EmailJSでVue.jsアプリケーションからメールを送信する方法【初心者向けガイド】
数日前、シンプルなVueプロジェクトに取り組んでいた際、作成したばかりのコンタクトフォームからメールを送信する必要がありました。誰かがフォームに入力するたびに、自動的に通知メールを受け取りたかったのです。
いろいろ調べていく中でEmailJSに出会いました。公式ドキュメントが充実していて、とても使いやすかったため、この記事としてまとめることにしました。この記事がどなたかの参考になれば幸いです :)
はじめよう!
この記事では、EmailJSを使ってVue.jsアプリケーションからメールを送信する手順を解説します。
先に進む前に、お使いの環境にVue CLIがインストールされていることを前提としています。本記事ではVue CLIを使ってミニデモプロジェクトを作成するためです。まだインストールされていない場合は、まず公式ドキュメントでインストール方法を確認しておきましょう。
次のコマンドでプロジェクトを作成します:
vue create vue-emailjs-demo
デフォルトのプリセットを選ぶか、機能を手動で選択するかを尋ねられるので、defaultを選択してください。
新しいプロジェクトディレクトリが作成されるので、次のコマンドで移動します:
cd vue-emailjs-demo
EmailJSとは?インストール方法
EmailJSを使うと、クライアントサイドの技術だけでメールを送信できます。バックエンドのサーバーは一切不要です。対応しているメールサービスにEmailJSを接続し、メールテンプレートを作成し、JavaScriptライブラリでメール送信をトリガーするだけという手軽さが魅力です。
コードを書き始める前に、まずEmailJSのアカウントを作成しましょう。アカウントがあれば、メールテンプレートの作成や、自動送信メールの宛先アドレスの設定ができるようになります。
新規アカウントでサインインすると、ダッシュボード画面に移動します。
メールテンプレートの作成方法
メールテンプレートでは、ほぼすべてのフィールド(件名、本文、宛先メールアドレス、差出人名など)に動的な変数を埋め込めます。これらの変数には、JavaScriptからの呼び出し時に値が渡されます。詳細は後述します。
まずはメールサービスを追加しましょう。筆者はGmailを選択しましたが、ご自身のニーズに合ったサービスを自由に選べます。
また、Service IDの名前を考えるのが面倒な場合は、検索アイコンをクリックすれば自動的に生成してくれます。
次にメールテンプレートを作成します。テンプレートページに移動し、新規テンプレートを作成してください。このテンプレートで、メールの件名・本文・送信先などを定義します。
上記のように {{from_name}} のような二重波括弧で囲まれた部分が変数です。ユーザーがフォームに入力すると、その情報がこれらの変数を通じてEmailJSに渡されます。
テンプレートで利用可能な主なフィールドを簡単に説明します:
- Subject(件名):メールの件名です。
- Content(本文):メールの本文です。ここにユーザーのメッセージ・名前・返信用メールアドレスを渡します。
- To Email(宛先):このメールの送信先アドレスです。
- From Name(差出人名):任意項目ですが、自分の名前を記入できます。
- From Email(差出人メールアドレス):受信者側に表示される送信元アドレスです。「デフォルトのメールアドレスを使用」チェックボックスが有効な場合、EmailJSは接続中のメールサービスに紐づくアドレスを使用します。
- Reply To(返信先):返信メールの送信先アドレスを指定します。
- BCC / CC:登録した複数の宛先にメッセージのコピーを送るためのフィールドです。本ガイドではできるだけシンプルにするため、Reply To・BCC・CCは使用しません。詳しくはEmailJSの公式ドキュメントをご覧ください。
注意:この記事の後半で Service ID と Template ID を使用します。加えて User ID も必要です。User IDはダッシュボードの「Integration(統合)」セクションで確認できます。あらかじめクリップボードにコピーしておくと、必要なときにすぐ貼り付けて便利です。
アプリケーションへのEmailJSのインストール
それではコードに移りましょう :) 次のコマンドでアプリケーションにEmailJSをインストールします:
npm install emailjs-com --save
今回作成するのは、非常にシンプルなコンタクトフォームです。フォームでは、送信者の名前・メールアドレス・メッセージ内容を入力してもらいます。とてもシンプルですね!
Vue CLIが自動生成した HelloWorld.vue コンポーネントを編集しても構いませんし、新しく ContactForm.vue というコンポーネントを作成してもOKです。ここでは後者の方法で進めます。
以下、コンタクトフォームコンポーネント ContactForm.vue を作成していきましょう。
まずは template 部分からです:
<template>
<div class="container">
<form>
<label>Name</label>
<input
type="text"
v-model="name"
name="name"
placeholder="Your Name"
>
<label>Email</label>
<input
type="email"
v-model="email"
name="email"
placeholder="Your Email"
>
<label>Message</label>
<textarea
name="message"
v-model="message"
cols="30" rows="5"
placeholder="Message">
</textarea>
<input type="submit" value="Send">
</form>
</div>
</template>
マークアップの解説
前述のとおり、シンプルなコンタクトフォームからメールを送信します。まずフォーム全体を格納する div 要素を作成し、スタイルを適用するために container クラスを付与します。
<style scoped>
* {box-sizing: border-box;}
.container {
display: block;
margin:auto;
text-align: center;
border-radius: 5px;
background-color: #f2f2f2;
padding: 20px;
width: 50%;
}
label {
float: left;
}
input[type=text], [type=email], textarea {
width: 100%;
padding: 12px;
border: 1px solid #ccc;
border-radius: 4px;
box-sizing: border-box;
margin-top: 6px;
margin-bottom: 16px;
resize: vertical;
}
input[type=submit] {
background-color: #4CAF50;
color: white;
padding: 12px 20px;
border: none;
border-radius: 4px;
cursor: pointer;
}
input[type=submit]:hover {
background-color: #45a049;
}
</style>
次のコマンドで開発サーバーを起動します:
npm run serve
ブラウザで localhost:8080 を開くと、フォームが表示されているはずです:
続いて、データ送信を処理する sendEmail メソッドを作成します。その前に、ファイル内で emailjs をインポートする必要があります。
script タグの直下に以下の1行を追加してください:
import emailjs from 'emailjs-com';
以下が script 部分に必要な残りのコードです:
<script>
export default {
name: 'ContactUs',
data() {
return {
name: '',
email: '',
message: ''
}
},
methods: {
sendEmail(e) {
try {
emailjs.sendForm('YOUR_SERVICE_ID', 'YOUR_TEMPLATE_ID', e.target,
'YOUR_USER_ID', {
name: this.name,
email: this.email,
message: this.message
})
} catch(error) {
console.log({error})
}
// フォームの入力内容をリセット
this.name = ''
this.email = ''
this.message = ''
},
}
}
</script>
このコードの仕組み
上記では try...catch を使っていますが、必須ではありません。Service ID・Template ID・User IDを事前にコピーしておくように言ったのを覚えていますか?まさに今こそその出番です!スニペット内の該当部分を、ご自身の実際の値に置き換えてください。
emailjs.sendForm() は、Service ID・Template ID・User ID、そして sendEmail() に渡されたフォームデータをもとに、EmailJSへデータを送信するメソッドです。エラーが発生した場合は catch() ブロック内で console.log() によりログ出力しています。
重要なポイントとして、sendForm() は指定されたメールテンプレートとフォームデータに基づいてメールを送信します。そのため、フォームの input 要素の name 属性が、EmailJSテンプレート内の変数名と一致していることを必ず確認してください。
以下は、送信者の名前・メールアドレス・メッセージ内容を組み込んだ筆者のEmailJSテンプレートです。
これで完成です!
テンプレートに設定した To Email のアドレスを受信箱で確認してみてください。すでにメールが届いているはずです。テンプレート画面右上にある「Test it」や「Playground」機能を使って動作を試すこともできます。
GitHubリポジトリ
本記事で使用したコードは、筆者のGitHubアカウントで公開しています。ぜひ参考にしてください。
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