Mrtstub.exeとは?Windowsの正規ファイルかウイルスかを見分ける3つの方法
Windowsユーザーであれば、ドライブの中に「mrt.exe_p」や「mrtstub.exe」というファイルを見かけたことがあるかもしれません。これらのファイルは「890fhg08erut」のような英数字で構成された名前のフォルダ内に格納されています。
このファイルやフォルダには、勝手に現れたり消えたりするという特徴があります。また、削除しようとしても削除できないケースが多く、仮に削除できたとしても、しばらくすると再び元通りに現れることがあります。さらに、外付けハードディスクにも同じファイルが存在していることに気づく場合もあります。その際、元のファイルがすべて新しいフォルダに移動され、この2つのファイルと一緒に配置されていることもあります(ただし、これはすべての環境で起こるわけではありません)。
mrtstub.exeは何者?正体と仕組み
実は、mrt.exeおよびmrtstub.exeはWindows本体の正規ファイルです。これらはMicrosoftが提供する「悪意のあるソフトウェアの削除ツール(Malicious Software Removal Tool / MSRT)」に関連付けられています。Windowsの一部であるため、通常はCドライブ(Windowsをインストールしたドライブ)のC:\Windows\System32に存在します。
もしSystem32以外の場所、特に別のドライブにこれらのファイルがある場合は注意が必要です。ただし、ファイルが出没する理由自体はシンプルです。MSRTはWindows Updateのたびに自動的に実行され、スキャン中に作成した一時ファイルを終了後に自動的に削除するためです。つまり、ファイルが見えた後に消えたのは、ツールが実行を完了して一時ファイルを片付けたことを意味します。逆に、削除してもまた現れるのは、次回のWindows Updateでツールが再度実行されたからです。削除できない場合も、単純にその時点でツールが稼働中である可能性があります。
ただし、本物のツールになりすましたウイルス・マルウェアの可能性もゼロではありません。以下の方法で、ファイルが正規のものであるかどうかを確認できます。
方法1:デジタル署名を確認する
ファイルが正規品かウイルスかを見分ける最も確実な方法は、プロパティでデジタル署名をチェックすることです。署名者がMicrosoftであれば心配いりません。
デジタル署名の確認手順
- ファイルが保存されている場所を開きます。
- mrtstub.exeを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「デジタル署名」タブをクリックします。
- 「署名者の名前」が「Microsoft Windows」になっているか確認します。そうであれば問題ありません。別の名前が表示された場合は、信頼できるアンチウイルス・マルウェア対策ソフトを導入し、すぐにPCをスキャンしてください。
方法2:mrt.logを確認する
MSRTが実行されるたびに、その結果は「mrt.log」というログファイルに記録されます。ファイルの出没が早すぎて署名を確認できない場合でも、この方法なら対処できます。ファイルを目撃した時刻と、ログに記録されたスキャン実行時刻が一致していれば、正規のツールによるものだと判断できます。逆に、ファイルが現れた時間帯にログの記録がなければ、それは危険信号です。
mrt.logの確認手順
- Windowsキーを押しながらRキーを押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「%systemroot%\debug」と入力し、Enterキーを押します。
- フォルダ内にある「mrt.log」というファイルを見つけてダブルクリックで開きます。
ログの日時スタンプを確認しましょう。スキャン実行時刻がファイルを目撃した時刻と一致していれば安心です。一致しない場合は、直ちにコンピュータのスキャンを実行してください。
方法3:コンピュータをスキャンする
上記の方法で正規ファイルと判断できた場合でも、念のためフルシステムスキャンを実行しておくことをおすすめします。万が一に備えるなら、数時間を費やす価値は十分にあります。
お好みのアンチウイルス・マルウェア検出ソフトをダウンロードし、フルシステムスキャンを実行しましょう。どれを選べばよいか分からない場合は、「Malwarebytes」がおすすめです。
- 公式サイトからWindows版Malwarebytesをダウンロードします。
- ダウンロード後、Malwarebytesを起動してシステムをスキャンします。
スキャンが完了すれば、システムからマルウェアは除去されているはずです。
外付けハードディスクにファイルがある場合
外付けドライブにこれらのファイルが現れても、慌てる必要はありません。外付けドライブも同様にスキャンしましょう。ファイルのデジタル署名の確認やmrt.logの時刻照合といった方法は、外付けドライブに対しても同じように有効です。
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