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ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

ハードディスク(HDD)は、パソコンの中でも最も重要なパーツのひとつです。メインの記憶装置として、ファイルやインストール済みソフト、オペレーティングシステム(OS)を保存しており、パソコン体験全体を支える基盤となっています。そのため、ノートパソコンユーザーにとってハードディスク関連のトラブルは最も頻繁に発生する問題であり、原因の特定や修理に悩む方も少なくありません。

ハードディスクの故障は突然起こるように見えて、実は事前の兆候が現れることが多いものです。よくあるエラーの種類と意味を理解しておけば、いざというときにも落ち着いて対応できます。この記事では、ハードディスクが故障する際に表示されやすい代表的なエラーを8つ取り上げ、故障の原因や診断方法、対処法までわかりやすく解説します。

ハードディスクドライブ(HDD)とは?

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

ハードディスクドライブ(HDD)は、ノートパソコンやデスクトップパソコンに搭載される主要な記憶装置で、長年にわたりパソコンストレージの主流であり続けてきました。回転するプラッタ(円盤)の上に浮かぶ磁気ヘッドがデータを読み書きすることで動作します。

HDDは不揮発性メモリの一種であり、保存したデータは電源を切っても消えません。これは、揮発性メモリであるRAM(ランダムアクセスメモリ)との大きな違いです。RAM上のデータは電源を切ると消去されますが、HDDのデータはデバイスを使用していなくても保持され続けます。

ハードディスクの寿命はどれくらい?

ハードディスクの寿命は、インターフェースの種類や使用状況などさまざまな要因によって左右されます。一般的に、コンシューマー向けのハードディスクの平均的な耐用年数は2〜5年程度とされています。

経年劣化により、ハードディスクは徐々に性能を失っていくのが普通です。日常的な摩耗から落下などの物理的なダメージまで、故障の原因は多岐にわたります。つまりハードディスクの故障は避けられないものであり、修理か交換が必要になることを念頭に置いておきましょう。

ハードディスクはどのように製造されている?

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

ハードディスクの製造工場

HDD内部の精密な機構は、複数の工程を経て製造されます。部品の製造・組立は、空気中のホコリやゴミによる汚染を極限まで抑えたクリーンな環境下で行われます。また、各部品が別々の工場で生産され、最終組立工場へ出荷されることも珍しくありません。

しかし、これほど厳密に管理された環境であっても完璧ではありません。ほぼすべてのハードディスクに何らかの欠陥が存在しうるのです。これが「不良セクタ」です。

不良セクタとは?

不良セクタとは、ハードディスクを構成する無数のセクタのうち、データの読み書きができなくなった欠陥部分のことです。ある部分が破損すると、そこに保存されていた情報が壊れたり失われたりする可能性があります。

不良セクタには大きく分けて、「物理的不良セクタ(ハード不良セクタ)」と「論理的不良セクタ(ソフト不良セクタ)」の2種類があります。

物理的不良セクタ

物理的不良セクタは、ハードディスクが物理的に損傷を受けた部分であり、修復は不可能です。ただし、ディスク修復ユーティリティを使えば検出してマッピング(使用不可領域として登録)できます。そうすれば、パソコンはそのセクタを読み書き対象から除外できるため、当面は使い続けられます。それでも、時間の経過とともに劣化は進み、最終的には故障につながります。将来的な交換も視野に入れておくと安心です。

物理的不良セクタの原因は?

物理的不良セクタの主な原因は物理的なダメージです。前述のとおり、厳重な品質管理のもとで製造されていても微小な欠陥が残る場合があります。さらに、パソコンを落としてプラッタにヘッドが当たる衝撃や、ホコリなどの環境要因も、長期的には深刻な損傷をもたらします。

物理的不良セクタの原因は多岐にわたるため、いつか必ず故障が始まることを前提に、日頃からパソコンを丁寧に扱うことが大切です。

論理的不良セクタ

論理的不良セクタ(ソフト不良セクタ)は、正常に機能していないセクタのことです。システムがこのセクタに対して読み書きを試みると、データにアクセスできない、または処理に異常に時間がかかるといった症状が現れます。

物理的不良セクタと異なり、論理的不良セクタはディスク修復ソフトで検出・修復が可能です。修復に成功すれば、通常どおりの読み書きが再開されます。

また、システムは不良セクタを予備セクタプール内の正常なセクタと自動的に置き換えることがあります。これにより一時的にドライブは正常に動作しますが、予備セクタの数には限りがあるため、恒久的な解決策にはなりません。

論理的不良セクタの原因は?

論理的不良セクタの多くは、ソフトウェア上の問題によって引き起こされます。たとえば、ハードディスクがデータを書き込んでいる最中にパソコンが強制終了されたり、ウイルス感染したりすることが挙げられます。安全なシャットダウンの習慣を守ることは、ハードディスクだけでなくパソコン全体の健康維持にもつながります。

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

ここまでで、ハードディスクのトラブルや故障の主な原因を理解できました。次に、ユーザーが実際によく遭遇するエラーメッセージを見ていきましょう。診断ツールを活用すれば、それぞれの問題に適した修理方法を見つけることもできます。

1.「SMART failure predicted on hard disk」(ハードディスクのSMART障害予測)

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)は、ハードディスクやSSDなどの記憶装置に組み込まれた自己監視機能です。ドライブの異常や故障の兆候を検出し、報告する役割を担っています。「SMART failure」はWindows 10/8/7のユーザーにとって非常に馴染み深いエラーで、ドライブの寿命に伴って発生しやすいものです。原因としては、不良セクタの蓄積や不適切な使用などが考えられます。

「failure predicted on hard disk」や「a failure may be imminent」というメッセージが表示された場合、まだ完全に故障したわけではないものの、故障が近づいていることを意味します。システムからの警告ですので、すぐにデータのバックアップを行い、ハードディスクの点検や修理の手配をしましょう。

2.「No bootable device」/「No boot device found」(起動デバイスが見つからない)

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このエラーは、OSが保存されているはずのハードディスクをパソコンが正しく認識できないことを示しています。多くの場合、ハードディスクの故障またはOS側の不具合が原因です。

3.「Inaccessible boot device」(ブートデバイスにアクセスできない)

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

このエラーは、いわゆる「ブルースクリーン(BSOD)」とともに表示され、システムがクラッシュして再起動します。システムはHDDを認識しているものの、ドライブ上のデータにアクセス・読み取りができない状態で発生します。

4.「Operating system not found」(オペレーティングシステムが見つかりません)

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

先ほどのエラーと類似した症状で、ハードディスク上のOSを読み込めず、起動できないことを意味します。

5. Mac起動時にフォルダアイコンと疑問符が表示される

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Macのノートパソコンやデスクトップで起動時に、疑問符の付いたフォルダアイコンが表示されるエラーです。ハードディスク内のシステムフォルダが見つからず、macOSから起動できない状態を示しています。

6. Windowsの起動時にロゴ画面で固まる

起動時のロゴ画面で停止してしまう症状は、ハードディスク上の不良セクタが増加している可能性が高いサインです。読み込み処理に時間がかかるようになり、システムの起動に支障が出ます。

7. スタートアップ修復が終わらない、「PCを診断しています」から進まずWindowsが起動しない

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

Windowsが正常に起動しない場合、ユーザーは詳細ブートオプションメニューの利用を促され、スタートアップ修復に進むことがあります。このエラーは、スタートアップ修復が完了せず、それでも起動できない状態で発生します。OSからシステムファイルを読み込めないため、起動プロセスが途中で止まってしまうのです。

8. 動作が極端に遅い、カラフルな読み込みマーク(ビーチボール)が頻繁に表示される

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

普段の快適さに慣れていると、Macが明らかに遅くなっていることに気づくとイライラしますよね。異常に遅いパソコンは、ハードディスクの読み書き処理に問題が生じているサインかもしれません。ドライブの機械的な故障の可能性もあります。そろそろ交換やアップグレードを検討すべきタイミングでしょう。

HDDの不具合を診断する方法

ここでは、ハードディスクの問題を診断するための3つの方法をご紹介します。

標準搭載のディスク修復ユーティリティ

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Windowsには「chkdsk」、Macには「ディスクユーティリティ(Disk Utility)」という標準ツールが用意されています。これらの基本的なツールを使えば、ハードディスクの問題を検出し、修復を試みることが可能です。

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

プリブート診断(起動前診断)

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

プリブート診断を利用すれば、OSを起動する前にハードウェアのテストを実行し、正常に動作しているかどうかを確認できます。ハードディスクの故障などを大きな問題になる前に早期発見できる便利な手段です。

実行方法は、パソコンの起動時に対応するキーを押すだけです。メーカーごとに固有のキーが設定されており、たとえばDellは「F12」、HPは「ESC」、Lenovoは「Enter」、Apple Macは「D」キーです。お使いのメーカーの正しいキーを確認しておきましょう。

専用のハードディスク解析ソフト

専用ソフトを使った診断も有効な選択肢です。無料で使える解析ソフトとしては、SeaTools(Seagate製・Windows向け)、Drive Utilities(Western Digital製・Mac向け)、Data Lifeguard(Western Digital製・Windows向け)などが知られています。

この方法では、別のデスクトップパソコンを使ってテストを行う必要があります。具体的には、対象のハードディスクを取り外し、 enclosureケース(ケース型変換アダプター)経由でテスト用のデスクトップパソコンに接続します。

ハードディスクのよくある8つのトラブルと自分でできる対処法を徹底解説

SeaToolsでのテスト手順

ハードディスクの交換が必要な場合

これまで見てきたとおり、ハードディスクは必ず故障するものです。シンプルかつ確実な解決策は、交換することかもしれません。ifixitのようなサイトには詳しい交換ガイドが多数掲載されているので、必要な工具を揃えて慎重に作業すれば、自分でも交換できます。そうすれば、再び快適なパソコン環境を取り戻せるでしょう。

パソコンからデータを救出する

データはすべてハードディスク上に保存されています。ドライブが故障すれば、データも危険にさらされます。定期的にバックアップを取っておけば、万一の際にもデータを救出できる可能性が格段に高まります。

バックアップがない場合は、外部ツールやプロの技術者によるデータ復旧サービスの利用が必要になるでしょう。

新しいハードディスクを選ぶときのポイント

自分に合ったパソコン環境を実現するために、新しいドライブを購入する際にチェックしたいポイントをまとめました。

ストレージ容量

ハードディスクの容量は製品によってさまざまです。個人用ノートパソコンのユーザーなら、250〜500GB程度で十分なケースが多いでしょう。250GBは約30,000枚の写真や約30,000曲の音楽に相当します。映画や動画編集プロジェクトなどの大容量ファイルを扱うなら、1TB以上の容量が目安となります。

また、物理サイズもノートパソコン用とデスクトップ用で異なります。ノートパソコンには2.5インチHDD、デスクトップには3.5インチHDDが必要です。2.5インチHDDの最大容量は約5TB、3.5インチHDDでは14TBに達します。

速度(RPM)

ハードディスクの性能を比較するうえで重要なのが回転速度です。これは主にRPM(1分あたりの回転数)で表されます。RPMは、データを記録するプラッタの回転速度を測る指標で、数値が高いほど読み書き速度が速くなります。

現在のコンシューマー向けHDDは、主に5400RPMと7200RPMの2タイプです。両者を比べると、7200RPMモデルはおおよそ5倍高速に動作します。用途に合った性能を見極めることで、満足度の高い選択につながります。

SSDへの乗り換えも検討しよう

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Samsung 840 EVO 1TB SSD

近年、SSD(ソリッドステートドライブ)は優れた記憶装置として急速に普及しています。可動部を持たない不揮発性メモリを採用しており、HDDより高速かつ耐衝撃性に優れた選択肢です。

単純にHDDを交換するだけでなく、SSDへアップグレードすれば、長期的により快適な操作性を得られるでしょう。SSDについて詳しく知りたい方は、SSDの基本知識とアップグレードのメリットを解説した記事もぜひご覧ください。

店舗での修理という選択肢

もうひとつの選択肢として、正規サービスセンターや修理店に持ち込む方法もあります。パソコンを徹底的に点検してもらい、確実な修理を受けたい方には、プロのサービスが適しているでしょう。

もしシドニー・インナーウエスト地区にお住まいなら、Safemode Computer Serviceの技術者による相談を検討してみてはいかがでしょうか。ThreeBestRatedのコンピュータ修理サービスランキングで3年連続トップ3に選ばれた実績があり、あなたの問題に合った最適なソリューションを提供できます :)

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