ChromeのCPU使用率が高い原因に!ソフトウェアレポーターツールを無効化する5つの方法
ソフトウェアレポーターツール(Software Reporter Tool)は、Windows PC上でGoogle Chromeと一緒に動作する小さな実行ファイルです(Macには搭載されていません)。名前の通り、Chromeと競合するサードパーティ製プログラムを監視し、その情報をGoogleへ報告するユーティリティです。
しかし、この目立たないツールは、CPU使用率が突然急上昇したときに存在を気づかれることが多いもの。システムのリソース配分に悪影響を及ぼしている場合は、安全に無効化することをおすすめします。本記事では、Windows PCでソフトウェアレポーターツールを無効にする方法を詳しく解説します。
Chromeのソフトウェアレポーターツールはウイルスなのか?
いいえ、ウイルスではありません。ソフトウェアレポーターツールは、Chromeのクリーンアップ機能の一部として正規に提供されているアプリケーションです。PCにインストールされたサードパーティ製プログラムやアドオンに関するデータを収集する軽量ツールとなっています。
Chromeには、PC上の有害なソフトウェアを検出・削除できる「クリーンアップ」機能が標準搭載されています。ソフトウェアレポーターツールはこの機能の拡張版であり、有害なソフトウェア、安全でないシステム設定、プロセスなどの詳細情報を収集してGoogleに送信します。
便利なユーティリティではありますが、あくまで補助的なものであり、PCのウイルス対策ソフトの代わりにはなりません。PCを保護するためには、必ず本格的なアンチウイルスソフトを使用しましょう。
ソフトウェアレポーターツールは削除すべき?
ソフトウェアレポーターツール自体は安全なアプリケーションであり、PCやデータへの脅威にはなりません。ただし、一部の環境ではCPU使用率が高くなる問題を引き起こすことがあります。
また、アンチウイルスソフトと同様に、正規のアドオンを誤ってマルウェアとして検知し、アプリ同士の競合を招くケースもあります。
こうした問題を解決するには、ソフトウェアレポーターツールを無効化して起動しないようにするのが有効です。以下では、一時的・恒久的に無効化する方法を紹介します。
方法1:Google Chromeを最新バージョンに更新する
Chromeをメインブラウザとして使っているなら、まずはツールを無効化せずに、アップデートで問題が解決しないか試してみましょう。新しいアップデートが利用可能かどうかを確認し、インストールしてみてください。
アップデートにはパフォーマンス改善やバグ修正が含まれていることが多く、Chromeは通常自動で更新されますが、手動でも確認できます。
- Chromeを起動し、右上の「その他」(縦3点メニュー)をクリックします。
- 「ヘルプ」を選択し、「Google Chromeについて」をクリックします。
- Chromeが自動的にアップデートを確認し、あればインストールします。完了したらブラウザを再起動し、CPU使用率の問題が解消されたか確認しましょう。
方法2:Chromeのバックグラウンドアプリを無効にする
手軽な方法として、Chromeを閉じた後もバックグラウンドアプリを実行しない設定があります。これにより、Chrome終了時に関連アプリ全般(ソフトウェアレポーターツール含む)が起動しなくなります。
- PCでChromeを起動します。
- 右上の「その他」アイコン(縦3点)をクリックします。
- メニューから「設定」を選択します。
- 設定ページで「詳細設定」をクリックして展開します。
- 左側の「システム」タブを開きます。
- 「Google Chromeが閉じているときもバックグラウンド アプリの実行を続行する」のスイッチをオフにします。
- 次に、左側の「リセットとクリーンアップ」タブを開きます。
- 「パソコンをクリーンアップ」をクリックします。
- 「有害なソフトウェアに関する詳細をGoogleにレポートする」のチェックを外します。
ブラウザを再起動すると、以降はソフトウェアレポーターツールが実行されなくなります。
方法3:レジストリエディターを使って無効化する
レジストリエディターでChromeのポリシーを変更すれば、ツールを恒久的に無効化できます。このレジストリ編集により、バックグラウンドでの実行が停止します。
- Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- regeditと入力してOKをクリックし、レジストリエディターを開きます。
- 次の場所へ移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies
- 「Google > Chrome」キー(フォルダ)が存在するか確認します。存在する場合は手順7へ進んでください。
- 存在しない場合は、「Google」と「Chrome」という2つのキーを作成します。Policiesを右クリックし、「新規 > キー」を選択して「Google」という名前に変更します。
- 次にGoogleキーを右クリックし、「新規 > キー」を選択して「Chrome」という名前に変更します。
- Chromeキーを右クリックし、「新規 > DWORD (32ビット) 値」を選択します。
- 新しい値の名前をChromeCleanupEnabledに変更します。
- ChromeCleanupEnabledを右クリックし、「修正」を選択します。
- 「値のデータ」欄に0と入力し、OKをクリックして保存します。
レジストリエディターを閉じてブラウザを再起動すれば、ソフトウェアレポーターツールによるCPU使用率の急上昇は発生しなくなります。
方法4:グループポリシーエディターを使って無効化する
システム管理者はグループポリシーエディターを使えば、組織内のすべてのPCでソフトウェアレポーターツールを無効化できます。
ただし、Chromeには既定でこのポリシーが用意されていないため、手動でポリシーテンプレートを追加してから設定を変更する必要があります。
なお、グループポリシーエディターはWindowsのPro、Education、Enterpriseエディションでのみ利用可能です。Homeエディションの場合は、別途グループポリシーエディターを導入する必要があります。
- Google Chromeポリシーテンプレートをダウンロードします。
- ダウンロード後、Zipアーカイブを解凍するとpolicy_templatesフォルダが作成されます。
- policy_templatesフォルダを開き、Windows > Admxへ移動します。
- chrome.admxとgoogle.admxファイルをコピーします。
- Win + Eキーでエクスプローラーを開き、次の場所へ移動します:
C:\Windows\PolicyDefinitions\
- コピーしたファイルをPolicyDefinitionsフォルダに貼り付けます。
- 次に、ポリシー用の言語ファイルをコピーします。C:\Windows\PolicyDefinitions\内にある言語フォルダを探してください。日本語版Windowsならja-JPフォルダ、英語版ならen-USフォルダがあります。
- Policy_templates\Windows\Admx\en-US(または対応する言語フォルダ)へ移動します。
- chrome.admlとgoogle.admlファイルをコピーします。
- C:\Windows\PolicyDefinitions\en-US(または対応する言語フォルダ)に貼り付けます。
- ファイルのコピーが完了したら、Win + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、gpedit.mscと入力してOKをクリックし、グループポリシーエディターを起動します。
- 次の場所へ移動します:
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > Google > Google Chrome
- 右ペインで「WindowsでChromeクリーンアップを有効にする」ポリシーをダブルクリックします。
- ダイアログで「無効」を選択し、「適用」>「OK」をクリックして保存します。
これでソフトウェアレポーターツールが無効になります。元に戻したい場合は、同じポリシーを開いて「有効」を選択してください。
方法5:実行ファイルを削除・リネームする
ソフトウェアレポーターツールの実行ファイルを手動で削除またはリネームすれば、Chromeがプログラムを実行できなくなります。
- Win + Eキーでエクスプローラーを開きます。
- アドレスバーに次のパスを貼り付けて移動します:
%localappdata%\Google\Chrome\User Data\SwReporter
- 使用中のChromeバージョンに対応するフォルダを開きます。
- software_reporter_tool.exeファイルを選択し、F2キーを押してリネームモードにします(右クリックから「名前の変更」でも可)。
- ファイル名をsoftware_reporter_tool.txtなどに変更して確定します。
これで完了です。拡張子が変わることでChromeはツールを見つけられず、実行できなくなります。
ただし注意点として、Chromeはアップデートのたびにソフトウェアレポーターツールを再ダウンロードします。そのため、アップデート後に再度リネームが必要になる場合があります。
まとめ:CPU使用率の異常を防ぐために
ソフトウェアレポーターツールは、CPU使用率に異常をきたさない限り有用なユーティリティです。しかし、実際に稼働しているのに気づいたときには、すでにシステムリソースを圧迫しているケースが少なくありません。幸い、本記事で紹介したいずれかの方法で簡単に無効化できます。
無効化してもCPU使用率の変動が続く場合は、サードパーティ製拡張機能、ハードウェアアクセラレーションの設定ミス、バックグラウンドアプリなど、他の要因も確認してみてください。
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