WinFF徹底レビュー:ffmpegの魔力をGUIで簡単に引き出せる無料動画変換ツール
コンピューター史上最も舌を噛みそうなタイトル、というのはさておき。今回はWinFFという便利なツールをご紹介します。WinFFは無料の動画変換ソフトで、強力なユーティリティ「ffmpeg」のフロントエンド(GUI)として機能します。名前に「Win」と付いているためWindows専用と誤解されがちですが、実はLinux上でも問題なく動作します。
それでは早速、このプログラムを使って動画を別のフォーマットへ変換する方法を、簡単なレビュー兼ガイドの形式でお届けします。メディアプレーヤーが対応していない場合や、ディスク容量を節約したい場合などにきっと役立つはずです。それでは始めましょう。

インストールと基本的な使い方
パッケージを入手したら、そのままインストールします。手順は非常にシンプルで迷うことはありません。インストール後、プログラムを起動すると、大きなボタンと複数のドロップダウンメニューで構成されたシンプルなGUIが表示されます。
まず、変換したい動画を追加する必要があります。ただし、少し意外に思えるかもしれませんが、その前に出力側の設定を行います。具体的には、動画をどのフォーマットに変換するかを選択し、プリセットと出力フォルダを指定します。例えば、MKVファイルをAVIファイルへ変換し、16:9ワイドスクリーン向けのXviDプリセットを使用する、といった具合です。
また、右上にある「Options(オプション)」ボタンをクリックすると、さらに多くの設定項目にアクセスできます。ここでは変換処理の詳細を調整でき、動画のクロップや回転、再生時間の変更、フレームレート、アスペクト比、動画サイズなどを設定できます。ffmpegコマンドラインの膨大な機能を、グラフィカルな操作で扱えるのが魅力です。
コマンドライン
必要な設定をすべて完了したら、「ffmpeg」タブで実際のコマンドを確認できます。これは「Convert(変換)」ボタンをクリックした際に実行される、いわゆるバッチジョブです。このコマンドはコピー&ペーストして保存しておけるため、今後同じ変換を行うときや、独自のスクリプトを作成するときにも活用できます。
例として、筆者が実際に使用した変換コマンドを紹介します。読みやすくするために、意図的に改行を入れています:
-i "C:\Users\Roger Bodger\Videos\Episode.mkv"
-f avi -r 29.97 -vcodec libxvid -vtag XVID -vf scale=852:480
-aspect 16:9 -maxrate 1800k -b:v 1500k -qmin 3 -qmax 5
-bufsize 4096 -mbd 2 -bf 2 -trellis 1 -flags +aic -cmp 2
-subcmp 2 -g 300 -acodec libmp3lame -ar 48000 -b:a 128k -ac 2
"C:\Users\Roger Bodger\Documents\Episode.avi"
テストと実行
本格的な変換を開始する前に、必ずテストを行えます。まず「Play(再生)」ボタンを押して、WinFFがソースファイルを正しく読み込めるか確認しましょう。次に「Preview(プレビュー)」ボタンで短いテスト変換を実行し、CPUを長時間使う本番のレンダリングの前に結果を目視確認できます。すべて問題なければ、いよいよ変換を実行です。
レンダリング中でも、コマンドラインウィンドウ内で左クリックすれば一時停止と再開が可能です。さらに右クリックでレンダリングを中断し、追加の処理コマンドを挿入することもできます。
環境設定
環境設定ウィンドウでは、出力先ディレクトリ、エンコードに使用するスレッド数、処理の優先度など、さまざまなデフォルト設定を構成できます。
細かな不具合
全体としてWinFFは安定して動作しましたが、いくつか小さな不具合に遭遇しました。常にマルチスレッドでCPUを活用しないケースがありましたが、これはバグというより仕様かもしれません。すべてのフォーマットがマルチスレッド処理に対応しているわけではないためです。また、まれに動画・音声の設定変更が反映されず、プログラムを一度終了して再起動することで、ようやく希望の出力設定を適用できたこともありました。
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Flash動画と音声の編集方法(動画編集については以前の記事で紹介済み)
FrankensteinとWindows 8によるメディア実験の記録
まとめ
手軽に使えながら、実に優秀なツールです。マルチメディアの専門家になることも、大量のコマンドを暗記することも不要で、ffmpegの驚異的な変換能力を誰でもフルに活用できる完成されたプログラムと言えます。WinFFは期待どおりの動作をしてくれるうえ、好みに応じて細かく調整できる豊富なオプションや設定項目を備えています。プリセットも大きな魅力のひとつで、必要であれば追加のプリセットを読み込むことも可能です。
このツールは持っておいて損はありません。マルチメディアツールキットの中核を担う存在になるでしょう。ワークフローには若干の改善余地があり、いくつかの不具合も潜んでいますが、総じて堅牢でシンプル、そして効果的です。何より重要なのは、私たちが求める高品質な変換結果を出力してくれるという点です。それではまた。
それでは、良い動画ライフを!
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