Windows 11でHyper-Vを無効化してゲームのパフォーマンスを回復する方法
Hyper-Vは、Windows 11ユーザーがPC上で仮想マシンを実行できる便利な仮想化ツールです。しかし、他のアプリやエミュレーターと競合し、一部のプログラムが使えなくなったりゲームがプレイできなくなったりするトラブルの原因になることがあります。
本記事では、Hyper-Vを無効化して快適にゲームを楽しむための手順を詳しく解説します。
Hyper-Vとは?
Hyper-Vは、Windows 10およびWindows 11のPro、Education、Enterpriseエディションで仮想マシン(VM)を作成・実行できる仮想化プラットフォームです。1台のPCで複数のOSを動かせるため、ハードウェアコストの削減や、開発中の新しいソフトウェアのテストが容易になります。
ただし、Hyper-VはVMware WorkstationやVirtualBoxといったサードパーティ製アプリ、さらには一部のゲームエミュレーターと競合を起こすことがあります。そのため、ほとんどのPCユーザーにとって不要な機能であるHyper-Vを無効化したいと考える人は少なくありません。
注意: Hyper-VはWindows 11 Homeエディションでは利用できません。
PCでHyper-Vが動作しているか確認する方法
Windows 11 PCでHyper-Vハイパーバイザーが動作しているかどうかは、「システム情報」ツールで確認できます。手順は以下のとおりです。
- Windowsキー + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「msinfo32.exe」と入力してEnterキーを押します。

- 「システムの概要」タブを一番下までスクロールし、次の項目が表示されているか確認します。
「ハイパーバイザーが検出されました。Hyper-Vに必要な機能は表示されません。」
- この項目がある場合、Hyper-Vが有効になっています。他の仮想化ツールを使いたいなら無効化が必要です。同様に、Hyper-V関連の項目が有効になっている場合も、機能が動作していることを示しています。

以降では、「Windowsの機能」、BCDEdit、コマンドプロンプト、PowerShellの4つの方法でHyper-Vを削除する手順を説明します。なお、一度削除すると再インストールするまでHyper-Vマネージャーにアクセスしたり、VMの設定を変更したりできなくなる点にご注意ください。
1. Windowsの機能からHyper-Vを無効にする方法
Hyper-Vを無効化する最も簡単な方法は、「Windowsの機能」画面を使うことです。
- Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「control」と入力してEnterキーを押し、コントロールパネルを開きます。

- 「プログラム」を選択します。

- 「プログラムと機能」を選択します。

- 左側のメニューから「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
- 一覧を下にスクロールし、「Hyper-V」「Windows ハイパーバイザー プラットフォーム」「仮想マシン プラットフォーム」のチェックをすべて外します。

- PCを再起動します。
注意: この方法ではHyper-Vが完全にアンインストールされます。将来また使いたい場合は再インストールが必要になるのでご留意ください。
2. BCDEditでHyper-Vを無効にする方法
BCDEditツールを使えば、Hyper-Vを完全にアンインストールせずに、PCの起動構成レベルで無効化できます。将来的に再インストールの手間をかけたくない方におすすめの方法です。
BCDEditでHyper-Vを無効化する手順は以下のとおりです。
- スタートメニューを開き、「cmd」と検索します。
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

- コマンドプロンプトのウィンドウに、以下のコマンドを入力します。
bcdedit /set hypervisorlaunchtype off

- 「操作は正しく終了しました」といった成功メッセージが表示されたら、PCを再起動してHyper-Vが無効になったことを確認しましょう。
後でHyper-Vを再度有効にしたい場合は、同じ要領で以下のコマンドを入力します。
bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto
その後、PCを再起動して変更を反映させます。
3. コマンドプロンプトでHyper-Vを無効にする方法
「Windowsの機能」ツールが使えない場合は、コマンドプロンプトからHyper-Vをアンインストールできます。
- スタートメニューを開き、「cmd」と検索します。
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
dism /online /disable-feature /featurename:Microsoft-hyper-v-all
- DISMツールがHyper-Vを無効化したという完了メッセージが表示されます。

- PCを再起動します。
4. Windows PowerShellでHyper-Vを無効にする方法
最後に紹介するのは、管理者権限のPowerShellを使う方法です。
- スタートメニューを開き、「PowerShell」と入力します。
- PowerShellを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
Disable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Hyper-V-All

- 成功メッセージが表示されるまで待ち、その後PCを再起動して変更を確定します。
「更新プログラムを完了できませんでした」エラーの修正方法
Hyper-Vのアンインストール中に、「更新プログラムを完了できませんでした。変更を元に戻しています」というエラーが表示されるケースがあります。このエラーが出るとアンインストールが中断され、元の問題も解消されません。
この場合の解決策は、Hyper-V仮想ネットワークアダプターを削除することです。
- 「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- 「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押します。

- デバイスマネージャーで「ネットワーク アダプター」をダブルクリックして展開します。

- Hyper-Vのネットワークアダプターを探します。ウィンドウ上部の「表示」メニューから「非表示のデバイスの表示」を選択すると見つけやすくなります。
- 「Hyper-V Virtual Ethernet Adapter」を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。
- リスト内の該当するすべてのアダプターに対して同じ操作を繰り返します。その後PCを再起動し、問題が解決したか確認してください。
それでも問題が解決しない場合の追加の対処法
残念ながら、Hyper-Vを削除してもゲームや仮想化ソフトウェアで問題が残る場合があります。これは、サードパーティ製仮想化ツールと競合する類似のWindows機能がまだ有効になっていることが原因です。
以下の2つの対策を試してみてください。
1. メモリ整合性をオフにする
Windowsセキュリティの「メモリ整合性」機能は、マルウェアが重要なシステムプロセスに感染するのを防ぐ役割を果たします。一方で、特定のサードパーティ製ツールが必要とするリソースへのアクセスを妨げることもあります。
メモリ整合性をオフにする手順は以下のとおりです。
- Windowsキー + Iキーを押して「設定」を開きます。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択します。

- 「Windows セキュリティ」を開き、「デバイス セキュリティ」をクリックします。
- 「コア分離の詳細」を選択します。

- 「メモリ整合性」のスイッチをオフにし、PCを再起動します。

2. Device GuardとCredential Guardを無効にする
Device GuardとCredential Guardは、Hyper-Vを前提として動作するWindowsのセキュリティ機能です。このため、グループポリシーやBIOS/UEFI設定によって、PC起動のたびにHyper-Vが自動的に有効化されることがあります。
これを防ぐには、Windowsレジストリを変更する必要があります。レジストリ編集にはリスクが伴うため、作業前に必ずシステムの復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。
無効化の手順は以下のとおりです。
- Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「Regedit」と入力してEnterキーを押します。

- Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa へ移動します。パスはレジストリエディター上部のアドレスバーにコピー&ペーストするだけでOKです。
- Lsaフォルダーを選択します。

- 右側のペインで「LsaCfgFlags」を探します。存在しない場合は、ウィンドウ内を右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択して「LsaCfgFlags」という名前を作成します。
- LsaCfgFlagsをダブルクリックし、「値のデータ」を「0」に変更します。

- 「OK」をクリックします。
- 次に、Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\DeviceGuard へ移動します。
- 「EnableVirtualizationBasedSecurity」というDWORD値を探します。存在しない場合は、上記と同じ方法で作成します。

- DWORD値をダブルクリックし、値を「0」に設定します。
- 「OK」をクリックし、PCを再起動して変更を適用します。
注意: 後でDevice GuardやCredential Guardを再度有効にしたい場合は、同じ手順で値を「1」に戻してください。
仮想化の問題はこれで解決
Hyper-Vは優れた仮想化ツールですが、ときに厄介な競合問題を引き起こします。本記事の手順でHyper-Vと関連機能を無効化すれば、サードパーティ製の仮想化ソフトウェアやゲームをストレスなく楽しめるようになるはずです。
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