【解決法】SharePoint移行ツール(SPMT)の「ローカルコンピューターの一時ストレージ領域が不足しています」エラーの対処方法
SharePoint Migration Tool(SPMT)を使用してローカルの共有ファイルをSharePoint Onlineへ移行する際、「Temporary storage space on your local computer is very low(ローカルコンピューターの一時ストレージ領域が非常に少なくなっています)」というエラーで移行ジョブが失敗した場合は、本記事の手順に従って問題を解決してください。
SPMTとは?発生しやすい移行エラーについて
SharePoint Migration Tool(SPMT)は、ローカルファイルをSharePoint Onlineへ無料で移行できる優れたツールです。しかし、権限の問題、ネットワークの不具合、ファイルをパッケージ化するためのディスク容量不足など、さまざまな理由により移行タスクが失敗することがあります。
SharePointの移行トラブルを調査するには、まず移行タスクの「失敗レポート(failure report)」をzipファイルとしてダウンロードし、中に含まれるCSVファイルを展開します。その後、以下の2つのファイルを開いて原因を特定しましょう。
- FatalError_R1.csv
- ItemFailureReport_R1.csv
このガイドでは、共通の原因——「移行対象のファイルに対して、ローカルマシンの一時作業フォルダーの容量が小さすぎる」——によって発生する以下の2つのエラーの解決方法を紹介します。
- 「Temporary storage on your local computer is too low.(ローカルコンピューターの一時ストレージが不足しています)」/ ACTION_PAUSE / 0x02040012(FatalError_R1.csv に出力)
- 「Scan File Failure:Not enough disk space to pack the file(ファイルのパッケージ化に必要なディスク容量が不足しています)」/ 0x01110012(ItemFailureReport_R1.csv に出力)
エラー「0x02040012」「0x01110012」の解決手順
SharePoint Migration Toolの一時作業フォルダーとは、移行エージェントが稼働しているコンピューター上のローカルディレクトリであり、以下のデータが保存されます。
- 移行中のファイルの一時コピー
- SharePoint Onlineへのアップロード前に保持されるキャッシュチャンク
- 診断ログ
この一時作業フォルダーは、ユーザーのローミングプロファイル内の次のパスに格納されています。
- %appdata%\Microsoft\MigrationToolStorage\SPMigration
Cドライブの空き容量が不足していると、移行ジョブは失敗します。この問題を解決するには、Cドライブの空き容量を増やすか、十分な空き容量のある別のドライブを作業フォルダーとして指定します。
以下では、別のドライブを作業フォルダーとして設定する手順を解説します。
ステップ1:「MigrationToolStorage」フォルダーを削除(または移動)する
1. エクスプローラーを開き、以下のパスへ移動します。
- C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft
2. 「MigrationToolStorage」フォルダーを削除してステップ2へ進みます。または、十分な空き容量のある別のドライブへフォルダーを移動して、そのままステップ3へ進んでください。
ステップ2:空き容量のある別ドライブに新しい「MigrationToolStorage」フォルダーを作成する
十分な空き容量のある別のドライブ上に新しいフォルダーを作成し、識別しやすいように「MigrationToolStorage」または「MigrationToolStorageLogs」という名前を付けます。
ステップ3:SharePoint移行エージェントの一時作業フォルダーを変更する
1. 管理者アカウントでMicrosoft 365管理センターにサインインします。
2. 左側のナビゲーションペインで「すべて表示」をクリックし、「SharePoint」を選択します。
3. SharePoint管理センターの左側メニューから「移行(Migration)」を選択します。
4. 「移行マネージャー」のオプションで、「ファイル共有(File Shares)」の下にある「タスクの表示(View Tasks)」をクリックします。
5. 「エージェント(Agents)」タブを選択し、移行エージェントを「編集(Edit)」します。
6. 「作業フォルダー(Working folder)」の「編集(Edit)」をクリックします。
7. 別ドライブに作成した新しいフォルダーのフルパスを入力し(例:Gドライブ)、「検証(Validate)」をクリックします。
8. 「保存(Save)」をクリックして設定を適用します。
9. 「移行(Migrations)」タブを開き、以前失敗した移行ジョブを選択して「実行(Run)」をクリックします。
よくある質問(FAQ)
Q. SPMTで「ローカルコンピューターの一時ストレージ領域が非常に少なくなっています」というエラーが発生する原因は?
A. ローカルコンピューター上に、移行用にファイルをパッケージ化するための一時ストレージ領域が不足していることが原因です。
Q. SPMTの「一時ストレージ不足」エラーはどうやって解決できますか?
A. Cドライブの空き容量を増やすか、十分な空き容量のある別のドライブを作業フォルダーとして指定してください。
Q. SPMTの一時作業フォルダーはどこにありますか?
A. ユーザーのローミングプロファイル内の %appdata%\Microsoft\MigrationToolStorage\SPMigration に格納されています。
Q. 作業フォルダーを変更する手順は?
A. ①「MigrationToolStorage」フォルダーを削除または移動する、②空き容量のあるドライブに新しいフォルダーを作成する、③Microsoft 365管理センターのSharePoint移行エージェント設定で作業フォルダーのパスを更新する——以上の3ステップです。
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