Apple MailにOLMファイルをインポートする2つの方法【専用ツール/Gmail経由】
Macユーザーなら、OLMファイルという拡張子を耳にしたことがある方も多いでしょう。OLMとは、Outlook for Macだけが使用する専用ファイル形式で、メール、連絡先、メッセージなどのデータを保存するために使われています。長年、多くのユーザーがOutlook for Macで、特にメールデータの保存や管理を行ってきました。しかし近年では、macOS標準のメールアプリである「Apple Mail」へ移行する人が増えています。どちらにも独自の強みがありますが、Apple Mailの方がより最適化されており、シンプルに使いやすいと感じる人が多いようです。

そこで問題になるのが、Outlook for Macから書き出したOLMファイルを、まったく異なる「MBOX」という形式を採用するApple Mailに取り込む方法です。Outlook for Mac自体はOLM形式でのエクスポートに対応していますが、「.olm」形式を「.mbox」など他の形式へ変換する公式な手段は用意されていません。本記事では、OLMデータをApple Mailにインポートするための現実的な解決策を2つご紹介します。
方法1:サードパーティ製ソフトウェアを使う
この課題は多くのユーザーが直面してきたため、対応する専門ソフトウェアが各社から開発・提供されています。ここでは代表的なツールを紹介します。
Dotstella – OLM to Apple Mail Converter
Dotstellaは、OLMファイルをApple Mail用に変換することに特化した人気ツールです。大量のデータでも安定して処理でき、インポート前にデータをプレビューできる直感的な操作性が魅力です。全機能の利用には有料ライセンスが必要ですが、まずは無料/デモ版で以下の手順を試してみましょう。
- このソフトはWindows OS上で動作するため、まずOLMファイルをWindows PCへ移動します。
- 配布ページからソフトウェアをダウンロードします。

- ソフトをインストールし、「OLM Forensics Wizard」を起動します。
- 上部バーから「Open」を選択します。

- 「Choose from a Folder」オプションをクリックします。
- OLMファイルが保存されている場所へ移動し、Apple Mailに取り込みたいOLMファイルを選択します。
- ファイルを開くと、次のようにフォルダ構造が表示されます。

- 任意のフォルダをクリックすれば、中身のデータをプレビューできます。
- 続いて、タブバーの「Export」または「Extract」を選択します。Extractではメールアドレス・添付ファイル・電話番号などを抽出でき、ExportではMBOXなどの特定形式への変換が可能です。
- Apple Mail向けに変換する場合は、Exportから「MBOX」を選びます。

- 変換するフォルダを選択(または選択解除)します。

- 変換後ファイルの保存先パスを指定します。参照ボタンからフォルダを選べます。

- 結果として出力されるファイルを絞り込めるフィルター系オプションも複数用意されています。

- 右上の「Save」をクリックします。変換には多少時間がかかります。
- 「すべてのファイルはエクスポートされませんでした」といったポップアップが表示された場合は、全件出力するためにライセンス購入が必要です。

- 最後に、MBOXファイルが保存されたフォルダを開きます。あとはこのファイルをそのままApple Mailにインポートして利用できます。
OLM Extractor Pro(Mac App Store版)
OLM Extractor Proは、OLMファイルをMBOXなど他の形式へ変換できるもう一つの定番ツールです。前述のDotstellaと異なり、Mac上で直接ダウンロードして使える点が大きなメリットです。こちらも有料ですが、無料トライアルで動作を確認できます。
- まず、Mac App Storeからソフトをダウンロードします(要購入)。

- ソフトをインストールします。操作の流れは前のツールとほぼ同じで、最初にOLMファイルを開きます。
- 変換したいフォルダを選択します。

- 「Convert to Apple Mail Archive…」オプションを選びます。

- 「Start」をクリックすると変換が開始されます。完了までしばらく待ちます。

- 変換が完了すると、ファイルが保存されたフォルダの場所が表示されます。

- あとは、生成されたファイルをそのままApple Mailにインポートして利用するだけです。
なお、OLMファイルをMBOXへ変換できるツールはこれ以外にも複数あります。機能や価格を比較して、自分に合ったものを選んでください。
方法2:Webメールアプリケーション経由で移行する
ツールの購入を避けたい場合には、この方法も選択肢になります。ただし、移行の過程でフォルダ階層が失われたり、予期しないトラブルが発生したりする可能性があるため、あまりおすすめできる方法ではありません。作業も複雑になりがちなので、特別な理由がなければ方法1の専用ソフトによる変換をおすすめします。それでも試したい方は、以下の手順に従ってください。
- まず、MacでOutlookアプリを開きます。
- 次に、OLMファイルをインポートします。

- 続いて、IMAP対応のWebメールアカウント(例:Gmail)を使ってOutlookを設定します。Outlookへのアカウント追加方法がわからない場合は、関連記事などを参考にしてください。必ずIMAPで設定することが重要です。
- 次のステップでは、Outlook内のOLMデータをGmailのフォルダへ転送(コピー)します。
- データの移動が完了したら、Apple Mailアプリを開きます。
- Apple Mail側でも、データを移したのと同じGmailアカウントをIMAPで設定します。

- 最後に、Gmailフォルダ内のOLMデータをApple Mailへコピーすれば移行完了です。
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