Windows 10で言語を削除できないときの対処法|原因と解決策を徹底解説
Windows 10で不要な言語を削除しようとしても、削除に失敗したり、オプションがグレーアウトして操作できなかったりすることがあります。また、一度削除したはずの言語が自動的に復活するケースや、言語バーには表示されているのにWindowsの設定画面には存在しないというケースも報告されています。
このような問題の主な原因は、システムの「地域と言語」設定が正しく構成されていないこと、あるいはレジストリの設定に不具合があることです。本記事では、これらの問題を解決するための具体的な方法を順番に解説します。

作業前の確認事項
以下の対処法を試す前に、まず次の点を確認しておきましょう。
- 「設定」→「アカウント」→「Windowsのバックアップ」(または「同期の設定」)にある「言語設定」の同期を無効化しているか。同期が有効だと、削除した言語が他のデバイスから再同期されてしまうことがあります。
- Windows本体とドライバーが最新の状態に更新されているか。
- 音声入力(ディクテーション)機能が問題の原因になっていないか。
- クリーンブートを実行すると問題が解消しないか(Razer Synapseなどの常駐ソフトや言語インジケーター系アプリが原因となるケースが報告されています)。
- システムドライブでディスククリーンアップを実行すると問題が改善しないか。
これらを確認した上で、以下の解決策を順に試していきましょう。
解決策1:言語設定を編集する
言語設定が正しく構成されていないと、言語を削除できないことがあります。作業を始める前に、削除したい言語とそのキーボードレイアウトが言語バーで選択されていないことを確認してください。
表示言語を変更する
- Windowsキーを押して「設定」を開きます。
- 「時刻と言語」を選択し、「言語」タブへ移動します。

- システムに複数の言語がインストールされているかを確認します。1つしかない場合は、「言語を追加する」をクリックし、画面の指示に従って別の言語を追加してください。

- 2つ目の言語がすでに追加されている場合は、「Windows の表示言語」のドロップダウンを展開し、その言語を選択します。削除したい言語が表示言語に設定されていないことを必ず確認してください。なお、表示言語には削除したい言語とベースが似ていない言語を選ぶのがおすすめです。例えば、英語(アメリカ)を削除したい場合は、英語(イギリス)ではなく日本語などまったく異なる言語を選びましょう。

- PCを再起動し、問題の言語を削除できるか確認します。
- それでも解決しない場合は、問題の言語を再度追加してから削除してみてください。
- さらに解決しない場合は、残しておきたい言語側を削除して再追加することでも問題が解消する場合があります。
それでも問題が続く場合は、Officeアプリケーション(Wordなど)から対象の言語を削除できるか試してみてください。
言語の順序を入れ替える
- Windowsの設定で「時刻と言語」→「言語」タブを開きます(前述の手順と同じです)。
- 残しておきたい言語(例:日本語)を展開し、上矢印ボタンをクリックしてリストの最上部まで移動させます。

- 次に、削除したい言語をリストの最下部へ移動させてから、PCを再起動します。
- 再起動後、問題の言語を正常に削除できるか確認しましょう。
問題のある言語の言語パックをインストールする
- Windowsの設定で「時刻と言語」→「言語」タブを開き、問題のある言語を展開します。
- 「オプション」をクリックし、その言語用の言語パックが利用可能か確認します。利用可能な場合は言語パックを追加してPCを再起動します。

- 再起動後、問題の言語を削除できるか確認します。
- 解決しない場合は、問題の言語(または残したい言語)に対してキーボードを削除して再追加することで問題が解決するか試してみてください。
解決策2:システムの地域設定を変更する
システムの地域設定が原因で、言語の削除が妨げられたり、削除した言語が再出現したりすることがあります。作業前に、地域設定が実際の所在地と一致しているか(例:日本在住なら地域が「日本」になっているか)を確認してください。
システムロケールを変更する
- Windowsキーを押し、検索ボックスに「コントロールパネル」と入力して、表示された結果から「コントロールパネル」を開きます。

- 「時計と地域」を開き、「地域」をクリックします。

- 「管理」タブに移動し、「システムロケールの変更」をクリックします。

- 「現在のシステムロケール」に削除したい言語が設定されていないことを確認し、「Beta: ワールドワイド言語サポートでUnicode UTF-8を使用」にチェックを入れます。

- 変更を適用してPCを再起動し、問題の言語を削除できるか確認します。
ようこそ画面に設定をコピーする
- 可能であれば、Officeアプリケーションを使って問題の言語を削除します。
- 次に、前述の手順で「地域」の「管理」タブを開き、「設定のコピー」をクリックします。

- 現在のユーザー設定が希望どおりになっていることを確認した上で、ウィンドウ下部の「現在の設定をコピー先:」の両方のチェックボックス(「ようこそ画面とシステムアカウント」および「新しいユーザーアカウント」)にチェックを入れます。

- 変更を適用してPCを再起動し、言語の問題が解決したか確認します。
解決策3:PowerShellコマンドを使用する
ここまでの方法で解決しない場合は、PowerShellのコマンドを使って問題の言語を強制的に削除できます。
Windowsボタンを右クリックし、クイックアクセスメニューから「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。UAC(ユーザーアカウント制御)のダイアログが表示されたら「はい」をクリックします。その後、以下のコマンドを実行して問題の言語が削除されるか確認してください。

問題のある言語を削除する
- まず以下のコマンドを実行します。
Get-WinUserLanguageList
- 表示された一覧から、問題のある言語のLanguageTag(例:en-US)をメモします。
- 続いて以下のコマンドを実行します(<languagecode>の部分は、削除したい言語のタグに置き換えてください。例:en-US)。
$LangList = Get-WinUserLanguageList $MarkedLang = $LangList | where LanguageTag -eq "<languagecode>" $LangList.Remove($MarkedLang) Set-WinUserLanguageList $LangList -Force

- PCを再起動し、問題の言語が削除されたか確認します。
希望する言語を既定に設定する
- 残しておきたい言語のLanguageTag(前述の手順で確認)をメモします。例えば、米国英語を既定に設定する場合は、以下のコマンドを実行します。
$1 = New-WinUserLanguageList en-US
- 続いて以下のコマンドを実行します。
Set-WinUserLanguageList $1

- PowerShellを閉じて、PCを再起動します。
- 再起動後、問題の言語を削除できるか確認します。
lpksetupコマンドを使用する
- 問題のある言語のLanguageTag(前述の手順で確認)をメモします。例えば、英語(イギリス)を削除したい場合、そのLanguageTagはen-GBです。以下のコマンドを実行して削除します。
lpksetup.exe /u en-GB

- PCを再起動し、言語の問題が解決したか確認します。
LanguageExperiencePackを削除する
- 以下のコマンドを実行します。
Get-AppxPackage -allusers *LanguageExperiencePack*

- 表示された一覧から、問題のある言語のPackageFullNameをメモします。例えば、英語(イギリス)を削除したい場合、PackageFullNameは「Microsoft.LanguageExperiencePacken-GB_19041.15.36.0_neutral__8wekyb3d8bbwe」のようになります。
- 続いて以下のコマンドを実行します(実際のPackageFullNameに置き換えてください)。
Remove-AppxPackage -AllUsers -Package "Microsoft.LanguageExperiencePacken-GB_19041.15.36.0_neutral__8wekyb3d8bbwe"

- PCを再起動し、言語の問題が解決したか確認します。
解決策4:システムのレジストリを編集する
それでも問題が解決しない場合は、レジストリの誤った設定が原因である可能性があります。該当するレジストリキーを編集することで問題が解決する場合があります。
警告: レジストリの編集は高度な操作です。誤って編集するとシステムやデータに深刻な損害を与える恐れがあるため、自己責任で慎重に進めてください。
作業を始める前に、必ずレジストリのバックアップを取っておきましょう。
Windowsキーを押して検索欄に「regedit」または「レジストリエディター」と入力し、表示された結果のレジストリエディターを右クリックして、サブメニューから「管理者として実行」を選択します。その後、以下の編集を試みてください。

InstallLanguageキーを編集する
- 以下のパスへ移動します。
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Language

- InstallLanguageをダブルクリックし、値を残しておきたい別の言語に変更します。言語の値はキーボード識別子(Keyboard Identifier)で確認できます(例:英語(イギリス)の値は0x00000809なので、英語(イギリス)を使いたい場合はInstallLanguageの値を00000809に変更します)。

- PCを再起動し、言語の問題が解決したか確認します。
ユーザープロファイル内のLanguageキーの名前を変更する
- 以下のパスへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList

- ProfileListキーを展開し、その下の最初のサブキーを選択します。
- 右ペインでProfileImagePathの値を確認します。自分のプロファイルと一致していればメモし、一致していなければ、自分のユーザープロファイルと一致するサブキーが見つかるまで他のサブキーのProfileImagePathを確認します(例:「S-1-5-21」で始まるフォルダがユーザープロファイルです)。
- 次に、以下の場所へ移動します。
HKEY_USERS\
- 手順3で見つけた自分のプロファイルに一致するユーザープロファイルキーを展開し、以下のサブキーへ移動します。
Control Panel >> International >> User Profile

- 使用したくない言語のLanguageキーの名前を、使用したい言語の名前に変更します(例:EN-GBを使いたくなくEN-USを残したい場合は、EN-GBキーの名前をEN-USに変更します)。
- エディターを閉じて、PCを再起動します。
- 再起動後、言語の問題が解消されたか確認します。
Keyboard Layoutキーを削除する
- 以下のパスへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Keyboard Layouts\

- 問題のある言語に対応する値を見つけます。値はキーボード識別子(Keyboard Identifier)で確認できます。例えば、英語(アメリカ)のキーボードを使いたくない場合は、値が00000409のキーを削除します。
- PCを再起動し、言語を削除できるか確認します。
Preloadレジストリキーを編集する
- 以下の場所へ移動します。
Computer\HKEY_USERS\.DEFAULT\Keyboard Layout\Preload

- Webブラウザを起動し(レジストリエディターは閉じないでください)、マイクロソフトの「キーボード識別子(Keyboard Identifiers)」ページを開きます。
- レジストリエディターに戻り、Defaultの下の最初のエントリのデータ列の値をメモします(例:00000409)。
- キーボード識別子ページでその値(例:00000409)を検索します。
- その値がどのキーボードレイアウトを指しているか確認します(例:00000409は「英語(アメリカ合衆国)」を指します)。同じ作業を繰り返し、問題のある言語のキーボードに対応する値を特定します。
- 問題のある言語の識別子が判明したら、レジストリエディターに戻り、その言語に関連するキーを削除します。
- 次に、以下の場所でも同様の操作を繰り返します。
HKEY_CURRENT_USER\Keyboard Layout\Preload HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\International\User Profile HKEY_USERS\.DEFAULT\Control Panel\International\User Profile System Backup
- PCを再起動し、言語の問題が解消されたか確認します(解決しない場合は、Windowsの設定から言語を削除できるか試してみてください)。
- それでも問題が残る場合は、Preloadキー内の不要なキーボードの値を0に変更してシステムを再起動すると解決することがあります(言語バーがタスクバーに表示されなくなる場合があります)。
- さらに問題が続く場合は、手順1のPreloadレジストリキーへ移動し、Preloadキーを右クリックします。
- 「アクセス許可」を選択し、「詳細設定」ボタンをクリックします。

- 「継承の無効化」をクリックし、無効化の確認を行います。

- 「適用」をクリックし、「Preloadのアクセス許可」ウィンドウで「SYSTEM」を選択します。

- 「フルコントロール」のチェックを外して(必ずSYSTEMアカウントの権限を編集していることを確認してください。管理者アカウントではない点に注意)、変更を適用します。なお、SYSTEMアカウントのフルコントロールを元に戻すまで、新しいキーボードレイアウトの追加・削除ができなくなる場合があります。

- PCを再起動し、言語の問題が解決したか確認します。
- それでも問題が続く場合は、Preloadの親キーであるKeyboard Layoutキーに対してSYSTEMアカウントのフルコントロールを無効化すると解決するか試してみてください。
- それでも解決しない場合は、以下のパスにあるPreloadキーを削除すると問題が解決する場合があります。
Computer\HKEY_USERS\.DEFAULT\Keyboard Layout\Preload
以上の方法をすべて試しても問題が解決しない場合は、新しいユーザーアカウントを作成すると問題が解決するか確認してください。それでも改善しない場合は、サードパーティ製のクリーナーツールの利用も検討してみましょう。
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