Macが冗長モード(Verbose Mode)から抜け出せない?原因と解決策を徹底解説
MacBookが起動しない、あるいはMacが冗長モード(Verbose Mode)のまま固まってしまう——そんなトラブルに直面していませんか?この記事では、その原因と具体的な対処法をわかりやすく解説します。
AppleはMacを再起動・起動するためのいくつかの方法を用意しており、そのひとつが「冗長モード(Verbose Mode)」です。通常、冗長モードでの起動や解除は簡単な操作で行えますが、まれにこのモードから抜け出せなくなるケースがあります。また、グレー画面が表示されたまま起動の兆候が見られないという症状に悩むユーザーも少なくありません。これらはいずれも「Macが冗長モードでスタックしている」状態を意味します。
とはいえ、心配は無用です。冗長モードから抜け出せない問題は、適切な手順を踏めば比較的簡単に解決できます。まずは、そもそも冗長モードとは何なのか、どのような場面で使うべきなのかを確認したうえで、具体的な修正方法を見ていきましょう。

冗長モード(Verbose Mode)とは?
前述のとおり、冗長モードはMacを起動する方法のひとつです。macOSに潜むソフトウェア的な問題をトラブルシューティングする際に特に役立ちます。また、ソフトウェア開発者も開発作業中にこのモードを利用することがあります。
冗長モードで起動すると、黒い背景に白いテキストで起動時の詳細情報がすべて表示され、通常のスピニングホイール(回転する読み込みアイコン)やプログレスバーは表示されなくなります。システム内部で何が行われているのかをリアルタイムで確認できるのが特徴です。

冗長モードとセーフモードを混同するユーザーも多いのですが、両者には明確な違いがあります。セーフモードで起動した場合、Macの稼働に必要な最小限のカーネル拡張(kext)のみが読み込まれます。たとえば、ログイン項目や起動項目は読み込まれません。
一方、冗長モードではすべての項目が通常どおり読み込まれ、その処理内容が画面上に逐一表示される点が異なります。つまり、セーフモードは「問題の切り分け」のための最小構成起動、冗長モードは「起動プロセスの可視化」のための起動方法といえます。
冗長モードを使うべきシーン
以下のような状況では、冗長モードでの起動を検討するとよいでしょう。
- Macが正常に起動できない場合
- 多数の周辺機器を接続しており、すべてのドライバが正しく読み込まれているか確認したい場合
- ソフトウェア開発者としてアプリのデバッグやトラブルシューティングを行いたい場合
- 起動の不具合や頻繁なクラッシュに悩んでいる場合
Macが冗長モードから抜け出せないときの解決策
方法1:ターミナルから冗長モードを無効化する
最も一般的な対処法は、ターミナルを使って冗長モードを無効にする方法です。以下の手順で試してみてください。
- Macで「アプリケーション」フォルダを開きます。
- 「ターミナル」アプリを探して起動します。

- ターミナルのウィンドウに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
sudo nvram boot-args="" - その後、Macを再起動します。これで冗長モードを解除できる可能性が高いです。
方法2:NVRAMをリセットする
上記の方法で解決しない場合や、冗長モード中にターミナルへアクセスできない場合は、NVRAMのリセットを試みましょう。NVRAMには起動設定などが保存されているため、リセットすることで冗長モードの設定が初期化されます。
- まず、Macを完全にシャットダウンします。
- 電源ボタンを押してMacの電源を入れます。
- すぐに「Option + Command + P + R」の4つのキーを同時に押し続けます。2回目の起動音が聞こえるまで(または2回目のAppleロゴが消えるまで)キーを離さないでください。

注意: 上記の挙動(起動音の再鳴動)はT2チップを搭載していないMacモデルで確認できるものです。T2チップ搭載モデルの場合は、Appleロゴが一度表示された後に消え、再度表示されます。
- その後、Macは自動的に通常どおり再起動します。特別な操作は不要です。
なお、Apple Silicon(M1/M2/M3以降)を搭載したMacにはNVRAMリセットの手順は存在せず、代わりにMacの電源を長押しして強制終了した後、通常どおり再起動することで起動設定が再評価されます。
方法3:ハードウェアとキーボードを点検する
上記2つの方法でも冗長モードを解除できない場合は、ハードウェアに起因する問題の可能性が高くなります。まず疑われるのはキーボードです。特定のキーが物理的に押し込まれたままになっている、あるいはキーボード自体が正しく機能していないと、起動時に意図しないコマンドが送信され、冗長モードから抜け出せないことがあります。
外部キーボードを接続して起動を試すことで、内蔵キーボードが原因かどうかを切り分けられます。それでも改善しない場合は、Apple Storeや正規サービスプロバイダでの診断を受けることをおすすめします。
まとめ
以上が、Macが冗長モードから抜け出せない問題の解決策でした。多くの場合、ターミナルでのコマンド実行かNVRAMのリセットで解決できます。しかし、万が一どの方法でも改善しなかった場合は、重要なファイルをバックアップしたうえで、macOSをクリーンインストールするのが最後の手段となります。事前のバックアップを忘れずに行ってくださいね。
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