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Microsoft Outlookのパスワードを表示・復元する方法|おすすめツール3選

Microsoft Outlookは、世界で最も人気のあるメールクライアントの一つです。Apple純正のメールアプリやGmailに次いで常に上位にランクインしており、ビジネス、職場、学校など、さまざまな場面で多くの人に利用されています。

何百万人ものユーザーがいることを考えれば、誰かがOutlookのパスワードを忘れてしまうのも無理はありません。

そんなときに必要なのは、データを損なうことなくOutlookのパスワードを復元できるツールです。幸い、Outlookのパスワード復元ツールは実在します。ここでは、その中でも特におすすめの3つをご紹介します。

OutlookのPSTファイルとOSTファイルの違い

Outlookがデータを保存・管理・保護する仕組みは、使用しているアカウントの種類によって異なります。Outlookのデータファイルには、主に以下の2種類があります。

  • PST(Personal Storage Table):POPおよびIMAPアカウントで使用される保存形式です。メールはメールサーバーに配信・保存され、オンライン時にのみアクセスできます。Outlookのメールをバックアップとして書き出すことも可能ですが、その際には新しいPSTファイルが作成されます。新しいPCへ移行する際も、PSTファイルはシステム間で簡単に持ち運べます。
  • OST(Offline Storage Table):メールアカウント全体のローカルバックアップを保持したい場合に使えるファイル形式です。すべてのデータがPCとメールサーバーの両方に保存されるため、ネットワーク接続の有無にかかわらず、アカウントのメールデータベース全体にアクセスできます。メールサーバーに接続したタイミングで変更内容が同期されます。

この2つのファイル形式には、さらに重要な違いが2つあります。

1つ目は、PSTデータファイルがパスワードなどの重要情報をローカルマシンに保存するという点です。このパスワードによって、許可されていないユーザーがOutlookアカウントにアクセスできなくなります。一方、OSTデータファイルもローカルストレージを使用しますが、パスワードは含まれていません。そのため、PSTファイルはパスワード復元の対象となります(なお、OSTのパスワードが特別に安全というわけでもありません)。

2つ目の違いは、Microsoft Outlookのパスワード保護における、パスワード保存に関連したバグの存在です。

Microsoft Outlookのパスワード保護バグとは

ウェブサイトにパスワードを入力するとき、サイト側は(本来なら)平文のまま保存しません。平文とは、今あなたが読んでいるこの文章のような、そのまま読めるテキストのことです。パスワードをこの形で保存することがいかに危険かは、想像に難くないでしょう。代わりに、ウェブサイトはパスワードからハッシュ値を生成します。

ハッシュとは、パスワードを表す英数字の長い文字列で、ユーザー名と紐付けられています。ユーザー名とパスワードの組み合わせを入力すると、データベースが照合を行い、一致すればアカウントに入れます。仮に攻撃者がデータベースに侵入しても、見えるのは意味不明なハッシュ値の羅列だけです。

ところがOutlookには問題があります。複雑なハッシュアルゴリズムを使う代わりに、Microsoftは基本的なCRC32アルゴリズムを採用し、セキュリティの手を抜いていたようなのです。

CRC32のハッシュには同一の値が数多く存在するため、パスワード復元プログラムがファイルのロックを解除できる可能性が非常に高いというのが悪いニュースです。PSTファイルのロック解除が必要な人にとっては朗報ですが、セキュリティを重視する人にとっては最悪の話です。

Outlookのパスワードを見つけられる3つのツール

保存されたOutlookパスワードがどれほど簡単に見られてしまうのかがわかったところで、実際に作業をこなせるツールをご紹介します。これらのOutlook PSTパスワード復元ツールは、パスワードを復元し、データファイルのロックを解除できるようにしてくれます。

あるいは、ファイルからOutlookのパスワードを削除して、覚えていられる新しいパスワードに置き換えることも可能です。

1. PstPassword

Microsoft Outlookのパスワードを表示・復元する方法|おすすめツール3選

NirSoft製のPstPasswordは、ローカルのPSTデータファイルのパスワードを自動的に取得できる無料ユーティリティです。暗号化バグの影響により、PstPasswordは候補となるパスワードを3つ表示します。最初の候補でうまくいかなくても、さらに2つの選択肢があります(実際には、PstPasswordはデータファイルのロックを解除しうるCRC32ハッシュの長いリストを生成しています)。

PstPasswordはインストール不要で使える点も魅力です。ただし、パスワードを収集する性質上、システムによってマルウェアとして検出される可能性がある点には注意してください。

2. Kernel Outlook PST Password Recovery Tool

Kernel Outlook PST Password Recovery Toolは、機能が制限された無料ユーティリティです。最大の制限は、解除できるPSTファイルのサイズです。無料版では最大500MBまでのPSTファイルを解除できます。それを超えるサイズのデータファイルの場合は、39ドルのHomeライセンスへのアップグレードが必要です。

このツールはPSTファイルを素早く解析し、入力用のハッシュ値を提示します。PstPasswordとは異なり、Kernelで試せるのは単一のパスワードハッシュのみです。ただし、それでうまくいかない場合でも、KernelにはPSTファイルからパスワード保護を削除する機能もあります(必要であれば新しいパスワードを設定することも可能です)。

無料版のKernel Outlook PST Password Recoveryは、パスワードを簡単に削除できます。筆者は強度の異なる複数のパスワードでテストしましたが、どのPSTファイルも問題なく解除できました。

3. Recovery Toolbox for Outlook Password

Microsoft Outlookのパスワードを表示・復元する方法|おすすめツール3選

最後のツールはRecovery Toolbox for Outlook Passwordです。価格は19ドルですが、無料の2つよりも多くのオプションを利用できます。たとえば、Recovery Toolboxでは以下の操作が可能です。

  • PSTデータファイルのパスワードを復元して表示
  • PSTデータファイルのパスワードをリセット
  • OSTデータファイルの一部のパスワードを復元・削除

最大の違いはOSTファイルへの対応です。有料版のRecovery Toolboxは、OSTのパスワードの表示と削除にも対応しているため、わずかに優位性があります。とはいえ、他の無料のオンラインツールの中には、最も強固なOutlook OSTデータファイルのパスワードさえ暴けるものもあります。

PSTパスワード保護バグを自分で試してみる

PstPasswordを使えば、このパスワード保護バグを自分で確認できます。

Outlookを開き、「ファイル」>「アカウント設定」>「データファイル」へ移動します。

追加」をクリックして新しいデータファイルを作成し、一時的な名前を付けてください。

次に「設定」>「パスワードの変更」へ進みます。「古いパスワード」欄は空のままにし(新規データファイルのため)、「新しいパスワード」と「パスワードの確認」欄に強固な新しいパスワードを入力します(筆者はSecure Password Generatorを使って、超強力な16文字のパスワードを生成しました)。

Microsoft Outlookのパスワードを表示・復元する方法|おすすめツール3選

16文字のパスワードを設定したのに、Outlookが受け付けるのは15文字までであることに気づくかもしれません。いずれにせよ「OK」を押し、パネルを閉じて、Outlookを終了します。

PstPasswordをダウンロードして起動します。新しく作成したPSTファイルと、既存のデータファイルが自動的に検出されるはずです。テストファイルの横に、候補となるパスワードが3つ表示されます。パスワードが一定の文字数を超えているため、PstPasswordはハッシュ値を表示します。

Outlookを再度開き、ハッシュ値のいずれかを入力します。うまくいかない場合は、次の候補を試してください。最初の3つでダメだった場合は、テストデータファイルを右クリックして「Get more passwords」を選択します。

Microsoft Outlookのパスワードを表示・復元する方法|おすすめツール3選

Mail PassViewは、NirSoft製のもう一つの無料パスワード表示・復元ツールです。Mail PassViewが対象とするのはPSTではなく、OSTデータファイルのパスワードです。ただし、OSTデータファイルのパスワードは通常、Outlook本体ではなくメールサーバー側で設定されるため、このツールでパスワードを削除したり代替候補を提示したりすることはできません。

それでも、Outlookのパスワードを復元するための有用な無料ツールであることに変わりありません。

まとめ:Outlookのパスワード復元は完了!

これらのツールのいずれかを使えば、Microsoft OutlookのPSTデータファイルに再びアクセスできるようになります。Microsoft Officeの一部のプログラムには強力な統合暗号化が備わっていますが、それでもアカウントの復元を試みるために使えるパスワード削除ツールは存在します。

今回は、Outlookのパスワード保護バグの実態と、失われたパスワードを簡単に暴ける仕組みをお伝えしました。もしOutlookのパスワードを忘れた理由が「もうGmailを使っているから」なのであれば、Outlookのメールを転送設定にして、アカウント自体を削除してしまうのも一つの手かもしれません。

  1. Gmailのパスワードを変更する方法|通常パスワード・アプリパスワード・2段階認証の手順を徹底解説

    Gmail(Google Mail)は、15GBの無料ストレージを提供する無料メールサービスで、高いセキュリティと多層的なパスワード保護機能により、世界トップクラスの評価を得ているメールプロバイダーです。 Gmailでは、次の3種類のパスワードを使い分けます。 ・通常のパスワード:ウェブブラウザや各種デバイスからGmailへアクセスする際に使用 ・アプリパスワード:Microsoft OutlookやThunderbirdなど、メールアプリ専用に発行される個別パスワード ・2段階認証プロセス:ログイン時の追加確認として機能するセキュリティ層 Googleアカウント設定の「ログインとセキュリティ

  2. Outlookのパスワードを復元する方法|Microsoftアカウントの復旧手順を徹底解説

    世界中に何百万ものユーザーを持つMicrosoft Outlookは、信頼性の高いメールサービスとして評価され、世界で最も利用されているメールアプリの一つです。Outlookアカウントを使えば、友人や家族、ビジネスの取引先とのメール送受信がスムーズに行えます。アカウントを安全に守るためには、強固なパスワードを設定することが重要です。しかし、パスワードを忘れてしまうとアカウントにアクセスできなくなり、メールの確認も困難になってしまいます。とはいえ、パスワードを思い出せなくても心配は不要です。この記事では、Outlookのメールおよびアカウントのパスワードを復元する方法を詳しく解説します。 O