Photoshopでファイルを一括処理する方法|アクションの作成からバッチ処理まで
Adobe Photoshopには、10年以上前から自動化機能が搭載されています。専用ツールを使う場合に比べると手順はやや複雑ですが、それはPhotoshopが、画像にさまざまな調整や編集をまとめて加える複雑な自動化シナリオを構築できるためです。
この記事では、画像への透かし入れや、今回の例のように画像を指定の解像度にリサイズするといった単純なタスクを一括処理するための自動化の設定方法を紹介します。さらに、それを応用してより高度なシナリオを自分で作る方法についても解説します。
Photoshopで自動化を設定する
Photoshopで作業を自動化するには、まず1つ以上の「アクション」を作成する必要があります。アクションを作成しておけば、あとは呼び出すだけでファイルに適用できるようになります。
まず、「ファイル > 新規」を選択して新しいドキュメントを作成します。
ここでの設定値は重要ではありません。ドキュメントは、実際のアクションを組み立てるための土台として使うだけだからです。幅と高さに任意の値を入力するか、初期設定のまま「OK」をクリックしましょう。
ワークスペースに「アクション」パネルが見つからない場合は、キーボードのAlt+F9キーを押すか、「ウィンドウ > アクション」を選択すると表示できます。
アクションパネルの下部にあるボタンに注目してください。5番目にある「白紙のページ」アイコンの「新規アクションを作成」をクリックします。
ポップアップ表示されるウィンドウで、新しいアクションに名前を付けます。必要に応じてファンクションキーを割り当てたり、ほかのアクションと区別できるよう色を設定したりすることもできます。設定が完了したら「記録」をクリックします。
Photoshopのメイン画面に戻ると、アクションパネル下部の2番目のボタン(円形アイコンの「記録」ボタン)が赤くなっていることに気づくでしょう。以降に行うすべての操作が、今作成したアクションの新しいステップとして記録されていきます。
今回のサンプルアクションでは画像のリサイズを行いたいので、「イメージ > 画像解像度」を選択します。
ここでは幅に「700」ピクセルを入力しました。これは多くのWebサイトで使われる画像サイズです。数値やオプションは用途に合わせて自由に調整し、「OK」をクリックしてください。
ウィンドウが閉じると、Photoshopが一連の操作を「画像解像度」というステップとしてアクションの中に記録しているのがわかります。今回はここで終了しますが、こここそがPhotoshopで複雑なシナリオを作れるポイントです。タスクの完了に必要なステップは、いくらでも追加で記録できます。
すべてのステップが完了したら、「ファイル > 別名で保存…」で結果を保存します。
表示されたウィンドウで、アクションの結果を保存するフォルダ、ファイル形式、そして仮のファイル名を選択し、「保存」をクリックします。必要に応じて、選択した出力形式の詳細パラメータも調整しておきましょう。
次に、アクションパネルに戻り、一番左にある四角形の「停止」アイコンをクリックして、ステップの記録を終了します。
Photoshopでファイルをバッチ処理する
アクションの準備ができたら、次は複数の画像にまとめて適用する方法を見ていきましょう。
「ファイル > 自動処理 > バッチ…」を選択すると、Photoshopのバッチ処理ウィンドウが表示されます。
プルダウンメニューから、先ほど作成したアクションを選びます。
「ソース」を「フォルダ」に変更し、「選択…」をクリックして、処理したい画像が入ったフォルダを指定します。
「ファイルを開くときのダイアログを表示しない」と「カラープロファイル警告を表示しない」の両方にチェックを入れておくと、今回の作業には重要でない警告ダイアログが表示されず、処理がスムーズに進みます。
「送り先」のプルダウンメニューも「フォルダ」に変更します。
ソースフォルダと同じように、送り先プルダウンメニュー横の「選択…」ボタンをクリックし、処理済みファイルの保存先フォルダを指定します。
「アクションの“別名で保存”コマンドを無視」にチェックを入れておくと、各ファイルの保存場所や保存方法についてPhotoshopがいちいち確認してこなくなります。
必要であれば、出力ファイルの命名ルールも調整できます。「ファイル名付け規則」セクションでは、さまざまな命名方式を選択・組み合わせることが可能です。今回は元のファイル名(「ドキュメント名」)に4桁の連番と拡張子を組み合わせる設定にしました。
最後にウィンドウ右上の「OK」をクリックすれば、しばらくして指定した出力フォルダ内に処理済みのファイルが並んでいるはずです。
以上で完了です。これでPhotoshop上でファイルの自動化と一括処理が行えるようになりました。なお、Photoshopの代替フリーソフトとして人気のGIMPにも同様の機能があり、そちらでも簡単にファイルの一括処理が可能です。
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