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Windows 10/11で「設定の同期」が機能しない原因と解決策9選

新しいパソコンを手に入れたとき、自分好みにカスタマイズするのは時間も手間もかかる作業です。Windows 10/11の「設定の同期」機能を使えば、よく使う個人用設定がクラウドに保存され、Microsoftアカウントでサインインしたどのパソコンにも自動的に適用されます。この機能を有効にしておけば、どのデバイスを使っていても一貫した快適な環境を維持できます。

Windows 10/11では、テーマ(壁紙や色など)、言語設定、Microsoft Edgeに保存されたパスワード、簡単操作の設定など、さまざまな項目を同期できます。サインインするデバイスによっては、マウスやプリンターの設定なども同期対象になります。

しかし、「同じMicrosoftアカウントでサインインしているのに、以前の設定が新しいデバイスに引き継がれない」「同期設定がグレーアウトしていて変更できない」といった不具合の報告がユーザーから寄せられています。複数のデバイスを仕事や勉強で使い分けている方にとって、同期が機能しないのは大きなストレスとなるでしょう。

Windows 10/11で「設定の同期」が機能しない原因

Microsoftアカウントを使った設定の同期は、以前のWindowsよりも重要度が高まっています。それでも同期エラーが発生する場合、主な原因として以下が考えられます。

  • いずれかのデバイスで同期設定が無効になっている
  • 同期は有効になっているものの、何らかの要因で正常に動作していない
  • 最近インストールしたシステム更新プログラムやアプリの更新が、同期機能に不具合をもたらしている

エラーが発生したときは、まず原因を特定することが大切です。原因がわからない場合は、以下の解決策を順番に試してみてください。

解決策を試す前の確認事項

トラブルシューティングを始める前に、次の2点を必ず確認してください。

  • 同期機能がパソコン上でオンになっているか
  • ローカルアカウントではなく、MicrosoftアカウントでWindowsにサインインしているか

同期設定を有効にする手順は以下のとおりです。

  1. Windowsの検索ボックスに「同期の設定」と入力し、表示された結果を開きます。
  2. この画面で「設定の同期」機能がオンになっているかどうかを確認できます。
  3. スイッチがオフになっている場合はオンに切り替えます。なお、このオプションはMicrosoftアカウントでサインインしている場合のみ利用可能です。ローカルアカウントでは同期サービス自体を使用できません。同期をオンにすると、同期対象の項目一覧が表示されるので、必要な項目を選択してください。

同期できる主な項目は以下のとおりです。

  • 全般(同期の基本設定)
  • テーマ
  • パスワード
  • 言語設定
  • 簡単操作
  • その他のWindows設定(プリンターやマウスのオプションなど)

両方のデバイスで同期がオンになっており、Microsoftアカウントでサインインしているのに問題が解決しない場合は、より深刻な原因が潜んでいる可能性があります。以下の解決策を順に試しましょう。

解決策1:Microsoftアカウントを認証する

最近作成したアカウント、特にパソコンの初期設定中に登録したアカウントは、事前に認証が必要です。Microsoftから確認メールが届くか、認証手続きの案内が表示されます。認証が完了していないと、同期は失敗します。

  1. [設定] > [アカウント] > [あなたの情報] を開きます。
  2. 「確認(Verify)」というリンクを探してクリックします。
  3. Authenticatorアプリ、電話番号などの方法で認証を行います。
  4. 認証が完了すると、同期が正常に動作するようになります。

解決策2:診断データとフィードバックの設定を変更する

同期トラブルの一般的な原因のひとつが、フィードバックと診断の設定です。この設定を見直すことで、同期が再び正常に行えるようになることがあります。

  1. [設定] を開きます。
  2. [プライバシー] > [診断とフィードバック] に移動します。
  3. 診断データの設定が「基本」になっている場合は、「拡張」以上に変更します。

※Windows 11では設定項目の名称が異なる場合があります(診断データの送信を「必須の診断データ」から「オプション診断データ」へ変更するなど)。設定を変更しても同期できない場合は、Microsoftアカウント側に問題がある可能性があります。

解決策3:レジストリエディターまたはグループポリシーで同期を有効化する

アカウントの認証後も同期できない場合は、レジストリまたはグループポリシーを編集して同期を有効にする方法があります。

レジストリエディターを使う方法

  1. レジストリエディターを開きます。
  2. 次のパスに移動します:HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Policies\Microsoft\Windows\SettingSync
  3. DisableSettingsSyncという名前の新しいDWORD値を作成します。
  4. 値を2に設定します。
  5. 同様にDisableSettingSyncUserOverrideというDWORD値を作成し、値を2に設定します。これにより、ユーザーが同期を有効にできるようになります。

グループポリシーを使う方法

  1. グループポリシーエディターを開き、次のパスに移動します:[コンピューターの構成] > [管理用テンプレート] > [Windowsコンポーネント] > [設定の同期]
  2. ポリシー「同期しない」を探してダブルクリックで開きます。
  3. 未構成」または「無効」に設定して保存します。このポリシーが「有効」になっていると同期がブロックされるため、注意してください。

解決策4:別のMicrosoftアカウントでサインインする

同期とMicrosoftアカウントは密接に関係しているため、アカウント自体に問題が発生している可能性もあります。別のMicrosoftアカウントでサインインし、問題が再現するかどうかを確認しましょう。予備のアカウントがない場合は新規作成が必要です。

  1. [設定] > [アカウント] を開きます。
  2. [アカウントの追加] を選択します。
  3. 新しいアカウントのログイン情報を入力し、画面の指示に従います。
  4. 新しいアカウントでサインインできたら、同期できるかどうかを確認します。同期できれば、問題は以前のアカウントにあったことが確定です。

解決策5:Microsoftアカウントのトラブルシューティングツールを使う

Microsoftが提供する「アカウントのトラブルシューティングツール(Microsoft Account Troubleshooter)」をダウンロードして実行するのも有効です。このツールを使用する際は、問題が発生しているアカウントでサインインしておく必要があります。

解決策6:SFCスキャンを実行する

レジストリキーの破損や欠落が原因で、同期が妨げられることがあります。システムファイルの破損を確認する最も手軽で安全な方法は、Microsoft純正の「システムファイルチェッカー(SFC)」を使うことです。このユーティリティはすべてのシステムファイルの整合性を自動的に検証し、問題のあるファイルを修復します。

  1. [スタート] を開きます。
  2. 「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを右クリックします。
  3. [管理者として実行] を選択します。
  4. コマンド sfc /scannow を入力してEnterキーを押します。

スキャンが完了したらパソコンを再起動します。破損していたファイルは再起動時に置き換えられます。

解決策7:DISMスキャンを実行する

SFCでも問題が解決しない場合は、DISMスキャンを試してみましょう。コマンドプロンプトを管理者として起動し、次のコマンドを入力します:DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

スキャンには30分以上かかることもあります。途中でキーを押したり中断したりせず、完了までお待ちください。

解決策8:Windows 10/11を最新の状態に更新する

Microsoft側の不具合が原因の場合もあるため、お使いのパソコンに最新の更新プログラムが適用されているかを確認しましょう。MicrosoftはOSの最適化やユーザーから報告された問題の修正のため、定期的にアップデートを配信しています。最新のパッチで同期の問題が修正されている可能性もあります。

[設定] > [Windows Update](Windows 10では[更新とセキュリティ])を開き、[更新プログラムのチェック] ボタンをクリックします。あわせてドライバー更新ツールでアプリやドライバーを最新化しておくと、システム全体が安定して動作します。

解決策9:ウイルス対策ソフトを一時的に無効にする

ウイルス対策ソフトを無効化することで問題が解決したという報告もあります。一時的にウイルス対策ソフトをオフにし、すべての設定が同期されるまで待ってから、再度オンに戻してみてください。手軽に試せる対処法なので、一度試す価値はあります。

まとめ

Windowsデバイス間でMicrosoftアカウントの設定を同期できないと、ブックマーク、お気に入りのテーマ、各種設定などにアクセスできず、仕事や勉強に支障が出ることがあります。そのような場合は、本記事で紹介した解決策を順番に試して、同期機能を復活させましょう。まずは同期設定がオンになっていること、Microsoftアカウントでサインインしていることを確認し、そのうえでアカウントの認証やシステムファイルの修復などを段階的に行うのがおすすめです。

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