【初心者向け】PCでNATタイプを変更する4つの方法|Windows 10対応
21世紀の現在、高速なインターネット接続は生活に欠かせないインフラとなっています。多くの人々が通信プランや機器のアップグレードに多額の費用をかけていますが、それでもネット速度が遅い原因が分からず悩んでいる方は少なくありません。もし接続速度を改善できずにお困りなら、PCのNATタイプを変更することを検討してみましょう。

PCでNATタイプを変更する方法
NATとは?
誰もが日常的にインターネットを利用していますが、その接続を支えるバックグラウンドの仕組みまで理解している人は多くありません。その一つがNAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換)です。NATは、ネットワーク内の各デバイスのプライベートアドレスを、単一のグローバルIPアドレスへと変換する役割を担っています。簡単に言えば、NATはモデムを通じて動作し、自宅のプライベートネットワークとインターネットの間をつなぐ仲介役として機能しているのです。
NATの主な役割
NATの仕事は仲介だけではありません。以下のような重要な目的を果たしています。
- IPアドレスの枯渇を防止:本来、各デバイスにはインターネット上で固有の識別子となるIPアドレスが個別に割り当てられていました。しかし、インターネット利用者の急増により、利用可能なアドレスは枯渇寸前になりました。そこで登場したのがNATです。NATはネットワーク内のすべてのプライベートアドレスを単一のグローバルアドレスにまとめることで、IPアドレスの節約を実現しています。
- プライベートIPの保護:ネットワーク内の各デバイスに内部用のアドレスを割り当てることで、外部から直接アクセスされないようにプライベートIPアドレスを守ります。さらに、NATはファイアウォールとしても機能し、ローカルネットワークに入ってくるデータを検査する役割も果たします。
NATの種類
インターネット接続の速度は、PCに設定されているNATタイプの厳格さによって大きく左右されます。NATタイプを区別する公式な基準は存在しませんが、一般的に以下の3種類に分類されています。
1. オープンNAT(Open):名前の通り、デバイスとインターネット間でやり取りされるデータの量や種類にほとんど制限がありません。特にオンラインゲームなどのアプリケーションが、このタイプで最も快適に動作します。
2. ミディアムNAT(Moderate):オープンタイプよりやや安全性が高く、速度は若干低下します。不審なデータがデバイスに侵入するのを防ぐファイアウォール機能が働きます。
3. ストリクトNAT(Strict):インターネット接続が遅い原因となっている可能性が最も高いのがこのタイプです。非常に安全である反面、デバイスが受信するほぼすべてのデータパケットを制限してしまいます。アプリやオンラインゲームで頻繁にラグが発生する場合は、ストリクトNATが原因であることが多いです。
Windows 10 PCでNATタイプを変更する手順
接続速度が慢性的に遅い場合は、PCのNATタイプを変更するタイミングかもしれません。モデムがストリクトNATに設定されていると、データパケットがデバイスまで届きにくくなります。以下に、Windows PCでNATタイプを変更できる複数の方法を紹介します。
方法1:UPnPを有効にする
UPnP(Universal Plug and Play)は、ネットワーク内のデバイス同士の接続を自動化するためのプロトコル群です。この機能を有効にすると、アプリケーションが必要なポートを自動的に開放できるようになり、オンラインゲームの体験が大幅に向上します。
1. ブラウザを開き、ルーターの管理画面にログインします。管理画面のアドレスはルーターの機種によって異なりますが、多くの場合、ログイン情報(アドレス・ユーザー名・パスワード)はモデム本体の底面に記載されています。
2. ログイン後、UPnPの項目を探して有効化します。

注意:UPnPを有効にすると、PCがサイバー攻撃を受けやすくなるリスクがあります。ネットワーク環境が極端に厳格でない限り、安易に有効化することは推奨されません。
方法2:Windows 10のネットワーク探索を有効にする
NATタイプを変更するもう一つの方法は、Windowsの「ネットワーク探索」機能を有効にすることです。この設定により、PCが同一ネットワーク上の他のコンピュータから認識されるようになり、通信速度の改善が期待できます。手順は以下の通りです。
1. PCでスタートボタンをクリックし、「設定」を開きます。
2. 「ネットワークとインターネット」をクリックして、ネットワーク関連の設定画面を表示します。

3. 次の画面で、左側のメニューから「Wi-Fi」をクリックします。

4. 画面を下にスクロールし、「関連設定」セクションにある「共有オプションの詳細設定」をクリックします。

5. 「ネットワーク探索」セクションで「ネットワーク探索を有効にする」を選択し、さらに「ネットワーク接続デバイスの自動セットアップを有効にする」にもチェックを入れます。

6. これでNATの設定が変更され、インターネット接続が高速化されるはずです。
方法3:ポートフォワーディングを利用する
ポートフォワーディングは、デバイスのセキュリティを損なうことなくNATタイプを変更できる、最もおすすめの方法の一つです。この設定を使えば、特定のゲームに必要なポートだけを例外として開放し、パフォーマンスを向上させることができます。
1. portforward.comにアクセスし、プレイしたいゲームの標準ポート番号を調べます。
2. 方法1と同じ手順で、ルーターの管理画面にアクセスします。
3. 「ポートフォワーディング(Port Forwarding)」の項目を探します。機種によっては「詳細設定」などのメニュー内にあります。
4. このページでポートフォワーディングを有効にし、ポートを追加できるオプションをクリックします。
5. 空欄にゲームの標準ポート番号を入力し、「保存」をクリックします。

6. ルーターを再起動し、ゲームを再度起動します。NATタイプが変更されているはずです。
方法4:設定ファイルを編集する
やや上級者向けですが、ルーターの設定ファイルを直接編集するという効果的な方法もあります。この方法なら、セキュリティを維持したまま問題を恒久的に解決できます。
1. まず、ルーターの管理画面を開きます。
2. 設定のバックアップ機能を探し、設定ファイルをPCに保存します。設定ファイルはテキスト形式(メモ帳で開ける形式)で保存されます。

3. 万が一に備えて、設定ファイルのコピーを2つ作成しておきましょう。
4. テキストファイルを開き、Ctrl + Fで検索ボックスを表示します。「last bind」という文字列を検索してください。
5. 「last bind」の下に、次のコードを追記します:“bind application=CONE(UDP) port=0000-0000”。「0000」の部分には、開放したいゲームの標準ポート番号を入力します。複数のポートを開放したい場合は、同じコードを繰り返し追加し、ポート番号を変えて入力してください。
6. 編集が完了したら、設定ファイルを保存します。
7. ルーターの管理画面に戻り、設定ファイルの復元オプションをクリックします。
8. PC上から先ほど保存したファイルを選択し、ルーターの設定ページに読み込んで復元します。
9. ルーターとPCを再起動すれば、NATタイプの変更は完了です。
よくある質問(FAQ)
Q1. ストリクトNATを解除するにはどうすればいいですか?
ルーターの管理画面を開き、「ポートフォワーディング」設定を探します。ポートフォワーディングを有効にして「追加」を選択し、プレイしたいゲームのポート番号を入力して保存してください。これでNATタイプが変更されるはずです。
Q2. なぜ自分のNATタイプはストリクトになっているのですか?
NATはプライベートデバイスに対して新たなグローバルアドレスを割り当てる仕組みです。初期状態では、ほとんどのルーターがストリクトNATに設定されています。これは高いセキュリティを確保し、不審なデータの侵入を防ぐためです。NATタイプを確認する公式な手段はありませんが、オンラインゲームの動作状況から、ストリクトかオープンかをある程度判断することが可能です。
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通信速度が遅く、オンラインゲームで頻繁にラグが発生すると、せっかくのネット体験が台無しになってしまいます。しかし、本記事で紹介した手順を実践すれば、問題を解消し、ネットワーク接続を大幅に改善できるはずです。
このガイドが参考になり、PCのNATタイプを無事に変更できたのであれば幸いです。ご不明な点があれば、下のコメント欄でお気軽にお尋ねください。
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