Windows 10アップデートエラー「0xc1900101-0x30018」の原因と9つの対処法
Windows Updateのエラーコードは非常に多く、その数を数えることすら困難です。MicrosoftはすべてのWindows Updateエラーコードと簡単な説明を一覧にしたページを公開していますが、エラーの原因や具体的な解決方法へのヒントがほとんどなく、実用性はあまり高くありません。
もともとOSなどのアップデートはパソコンの動作が遅くなるため、敬遠されがちです。そこへエラーメッセージが頻繁に表示されるとなれば、ユーザーはますますアップデートに二の足を踏むでしょう。本記事では、Windows 8.1からWindows 10へのアップグレード時などに発生するエラー「0xc1900101-0x30018」の原因と、実際に効果のある対処法を詳しく解説します。
エラー「0xc1900101-0x30018」とは?
このエラーは、主にWindows 7、8、8.1からWindows 10へアップグレードする際や、手動で通常の更新プログラムをインストールしようとした際に発生します。アップデート中のランダムなタイミングで表示され、最悪の場合ブルースクリーン(BSOD)として現れることもあります。
残念ながら、この問題に対するMicrosoft公式の決定的な解決策はまだ発表されていませんが、以下で紹介する方法を順番に試すことで、多くのケースは改善できます。
対処法1:アップデート前にPCの準備状況を確認する
アップデートを実行する前に、以下の準備を行っておきましょう。手順は多いですが、それほど時間はかかりません。すべて完了してからアップデートを再度実行してみてください。
- ウイルス対策ソフトを一時的に無効化またはアンインストールし、サードパーティ製ファイアウォールもオフにしてから、アップグレードが成功するか確認します。
- Wi-Fi接続を使用している場合は、LANケーブルによる有線接続に切り替え、無線LANカードを無効化または取り外します。
- アップグレードを実行する際は、キーボードとマウス以外のUSB機器をすべて取り外します。
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開き、「sfc /scannow」と入力してシステムファイルの破損がないかチェックします。
- 最新のWindows Updateと、ハードウェア・ソフトウェアメーカー提供の最新ドライバーをすべて適用しているか確認します。特にマザーボードメーカーのサイトでBIOSの更新プログラムがないかチェックしましょう。また、不要なハードウェアやソフトウェアは事前にアンインストールしておきます。
- クリーンブートを実行し、その状態でアップデートを試みます。
- SCSIハードディスクを使用している場合は、ストレージ用ドライバーをUSBメモリに保存し、接続した状態にしてください。Windows 10セットアップ中に「カスタム(詳細)」オプションを選択し、「ドライバーの読み込み」コマンドでSCSIドライブ用ドライバーを読み込みます。これでも失敗する場合は、IDE方式のハードディスクへの変更を検討してください。
対処法2:BIOSでオンボードサウンドを無効化する
BIOS設定でオンボードサウンド(内蔵オーディオ)を無効化することで問題が解決したという報告が多数あります。難しい操作ではないので、対処法1を試しても解決しない場合はぜひ試してみてください。
- スタートメニュー→電源ボタン→シャットダウンの順に選択し、PCを完全に終了させます。
- 拡張サウンドカードが装着されている場合は取り外します。多くのマザーボードは別のサウンドデバイスを検出すると自動的にオンボードサウンドを無効化するため、カードを外すだけでオンボードサウンドが復活する場合があります。デスクトップPCならケースを開けてサウンドカードをスロットから慎重に引き抜きます(ネジや固定クリップで留められていることがあります)。ノートPCの場合は、増設カードやUSB接続のサウンドデバイスを取り外してください。
- PCを再起動し、起動中にBIOSキーを押してBIOS画面に入ります。「Press ___ to enter Setup」という表示が起動画面に出るので、そこで確認できます。一般的なBIOSキーはF1、F2、Delete、Esc、F10です。
- オンボードサウンドの設定項目を探します。「Advanced」「Devices」「Onboard Peripherals」などのメニュー内に「Onboard Audio」「Sound」といった名前で存在することが多いです。
- オンボードサウンドの設定を選択し、「Disabled」に変更します。
- Exitセクションに移動し、「Exit Saving Changes(変更を保存して終了)」を選択します。その後、再度アップデートを実行してみてください。
対処法3:Media Creation Toolを使ってインストールする
このエラーは、Windows標準のUpdate Managerを使ってアップデートしている場合に発生しやすいことが知られています。代わりに、Microsoft公式サイトからダウンロードできる「Media Creation Tool」を使えば、.ISOファイルからWindowsを直接インストールでき、エラーを回避できる可能性があります。Rufusなどのツールを使って起動可能なUSBメディアを作成する方法もあります。
- 「Download tool now」を選択し、「実行」をクリックします。このツールの実行には管理者権限が必要です。
- ライセンス条項のページで内容を確認し、「同意する」を選択します。
- 「何をしたいですか?」のページで、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択して「次へ」をクリックします。
- ツールがWindows 10のダウンロードとインストールを開始します。
- インストールの準備が整うと、選択内容と保持されるデータの概要が表示されます。「保持する項目の変更」を選択すると、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」「個人用ファイルのみを引き継ぐ」「何も引き継がない」の中から選べます。
- 開いているアプリやファイルをすべて保存して閉じ、準備ができたら「インストール」を選択します。
- インストールには時間がかかり、PCは数回再起動されます。途中でPCの電源を切らないよう注意してください。
対処法4:DISMツールを試す
DISM(Deployment Image Servicing and Management / dism.exe)は、Windowsイメージ内の破損やエラーをスキャンし、自動的に修復できる強力なツールです。コマンドプロンプトから簡単に実行できます。
実行後は、Windowsイメージ全体をチェックするため少なくとも30分程度待つようにしましょう。完了後、再度アップデートを試みてください。
対処法5:シンプルなレジストリ修正コマンドを実行する
この修正方法は、Windows Update関連の問題で多くのユーザーを救ってきた実績のある方法です。不要になった古いドライバーを一括削除するもので、本来はディスククリーンアップツールが担当すべき作業ですが、何らかの理由で正しく機能しない場合に有効です。
- タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを開きます。
- 以下のコマンドをコピー&ペーストし、Enterキーを押します。
rundll32.exe pnpclean.dll,RunDLL_PnpClean /DRIVERS /MAXCLEAN
- コマンドプロンプトを閉じてPCを再起動し、再度アップデートを実行します。
対処法6:Windows Updateコンポーネントをリセットする
やや手間のかかる方法ですが、さまざまなアップデートエラーコードの解決に実績があります。上記の対処法の方が手軽なので、まずそちらを試してからこちらに挑戦しましょう。
- 検索バーで「コマンドプロンプト」と入力し、管理者権限で実行します。
- 以下のコマンドをコピー&ペーストして、MSI Installer、Windows Updateサービス、BITS、暗号化サービスを停止します。それぞれ入力後にEnterキーを押してください。
net stop msiserver
net stop wuauserv
net stop bits
net stop cryptSvc
- Catroot2フォルダとSoftwareDistributionフォルダの名前を変更します。以下のコマンドをコピペすれば簡単に行えます。
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 Catroot2.old
- 以下のコマンドを順番に実行し、先ほど停止したサービスを再び開始します。
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
対処法7:Windows標準のトラブルシューティングツールを使う
Windows 10には、問題を自動的に認識して修復してくれる複数のトラブルシューティングツールが標準搭載されています。専門知識がなくても短時間で実行できるのが魅力です。
- スタートボタンをクリックし、歯車アイコンから設定アプリを開きます(検索でも開けます)。
- 「更新とセキュリティ」セクションを開き、「トラブルシューティング」メニューに移動します。
- まず「Windows Update」を選択し、画面の指示に従ってWindows Updateのサービスやプロセスに問題がないか診断します。
- 診断が完了したら、再度トラブルシューティングセクションに戻り、「インターネット接続」のトラブルシューティングツールを実行します。
- 問題が解決したかどうかを確認します。
対処法8:BIOSでWi-Fiを無効化する
BIOSでWi-Fiを無効化することで問題が解決したという報告もあります。時間はほとんどかからないので、試す価値は十分にあります。特にノートPCユーザー向けの対処法です。
- PCを再起動または起動します。
- 起動中にBIOSキーを押してBIOS画面に入ります。一般的なBIOSキーはF1、F2、Delete、Esc、F10です。
- Advancedセクションに移動し、Wi-Fiカードの項目を探します。ノートPCに内蔵されているWi-Fiカードの場合は「Integrated WLAN」オプション配下にあることが多いです。
- Wi-Fiを無効化し、Exitタブに移動して「Exit Saving Changes」を選択します。設定が保存され、通常どおり起動します。
- もう一度Windows 10のインストールを試みます。
対処法9:レジストリキーを作成・変更する
特定のレジストリキーがこのエラーの原因になっていることが知られています。ただし、レジストリの編集は誤操作によって予期しない不具合を招く可能性があるため、必ず事前にバックアップを取ってください。
- スタートメニューの検索ボックスで「regedit」と検索するか、Ctrl + Rキーでファイル名を指定して実行ダイアログを開き「regedit」と入力して、レジストリエディターを起動します。
- ウィンドウ左上の「ファイル」メニューをクリックし、「エクスポート」を選択します。
- レジストリのバックアップファイルの保存先を指定します。
- 編集中にレジストリを壊してしまった場合は、レジストリエディターを再度開き、「ファイル」→「インポート」から事前にエクスポートした.regファイルを読み込めば元に戻せます。
- インポートで復旧できない場合は、システムの復元機能を使って以前の正常な状態に戻すことも可能です。
バックアップが完了したら、実際の修正作業に移りましょう。
- 上記の手順1と同じ方法でレジストリエディターを開きます。
- ウィンドウ左側のメニューを展開し、以下の場所へ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\WindowsUpdate\OSUpgrade
- 「OSUpgrade」キーが存在しない場合は、「WindowsUpdate」キーを右クリックし、「新規」→「キー」を選択して「OSUpgrade」という名前で作成します。
- 「OSUpgrade」フォルダを右クリックし、「新規」→「DWORD (32ビット) 値」を選択します。
- 新しい値の名前を「AllowOSUpgrade」に変更します。
- 作成した値をダブルクリックし、「値のデータ」に「1」(0x00000001)を入力してOKをクリックします。
- PCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認します。
まとめ
エラー「0xc1900101-0x30018」は、周辺機器やドライバー、BIOS設定、Windowsイメージの破損など、さまざまな要因で発生します。本記事で紹介した9つの対処法を、簡単なものから順番に試してみてください。多くの場合、アップデート前の環境整理やDISMツール、レジストリの修正で解決できます。どうしても解決しない場合は、Media Creation Toolを使ったクリーンインストールも検討しましょう。
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