アンチウイルスソフトに大事なファイルを勝手に削除されないようにする方法【Avast・AVG・Bitdefender・Windows Defender対応】
多くのアンチウイルスソフトは、セキュリティスキャン中に不審なファイルを自動的に削除します。削除されたファイルを復元できたとしても、次回のスキャンで再び削除されてしまう可能性が高いのが実情です。再発を防ぐには、重要なファイルをウイルス・マルウェアのスキャン対象から除外するよう、あらかじめ設定しておくのが最善策です。
本記事では、アンチウイルスソフトがユーザーの許可なくファイルを自動削除しないようにする方法を解説します。Windows Defenderに加え、Avast、AVG、Bitdefenderといった人気のサードパーティ製アンチウイルスソフトでの具体的な手順をご紹介します。
はじめに確認しておきたいこと: ファイルをスキャン対象から除外する前に、そのファイルが安全であり、PCやデータに被害を及ぼさないことを必ず確認してください。有害なファイルを削除対象から除外すると、マルウェア感染などの脅威に対してPCが脆弱になる恐れがあります。
注意: 本記事の手順は、Windows 10、Windows 11、およびMac(macOS)デバイスに対応しています。
Avastにファイルを削除されないようにする方法
以下の手順で、PCの脅威スキャン時にAvastがファイル・フォルダ・アプリを削除しないよう設定できます。
- Avastを起動し、左上のハンバーガーメニューアイコンを選択して「設定」を開きます。
- 「一般」セクションのサイドバーから「例外」を選択し、「例外を追加」ボタンをクリックします。
- 「参照」を選択します。
- スキャン対象から除外したい項目(ファイル・フォルダ・アプリなど)のチェックボックスにチェックを入れ、「OK」を選択します。
- 「例外を追加」ボタンを選択して完了です。
これで、すべてのセキュリティスキャン中にAvastが該当ファイルを削除しなくなります。さらに、特定の種類のスキャンだけを除外対象にすることも可能です。詳細は次のステップをご覧ください。
- Avastの「例外」メニュー(ステップ3参照)に戻り、「高度な例外を追加」を選択します。
- 「ファイル/フォルダ」タブを開き、「参照」から除外したいファイルやフォルダを選択します。続けて、除外したいスキャンの種類にチェックを入れ、「例外を追加」をクリックします。
設定後、Avastは指定したスキャン実行時に該当ファイルをスキップします。登録済みの除外項目は「ファイルまたはフォルダ」セクションに一覧表示されます。除外を解除するには項目にカーソルを合わせてゴミ箱アイコンを、内容を編集するにはペンアイコンを選択してください。
AVGにファイルを削除されないようにする方法
AVGはAvastと同じグループ傘下のセキュリティソフトのため、ファイルの自動削除を防ぐ手順もAvastとほぼ共通しています。
- AVGを起動し、右上のハンバーガーメニューアイコンを選択して「設定」を開きます。
- 「一般」タブのサイドバーから「例外」を選択し、「例外を追加」をクリックします。
- 「参照」を選択します。
- マルウェアスキャンから除外したいファイルやフォルダのチェックボックスにチェックを入れ、「OK」を選択します。
- 「例外を追加」を選択して完了です。
例外リストからファイルを外したい場合は、「ファイルまたはフォルダ」セクションの該当項目にカーソルを合わせ、ゴミ箱アイコンを選択します。
Bitdefenderにファイルを削除されないようにする方法
お使いのPCでBitdefenderをメインのアンチウイルスとして使っている場合は、以下の手順でスキャン時のファイル削除を防げます。
- Bitdefenderを開き、サイドバーの「保護」タブに移動し、「オンライン脅威防止」セクションの「設定」を選択します。
- 「例外」行の「例外を管理」を選択します。
- 次の画面で「例外を追加」を選択します。
- 検索ボックス内の虫眼鏡付きフォルダアイコンを選択します。
- 削除されたくないファイルまたはフォルダを選択し、「OK」をクリックします。
- 「保護機能」セクションでアンチウイルスをオンにし、除外したいスキャンの種類にチェックを入れます。これにより、選択したスキャン実行時にBitdefenderは該当項目をスキャンしなくなります。「保存」を選択して完了です。
「すべての例外」タブを開くと、登録済みの除外ファイルを確認できます。削除するにはゴミ箱アイコンを、設定を変更するにはペンアイコンを選択してください。
Windows Defenderにファイルを削除されないようにする方法
Windows Defenderでも、ファイル・ファイル形式・プロセス・フォルダなどをセキュリティチェックの対象から除外できます。ここでは、Windowsセキュリティの設定を変更して、疑わしいと判断されたファイルが自動削除されないようにする手順を紹介します。
- Windows 11の場合:「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」の順に開きます。
Windows 10の場合:「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windowsセキュリティ」の順に開きます。
- 「保護領域」セクションの「ウイルスと脅威の防止」を選択すると、Windowsセキュリティアプリが起動します。
- 「ウイルスと脅威の防止の設定」セクションまでスクロールし、「設定の管理」を選択してWindows Defenderの設定メニューを開きます。
- 「除外」セクションまでスクロールし、「除外の追加または削除」を選択します。
- 「除外の追加」ボタンを選択します。
- 特定のファイルをWindowsセキュリティ(Windows Defender)に削除されたくない場合は、選択肢から「ファイル」を選びます。
- ファイルが保存されているフォルダへ移動し、対象のファイルを選択して「開く」をクリックします。
- 特定のファイル形式(拡張子)ごと除外したい場合は、ドロップダウンメニューから「ファイルの種類」を選択し、ボックスに拡張子を入力します。
注意: 拡張子はピリオド(.)あり・なしのどちらでも入力できます。例えば、DLLファイルを検出・削除の対象から外したい場合は「dll」または「.dll」と入力します。実行ファイル(exeファイル)なら「exe」または「.exe」と入力してください。
- 「追加」を選択すると、そのファイル形式がWindows Defenderの除外リストに登録されます。
- 特定のプロセスを除外したい場合は、「除外」メニュー(ステップ4参照)に戻り、「除外の追加」から「プロセス」を選択します。
- プロセス名を入力して「追加」をクリックします。
ワンポイント: タスクマネージャーを起動して「詳細」タブを開くと、Windows PCで実行中の全プロセス一覧を確認できます。各プロセスの名前は「名前」列に表示されます。
Windowsセキュリティでプロセスを除外すると、そのプロセスが開くファイルもリアルタイム保護の対象外になります。ただし、オンデマンドスキャンや予約スキャン時には、そのプロセスのファイルは除外されない点に注意してください。
除外設定したファイル・フォルダ・ファイル形式・プロセスなどは、Windowsセキュリティの除外ページ(「除外の追加」ボタンの直下)で一覧確認できます。
リストから項目を削除するには、対象のファイル・ファイル形式・プロセスを選択して「削除」をクリックします。
それでもWindowsセキュリティがファイルを削除し続ける場合は、Windows Defenderを無効化し、サードパーティ製アンチウイルスへの切り替えを検討しましょう。
もうひとつの原因:Windowsの「ストレージセンサー」を無効にする
ストレージセンサーはアンチウイルスではなく、直近30日間使っていないファイルを自動削除してディスク容量を確保するWindows標準機能です。アンチウイルスに心当たりがないのにファイルが消える場合は、ストレージセンサーが原因の可能性があります。
注意: ストレージセンサーは、「ダウンロード」フォルダ内の項目や、OneDriveなどのクラウドストレージに保存されたファイルは削除しません。
「設定」>「システム」>「ストレージ」の順に開き、「ストレージ管理」セクションで「ストレージセンサー」をオフに切り替えてください。
市販されているアンチウイルスソフトは数百種類にのぼります。本記事で紹介していないソフトをお使いの場合は、開発元の公式サイトやサポート窓口で、スキャン時のファイル削除を防ぐ除外設定の方法を確認してみてください。
大切なファイルを失うことは大きな損失です。もしアンチウイルスが例外リスト未登録のファイルを削除してしまった場合は、データ復旧ソフトを使えばファイルを取り戻せる可能性があります。
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