Windows Server 2016でパスワードの複雑性要件を無効にする方法|ADドメイン・スタンドアロン両対応
Windows Server 2016の「パスワードは複雑さの要件を満たす必要がある」というポリシー設定は、パスワードを作成または変更する際の最低限の要件を定義します。このポリシーに含まれるルールはPassfilt.dllの一部として実装されているため、設定ファイルを直接編集して変更することはできません。
Server 2016の既定では、パスワードは以下の要件を満たす必要があります。
- パスワードに、ユーザーのアカウント名やフルネームの一部(2文字を超える連続した部分)を含めないこと
- パスワードは7文字以上であること
- 次の4種類の文字カテゴリのうち、3種類以上を使用すること
- 英大文字(A〜Z)
- 英小文字(a〜z)
- 10進数字(0〜9)
- 記号などの英字以外の文字(例:!、$、#、%)

本記事では、Active Directoryドメインコントローラーとして稼働するServer 2016、およびスタンドアロン(ワークグループ)環境のServer 2016において、パスワードの複雑性要件を無効にする具体的な手順を解説します。
Active Directory環境・スタンドアロン環境それぞれでの解除方法
Part 1:Active Directoryドメイン環境(Server 2016)で無効にする方法
ADドメイン環境では、既定ドメインポリシーを編集して設定を変更します。
手順1. Server 2016のADドメインコントローラー上でサーバーマネージャーを開き、ツールメニューからグループポリシーの管理を起動します。
※ コントロールパネル→管理ツール→グループポリシーの管理から起動することも可能です。

手順2. 左側ツリーのドメイン(Domains)配下で対象のドメインを選択し、Default Domain Policyを右クリックして編集(Edit)を選択します。

手順3. グループポリシー管理エディターで、以下の場所へ移動します。
- コンピューターの構成\ポリシー\Windowsの設定\セキュリティの設定\アカウントポリシー\パスワードポリシー
手順4. 右側ペインにある「パスワードは複雑さの要件を満たす必要がある」をダブルクリックします。

手順5. 「このポリシーの設定を定義する」にチェックを入れて「無効」を選択し、OKをクリックします。

手順6. 最後に、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してグループポリシーを即時反映させます。
- gpupdate /force

Part 2:スタンドアロンServer 2016で無効にする方法
ドメインに参加していないサーバーでは、ローカルセキュリティポリシーから設定を変更します。
手順1. サーバーマネージャーのツールからローカルセキュリティポリシーを開きます。または、コントロールパネル→管理ツール→ローカルセキュリティポリシーから起動しても構いません。

手順2. セキュリティの設定配下のパスワードポリシーを選択します。
手順3. 右側ペインの「パスワードは複雑さの要件を満たす必要がある」をダブルクリックします。

手順4. 「無効」を選択してOKをクリックします。

手順5. 最後に、管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してポリシーを反映させます。
- gpupdate /force

注意: パスワードの複雑性要件を無効にすると、単純なパスワードが設定可能になるため、総当たり攻撃などによる不正アクセスのリスクが高まります。本番環境へ適用する前に、組織のセキュリティポリシーとの整合性を必ずご確認ください。
以上で設定は完了です。このガイドがお役に立てた場合は、ぜひコメントで体験談をお聞かせください。また、他の方の助けにもなるよう、記事のシェアにご協力いただければ幸いです。
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