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PC自作に最適な電源ユニット(PSU)の選び方完全ガイド【2020年版】

新しいPCを組み立てようと決めたとき、地味な存在の電源ユニット(PSU)は見落とされがちです。

確かに、電源は新しいPCの中で最もワクワクするパーツではありません。注目が集まるのは、電源が電力を供給する側のパーツばかりです。それでも、電源は組み立てにおいて最重要パーツの一つであり、ひょっとすると最も重要なパーツかもしれません。電源がなければ、他に購入したパーツは何一つ動作しないのですから。

購入判断に数分余分にかけることは、長期的に見て必ず報われます。高品質な電源は今回の組み立てだけでなく、次の組み立て、さらにその次にも使い回せる可能性が高いのです。ATX規格の電源はすぐに廃れるものではなく、頻繁にアップグレードされるのはむしろ他のコンポーネントの方だからです。

必要なワット数を見極める

電源選びにおける最大の疑問は「何ワット必要か?」という点です。一見シンプルなこの質問への答えは、組み立てる他のパーツ構成に依存するため、意外と複雑です。

一般的なルールとして、システム内のコンポーネントが多いほど、動作に必要な電力も大きくなります。シンプルな構成のシステムは、複数のグラフィックカード、水冷ループ、ハイエンドパーツを備えた複雑なシステムと同じ消費電力にはなりません。

つまり、組み立てるPCが消費するおおよそのワット数を算出し、それに応じて計画する必要があります。算出方法はいくつかあり、以下のリストがニーズをカバーしてくれるでしょう。これらの多くは特定の電源メーカーが提供していますが、算出結果は自社ブランドだけでなく、どのブランドの電源選びにも活用できます。

  • PCPartPicker: 組み立て計画を始めるときの最初の立ち寄り先としておすすめの便利なサイトです。市場に出ているほとんどのハードウェアが巨大なデータベースに収録されており、希望するパーツをリストに登録すると、それらに基づいた推定ワット数(Estimated Wattage)を自動的に表示してくれます。
  • BeQuiet! PSU Calculator: 主要なスペックを入力できる計算ツールで、より多くの電力を消費するUSB 3.1 Gen.2の有無や価格帯、ATXかSFX/ITXフォームファクターかといった項目にも対応しています。
  • EVGA Power Meter: コンポーネントに関する一連の質問に答えると、EVGA製品の中から適切な電源のリストを提案してくれる計算機です。効率レベルやシリーズで候補を絞り込むこともでき、ワット数の見積もり精度も良好です。
  • CoolerMaster 電源計算機: CPUからマザーボード、GPUまで、組み立ての主要パーツを入力できます。ただしケースファンなどは考慮されないため、表示された数字に余裕を持たせましょう。モジュラーケーブルや好みの効率認証などの希望も選択でき、条件に合うCooler Master製電源も同時に提案してくれます。

フォームファクターとケーブル方式の選択

PC用電源には主に2つのフォームファクターがあります。基本的には組み立てたいPCケースに合う方を選びますが、ケースに十分なスペースがあってもあえて小型フォームファクターを選ぶ場合もあります。例えば、カスタムビルドに2つのシステムを詰め込みたいようなケースです。

  • ATX: 最も一般的なフォームファクターで、家電量販店のパーツ売り場で最もよく見かけるタイプです。ATX規格では電源の高さと幅は86mm×150mmと定められていますが、奥行きはほぼ自由で、大容量モデルほど深くなります。狭いケースで組み立てる場合はこの点に注意しましょう。
  • SFX: Small Form Factor(スモールフォームファクター)の略で、スペースが限られた小型ケース、特にMini-ITXマザーボード向けに設計されたケース向けです。一般的にATXより対応ワット数が低く、小型化しながら電力効率を維持するコストが高いため、価格も割高になります。

次に考えるべきは、電源側のケーブル接続方式です:

  • ノンモジュラー: すべての電源ケーブルが本体に固定されており、取り外せません。ケース内のスペースが限られている場合や、すべてのコネクタを使わない場合には、余ったケーブルの処理に困ることがあります。
  • セミモジュラー: 主要ケーブルは本体に永久固定され、周辺機器用のケーブルは着脱式のモジュラーケーブルになっているため、実際に必要なものだけを使用できます。24ピンマザーボードケーブルは常に固定ケーブルに含まれ、一部のモデルでは4/8ピンEPSコネクタやPCIeコネクタの一部も固定配線されています。
  • モジュラー: すべてのケーブルが着脱式になっており、付属ケーブルから必要なものだけを選んで、実際に搭載するコンポーネントにのみ電力を供給できます。他の2方式よりやや高価ですが、組み立て時の柔軟性が高く、カスタムケーブルを使いたい場合にはこれがベストな選択肢です。

必要なコネクタを確認する

次のステップは、購入予定のハードウェアに必要な電源コネクタを正確に把握することです。必要なケーブルはすべて電源に付属しているので、各コネクタが何本必要かを確認するだけでOKです。

  • 24ピン マザーボード: 必ず1本付属しており、マザーボードへのメイン電源コネクタです。サイズが非常に大きいので、見逃すことはまずないでしょう。
  • 4/8ピン CPU/EPS: このコネクタはCPUにのみ電力を供給します。2本搭載した電源もあり、オーバークロック用途で設計された、4ピンEPSソケットを複数持つマザーボードに対応します。通常はマザーボードの左上に配置されています。
  • 6/8ピン PCIe/GPU: グラフィックカードや、追加電力を必要とするサウンドカードなどの拡張カード用のコネクタです。通常は8ピン一体型ではなく6+2ピンに分割されています。GPUは必要ワット数に応じて6ピンと8ピンの両方のソケットを使い分けるためです。購入予定のGPUに対して十分な本数があるか必ず確認しましょう。
  • SATA: この小さなコネクタはHDD、SSD、ファンハブやRGBコントローラーなどに電力を供給します。ほとんどの電源は1本のケーブルに複数のSATAコネクタを搭載しているため、電源から大量のケーブルを出さなくても複数の機器を接続できます。
  • 4ピン MOLEX: 現在ではほぼSATAに取って代わられましたが、モジュラー電源を購入すれば少なくとも1本はMOLEX付きケーブルが付属しています。水冷用ポンプや古い世代のRGB搭載製品の一部が、SATAの代わりにMOLEXで電力を供給されるからです。

変換効率についても考えておこう

ワット数は電源選びで最も重要な要素の一つですが、それだけが考慮点ではありません。非効率な電力変換は熱を発生させ、無駄な電力消費や電気代の増加につながり、他のコンポーネントの寿命を縮める原因にもなり得ます。

電源の効率は「80 PLUS」という認証規格に基づいて評価されます。80 PLUS認定の電源は少なくとも80%の変換効率が必要で、電力の20%以内が熱として失われることを意味します。上位グレードは貴金属の名前で区分され、Bronzeは82%、Silverは85%、Goldは87%、Platinumは89%、そして最高位のTitaniumは90%の効率となっています。

これらの効率数値はすべて電源の100%負荷時に基づいています。実は、電源は50%負荷時に最も効率が高くなり、Titanium認定モデルならその負荷で最大94%の効率を発揮します。この点が重要であれば最高グレードを選び、システム全体の必要ワット数の約2倍の容量を持つ電源を購入するとよいでしょう。

そうそう、熱といえば——電源ファンの騒音も忘れずにチェックしましょう。近年の多くの電源には「静音」や「エコ」モードが搭載されており、内部温度が一定の閾値を超えない限り冷却ファンが回転しません。静音性を重視するなら、この機能のあるモデルを選ぶのがおすすめです。

アクセサリー

電源用のアクセサリーはそれほど多くありませんが、最も一般的なのはフルスリーブケーブルです。ほとんどの電源に付属する無地のケーブルをおしゃれなものに置き換えられる製品ですが、必ず自分の電源モデル専用に設計されたものを購入してください。汎用品を使うと、高価なPC全体を故障させるリスクがあります。

より安全な選択肢はケーブル延長(エクステンション)です。既存のケーブルの先端に接続する方式のため、ケース内で見える部分だけがフルスリーブ仕様になります。

電源選びのまとめ

通常、電源はケース内部に収まるため外からは見えません。そのため、ここまで解説してきた実用的な理由に加えて、見た目を重視して購入する必要性はあまり高くないでしょう。ただし、ケースの選択によっては見える位置に設置することもありますし、こだわりのショーケースビルドでアピールしたい場合もあるかもしれません。

最後に、予算のうち電源に充てる割合を考えましょう。総予算の10〜15%がひとつの目安です。特別な機能を求める場合や、複数回の組み立てに使い回したい場合は、多少の上乗せを検討してもよいでしょう。

筆者はEVGAとそのフルモジュラー電源のファンなので、選定プロセスを省略したい方にとっては良い出発点になるはずです。

いかがでしたか?この記事で電源について新しく学んだことはありますか?ぜひコメント欄でお知らせください。TwitterやFacebookでの議論への参加も歓迎します。

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