Windows Updateやシステムの復元で発生するエラー0x80070026の原因と対処法
Windowsでアップデートのインストールやシステムの復元を実行しようとした際に、エラーコード「0x80070026」が表示されて困っていませんか?このエラーは、Windowsの不具合を解消するためにシステムの復元を行おうとしたときにも現れることがあります。本記事では、このエラーの原因と効果的な解決策を順番に詳しく解説します。
Windowsのエラー0x80070026とは?
エラー0x80070026は、主にWindows 10/11のパソコンで、Windows Updateまたはシステムの復元を実行する際に発生します。考えられる原因の一つは、既定の「C:\Users」フォルダーが「F:\Users」など別のディレクトリに変更されているケースです。これによりWindows Update機能にシステムエラーが生じる可能性があります。
多くのユーザーが、最新の更新プログラムをインストールする際にこのエラーに遭遇しています。ダウンロードが開始された直後に処理が突然失敗するのが典型的な症状です。特にWindows Creators Editionで報告が多いものの、それ以前のバージョンのWindows 10/11でも同様の問題が確認されています。
エラー発生時には、以下のようなメッセージが表示されます。
「一部の更新プログラムのインストールに問題がありましたが、後でもう一度実行されます。このメッセージが引き続き表示される場合は、Webで検索するか、サポートに問い合わせて情報を入手してください:(更新プログラム名)– エラー 0x80070026」
エラーメッセージ自体から得られる情報は限られており、「更新プログラムのインストール中に問題が発生した」ということしか分かりません。実際には、破損したシステムファイルやWindows Updateサービスの不具合など、さまざまな要因が絡んでいるため、万能な修正方法は存在しません。
とはいえ、試す価値のある解決策は複数あります。Windows Updateコンポーネントに問題がある場合は、コンポーネントのリセットが有効です。また、アップデート実行中は一時的にウイルス対策ソフトを無効化することも推奨されます。さらに、Windows Updateのトラブルシューティングツールも試してみましょう。
エラー0x80070026が発生する主な原因
トラブルシューティングに入る前に、まずは何がエラーの引き金になっているのかを理解することが重要です。このエラーには以下のような要因が関係していると考えられます。
- Microsoftの更新サーバーとの通信が中断または失敗している
- 修復または再インストールが必要な破損したWindowsシステムファイルがある
- C:/Users/ディレクトリの設定が変更されている
- サードパーティ製ウイルス対策ソフトがアップデートのダウンロードをブロックしている
- マルウェアなどの悪意あるプログラムが存在する
- Windows Updateコンポーネントの破損または欠落
原因が2つ以上組み合わさっている場合、特定するのは容易ではありません。そのため、以下の解決策は記載順に試していくことをおすすめします。
エラー0x80070026の解決方法
アップデートのインストール時にエラー0x80070026が表示される場合は、まず以下の基本的な対処を行いましょう。
- PCを再起動してから、再度Windows Updateを実行する
- ドライバーを最新の状態に更新する
- アップデートのダウンロードとインストールに十分なストレージ容量があるか確認する
- 通信の中断を防ぐため、有線接続など安定したインターネット環境に切り替える
これらの基本操作でも解決しない場合は、以下の解決策を順番に試してください。
解決策1:Windows Updateのトラブルシューティングツールを実行する
この方法は、「Defer Upgrades(アップグレードの延期)」オプションがないWindows Homeエディションなどの環境向けです。トラブルシューティングツールは、0x80070026を含む一般的なWindows Updateのエラーを自動的に検出・修復するように設計されています。
このツールは、インターネット接続状況、ネットワークアダプターの動作、Windows Updateサービスをチェックします。実行手順は以下の通りです。
- スタートメニュー横の検索ボックスに「troubleshoot」と入力し、検索結果から「設定のトラブルシューティング」をクリックします。
- 左側のメニューから「トラブルシューティング」を選択します。
- 右側のウィンドウで「Windows Update」をクリックします。
- 「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックします。
あとは、トラブルシューティングツールがWindows Updateに関連する問題を自動的にスキャンし、可能な範囲で修復を行ってくれます。
解決策2:BITSなどのWindows Updateコンポーネントを手動で再起動する
BITS(Background Intelligent Transfer Service)、Windows Updateサービス、暗号化サービスは、Windowsアップデートのダウンロードとインストールを管理する重要なコンポーネントです。これらのいずれかにエラーが発生すると、アップデートが失敗する原因となります。
これらのコンポーネントをリセットする方法は2つあります。1つ目は、「ファイル名を指定して実行」ダイアログからサービス画面を開く方法です。Windowsキー + Rを押し、「services.msc」と入力します。一覧からBITS、Windows Update、Cryptographic Servicesを見つけて、それぞれ再起動してください。
2つ目はコマンドプロンプトを使う方法です。スタートボタン横の検索ボックスに「cmd」と入力し、検索結果の「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。開いたウィンドウで、以下のコマンドを1行ずつ入力し、各行の後にEnterキーを押します。
- net stop bits
- net stop wuauserv
- net stop appidsvc
- net stop cryptsvc
続けて、以下のコマンドを1行ずつ実行し、キャッシュファイルを削除します。
- Del "%ALLUSERSPROFILE%\Application Data\Microsoft\Network\Downloader\*.*"
- rmdir %systemroot%\SoftwareDistribution /S /Q
- rmdir %systemroot%\system32\catroot2 /S /Q
併せてネットワーク構成もリセットしておきましょう。インターネット接続自体に問題がないことを確認できます。以下のコマンドを実行します。
- netsh winsock reset
- netsh winsock reset proxy
準備が整ったら、以下のコマンドで各サービスを再起動します。
- net start bits
- net start wuauserv
- net start appidsvc
- net start cryptsvc
最後にPCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認してください。
解決策3:SoftwareDistributionフォルダーの中身を削除する
Windows 10/11にはすべて、Windowsディレクトリ内に「SoftwareDistribution」というフォルダーが用意されています。ここには、Windows Updateのインストールに必要なファイルが一時的に保存されています。
このフォルダーの内容を削除してから、再度アップデートを実行すると問題が解消する場合があります。手順は以下の通りです。
- スタートメニューをクリックします。
- 検索フィールドに「cmd」と入力し、該当する検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプトが開いたら、「net stop wuauserv」と入力してEnterキーを押し、Windows Updateサービスを停止します。
- 次に、「net stop bits」と入力してEnterキーを押し、BITSサービスも停止します。
- Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動します。
- パス「C:\Windows\SoftwareDistribution」へ移動します。
- フォルダー内のすべての内容を選択し、「削除」ボタンをクリックします。
- コマンドプロンプトに戻り、「net start wuauserv」と入力してEnterキーを押します。
- 続けて「net start bits」と入力してEnterキーを押し、BITSサービスを再開します。
以上で、SoftwareDistributionフォルダーの内容を正常にクリアできました。
解決策4:SFCおよびDISMスキャンを実行する
SFC(System File Checker)とDISM(Deployment Image Servicing and Management)は、どちらもシステムファイルを修復できるWindows標搭載のユーティリティです。仕組みこそ異なりますが、両者とも破損したシステムファイルの復元に役立ちます。
管理者権限のコマンドプロンプトからスキャンを実行する手順は以下の通りです。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。
- テキストボックスに「cmd」と入力し、Ctrl + Shift + Enterを押して管理者権限のコマンドプロンプトを起動します。
- UAC(ユーザーアカウント制御)の確認画面が表示されたら、「はい」をクリックして管理者権限を付与します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、SFCスキャンが開始されます:sfc /scannow
スキャンが完了したら、コマンドプロンプトを閉じてPCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認しましょう。
SFCスキャンを実行しても同じ問題が続く場合は、今度はDISMスキャンを試してください。使用するコマンドは以下の通りです:DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
スキャン完了後、最後にもう一度再起動を行い、次回の起動時に問題が解消されているかをチェックしてください。
解決策5:pending.xmlファイルを削除する
処理途中で止まってしまったpending.xmlファイルが、Windows Updateエラーの原因になっていることがよくあります。このファイルを削除することで改善する場合があります。
Windows 10/11でpending.xmlファイルを削除する手順は以下の通りです。
- まず、PCをセーフモードで起動します。
- 次に、「Windows SxS」フォルダーへ移動します。
- フォルダー内で「.xml」ファイルを見つけ、右クリックして名前を変更するか削除します。
- Enterキーを押します。これにより、Windows Updateが保留中のタスクをすべて削除し、新しいアップデートを再構築します。処理が完了するまで待ちます。
- PCを再起動し、エラーが解消されたかどうかを確認します。
解決策6:クリーンブートを実行する
クリーンブートとは、最小限のスタートアップアプリケーションとドライバーのみでWindowsを起動する手法です。これにより、アップデートのインストール後に発生したソフトウェアの競合を特定しやすくなります。
Windows 10/11でクリーンブートを実行する手順は以下の通りです。
- 管理者アカウントでPCにサインインしていることを確認します。管理者アカウントがない場合は、先に作成しておいてください。
- 検索フィールドに「msconfig」と入力します。
- 検索結果から「システム構成」を選択します。
- 「サービス」タブに移動します。
- 「すべてのMicrosoftサービスを隠す」にチェックを入れます。
- 「すべて無効」を選択します。
- 次に「スタートアップ」タブを開きます。
- 「タスク マネージャーを開く」を選択します。
- タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを開きます。
- 各スタートアップ項目をクリックし、「無効化」を選択します。
- タスクマネージャーを終了します。
- 再び「スタートアップ」タブに戻り、「OK」をクリックします。
解決策7:アップデートを手動でダウンロードしてインストールする
エラーのためにアップデートをインストールできない場合は、Microsoft公式の「Microsoft Update カタログ」から手動でダウンロードすることで問題を回避できます。ただしそのためには、ダウンロードしたいWindowsアップデートの更新コードを把握しておく必要があります。
通常、更新コードは「KB」で始まり、その後に数字の組み合わせが続きます。コードを確認したら、以下の手順でダウンロードしてください。
- Microsoft Update カタログの公式サイトにアクセスします。
- 検索フィールドに更新コードを入力します。
- 一致するアップデートの一覧が表示されるので、お使いのシステムアーキテクチャ(32bit/64bit)に対応するものを選びます。
- 横にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。
- セットアップファイルを実行し、インストールウィザードに従います。
- PCを再起動して問題が解決したかを確認します。
解決策8:上書きインストール(インプレースアップグレード)を実行する
上記の方法がすべて上手くいかない場合の最終手段として、インプレースアップグレード(上書きインストール)を実行する方法があります。個人データを保持したままシステムを修復できる有効な手段です。
- Microsoftの公式サイトから「Media Creation Tool」をダウンロードします。
- ダウンロード後、ファイルの処理方法を尋ねられるので「実行」をクリックします。
- 確認メッセージが表示されたら「はい」をクリックし、ライセンス条項に同意します。
- 「このPCを今すぐアップグレードする」を選択して「次へ」をクリックします。
- 「インストール」をクリックします。
まとめ
Windows Updateやシステムの復元で発生するエラー0x80070026は、解決しない限りPCを本来のパフォーマンスで使えない厄介な問題です。アップデートのインストール時にこのエラーが表示された場合は、本記事で紹介した解決策を一つずつ順番に試してみてください。すべての方法が効果なかった場合は、インプレースアップグレードによるWindows 10/11の上書きインストールを検討しましょう。また、日頃からシステムファイルの整合性チェックやバックアップを定期的に行っておくことで、こうしたエラーの発生リスクを低減できます。
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