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ChromiumとChromeの違いとは?徹底比較でわかる12のポイント

「Chrome」は誰もが一度は耳にしたことのある有名なブラウザですが、「Chromium」という言葉を聞いたことのない人は少なくありません。実際、この言葉をまったく知らない人が約6割、聞いたことはあっても正確な意味まで理解している人はさらに少数派と言われています。そこで本記事では、「ChromiumとChromeの違い」をテーマに、両者の特徴を詳しく解説していきます。

ここでは複数の項目に沿ってChromiumとChromeを幅広く比較します。記事を読み終える頃には、両者の違いだけでなく、自分にとってどちらが最適なのかも判断できるようになるはずです。ハイエンドな製品同士の比較は難しく感じられますが、一つずつ分解して見ていけば決して難しい話ではありません。

それでは早速始めましょう。

はじめに:ChromiumとChromeの基本概要

Chromeは、一般ユーザー向けに開発された使いやすい人気ブラウザアプリです。この分野におけるリーダーの一角であり、Google社の製品として提供されています。

一方、ChromiumはGoogleが主導するオープンソースプロジェクトで、そのソースコードは無料で公開されています。ChromiumはChromeを含む多くのブラウザのベースとなる存在であり、Chrome本体もこのソースコードをもとに構築されています。ただし、Chromeと比べると一般ユーザー向けの使いやすさは劣ります。

機能面の違い

ChromeはChromiumよりもはるかに多くの機能を備えています。自動アップデートの仕組みがあり、更新のたびにバグが修正され、動作がよりスムーズになります。また、さまざまな技術に対応しており、著作権で保護されたコンテンツの再生も可能です。Google Playストアからも簡単にダウンロードできます。

対するChromiumは搭載機能が限られており、自動アップデートの仕組みもなく、Google Playストアからのダウンロードにも対応していません。しかし、オープンソースであるため、どんな開発者でも自由に改変でき、変更や更新の頻度は他のソフトウェアより高いという大きな強みがあります。

安定性の違い

Chromeは比較的安定性の高い製品です。エラーレポートが直接Googleへ送信されるため、Google側は問題を素早く把握し、Chromeを安定的に保つことができます。その一方で、ChromeではChromeウェブストア以外の匿名の拡張機能をインストールすることは許されていません。悪意ある拡張機能がChromeの安定性を損なう恐れがあるためです。

一方のChromiumは、一般ユーザーではなく開発者のニーズと情熱に応えるために作られたものです。常に変化し続けるソースコードを持つため、安定性についてはあまり期待できません。ただし、サードパーティサイトからも拡張機能をダウンロードできる自由度の高さが魅力です。

Flashサポートの違い

まず、Adobe Flash Playerについて簡単におさらいしておきましょう。
ブラウザでインターネットを利用する際、ブラウザは「プラグイン」と呼ばれるアプリケーションを使用します。その代表的なものがAdobe Flash Playerです。かつてFlash Playerは、ブラウザ上でゲームをプレイしたり、メディアファイルを開いたり、MP3やMP4ファイルを再生したりするために欠かせないツールでした。※なお、Adobe Flash Playerは2020年末にサポートを終了しており、現在の最新ブラウザでは利用できない点にご注意ください。

ChromeはAAC、H.264、MP3といったコーデックを標準でサポートしており、動画視聴や音楽再生、Netflixなどの動画サービスも快適に楽しめます。

一方、Chromiumはこれらのコーデックを標準ではサポートしていません。そのため、メディアファイルを再生したい場合は、AAC、H.264、MP3などのコーデックや変換ツールを手動でインストールする必要があります。

ユーザーの閲覧履歴の扱い

Chromiumと比較してChromeに唯一見られる欠点は、Cookieを利用して履歴や閲覧データを保存し、それらをGoogleにも提供している点です。プライバシーの観点では気になる部分かもしれません。

一方、Chromiumはそのようなことを一切行いません。Cookieや履歴、データを保存せず、Googleへ送信することもありません。そのため、Chromiumを使えばプライバシーを完全に守れると安心できます。

セキュリティサンドボックスの違い

まず「セキュリティサンドボックス」について説明します。これは、実行中のプログラム同士を互いに隔離する仕組みで、システム障害やマルウェア、脆弱性がプログラム間で広がるのを防ぐためのものです。第三者による安全性の低いプログラムからシステムを守る予防策といえます。

例えるなら、公園や庭に砂場を設置するようなものです。子どもたちは砂遊びを楽しめますが、砂が庭全体に散らばって芝生を汚すことはありません。

セキュリティサンドボックスに関しては、ChromeとChromiumのどちらにもこの機能が備わっています。違いは、Chromeでは自動的に有効になっているため、ユーザーが意識したり設定したりする必要がないという点です。

一方、Chromiumではこの機能がコードには組み込まれているものの、デフォルトでは無効になっています。有効化したい場合は、手動で設定を行う必要があります。

クラッシュレポートの違い

Chromeの優れた機能の一つが、システムクラッシュが発生した際に、即座にユーザーとGoogleへレポートを送信する仕組みです。

しかしChromiumにはクラッシュレポート機能がまったくありません。作業中にシステムがクラッシュしても、ユーザーにもGoogleにもその情報は伝わりません。この点において、Chromiumはより脆弱で不安定だといえます。

セキュリティ対策の違い

前述のとおり、Chromeは定期的に自動アップデートが配信され、増加し続ける脅威やマルウェアに対応した最新のセキュリティアップデートが含まれています。つまり、Chromeはユーザーに高度なセキュリティを提供しているのです。

一方、Chromiumにはアップデートもセキュリティ更新も自動では提供されません。ただし、最新のセキュリティプログラムを取り込むこと自体は制限されていません。システムを安全に保ちたい場合は、自分でセキュリティアップデートを導入する必要があります。

ベータ版の扱いの違い

Chromeの安定版をダウンロードすると、すべてのアップデートが適用済みの、ベータテスト済みのバージョンが自動的に提供されます。

一方、Chromiumをダウンロードする場合は、追加機能を含む別個のベータ版が用意されています。

テスト体制の違い

Chromeのアップデートは、まず専門家によってテストされ、その後にのみ最新バージョンがユーザーへ配信されます。

Chromiumは逆のアプローチを採っており、テスト前にアップデートを先行配布します。そのため、Chromiumで入手できる新リリースはいわば「未完成の生の状態」となっています。

クロスプラットフォーム対応の違い

Chromeが市場のリーダーである理由は、機能やセキュリティだけではありません。Android、iOS、Windowsなど、ほぼすべてのOSで利用できる点も大きな強みです。さらに、リアルタイム同期機能により、ノートPCのChromeで保存した内容をAndroid端末からすぐ確認できます。最近では、開いているウェブサイトを認識済みのAndroidデバイスへ送信することも可能になり、URLを打ち直す手間さえなくなりました。

Chromiumも複数のOSとの互換性を備えていますが、Chromeほど多彩ではありません。また、リアルタイム同期機能はChromiumには搭載されていません。

対象ユーザーの違い

両者がそれぞれどんなユーザーに向いているかを考えると、同じ会社の製品であるため似ている部分もありますが、明確な違いがあります。

大まかに言えば、日常のタスクや調べ物のためにブラウザを使う一般ユーザーには、Chromeが有利です。一般ユーザーはオープンソースかどうかや技術的な能力は気にしません。正しい情報を得られれば満足だからです。

一方、Chromiumは、単にウェブサイトを見る以上のことをしたい技術志向の人々のためのものです。ソースコードを扱ったり、多少の不安定性を受け入れながら先端的なことに挑戦したりしたいなら、Chromiumが最適な選択となります。

まとめ

本記事では、各機能の意味や目的、そしてChromeとChromiumがそれぞれ対応しているかどうかを順番に解説してきました。これで両者の違いについて、理解がかなり深まったのではないでしょうか。

どのようなユーザーにどちらが向いているのかも紹介しましたが、どちらかをもう一方より優れていると断言できる基準はありません。同じジャンルでありながら、両者は非常に個性的で独自の特性を持っています。

したがって、どちらを選ぶかは、あなた自身のニーズとブラウザへの期待に基づいて判断することが大切です。

いずれもGoogleブランドの製品であり、高い信頼性と先進性を備えています。マルウェアやウイルスに直接感染するリスクを過度に心配する必要はないでしょう。あとは、自分のニーズこそが、ChromeとChromiumを選ぶ際の唯一の判断基準となります。

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