスで関数の引数を入力する方式ではありません。代わりに、セルに関数名を入力すると自動補完(オートサジェスト)ボックスが表示される仕組みになっています。実際の手順を見てみましょう。

  1. セルA1に「4.54」と入力します。
  2. 結果を表示したい「セルC1」をクリックしてアクティブセルにします。ここにMROUND関数の結果が表示されます。
  3. =(イコール)」に続けて「MROUND」と入力します。入力中に、Mで始まる関数名の一覧が自動補完ボックスに表示されます。
  4. 候補に「MROUND」が表示されたらクリックして選択します。関数名と開き括弧がセルC1に入力されます。

関数の引数を入力する

  1. セルC1の開き括弧に続けて引数を入力します。ここではfactor引数として「0.5」と入力します。数式は「=MROUND(A1,0.5)」となります。
    ※セル参照を手入力する代わりに、ワークシート上のセルA1を直接クリックして選択する方法もあります。引数と引数の間はカンマ(,)で区切ります。
  2. Enterキーを押すと閉じ括弧「)」が自動的に追加され、関数が確定します。セルC1には「4.5」が表示されます。これは4.54に最も近い0.5の倍数です。
  3. セルC1を選択すると、完全な数式「=MROUND(A1, 0.5)」がワークシート上部の数式バーに表示されます。
  1. ExcelのROUND関数で数値を丸める方法|四捨五入をわかりやすく解説

    Excelで資料を見やすく整えたいとき、数値を小数点以下や整数単位で丸めると、ぐっと読みやすくなります。数値を丸めるということは、重要度の低い桁を取り除くことを意味します。その結果、必要な精度を保ちながら、より見栄えの良い値に仕上げることができます。 丸め処理は、概算を示したり、数値を扱いやすくしたりする目的でよく使われます。たとえば、割引率を計算して「17.3587563」という数値が出た場合、小数第1位で丸めれば「17.4%」となり、はるかに見やすくなります。この記事では、ROUND関数を使って数値を丸める方法を詳しくご紹介します。 ExcelのROUND関数とは ROUND関数は、Ex

  2. GoogleスプレッドシートのSUMIF関数の使い方|文字列・数値・日付の条件付き合計を徹底解説

    Googleスプレッドシートを日常的に使っていると、特定のセルの条件に基づいて値を合計したい場面が必ず出てきます。そんなときに役立つのがSUMIF(サムイフ)関数です。この関数は、2つの値だけを足すといった単純なものではありません。セル範囲全体を合計できるうえに、「合計するかどうか」の判定条件にも複数のセルを指定できます。GoogleスプレッドシートにおけるSUMIF関数の仕組みSUMIFはシンプルな表計算関数ですが、柔軟性が高く、工夫次第でさまざまな計算に応用できます。関数は次のように記述します。=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])各引数の意味は以下の通りです。範囲:値を合計するかど