CABファイルとは?開き方・インストール・変換方法を徹底解説
CABファイル(キャビネットファイル)は、Windowsで使用される圧縮ファイル形式の一つです。主にシステム関連のインストールデータを格納するために使われ、その中にはシステムファイルやデバイスドライバーなども含まれます。CABファイルに採用されているのは可逆圧縮(ロスレス圧縮)と呼ばれる方式で、圧縮・展開の過程でデータが一切失われることがありません。なお、CABファイルはかつて「ダイヤモンドファイル」と呼ばれていたこともあります。

Microsoftのパブリッシャー(Publisher)には「Pack and Go(パックアンドゴー)」という機能があり、これを使うと拡張子が「PUZ」のCABファイルを作成できます。PUZファイルの中身は通常のCABファイルと同じアーカイブ形式のため、他のCABファイルと同様に扱えます。また、InstallShieldなどの一部のインストーラーも拡張子がCABのファイルを作成しますが、これはWindowsのキャビネットファイル形式とは無関係なので注意が必要です。
CABファイルの開き方
CABファイルを開く方法は大きく分けて2つあります。1つはWindowsのコマンドラインツールを使う方法、もう1つはサードパーティ製のユーティリティを使う方法です。
まず、Windowsキャビネットファイルをダブルクリックすると、OSが自動的にフォルダーとして開き、中身のファイルを表示してくれます。WindowsはCABファイルを普通のフォルダーと同じように扱ってくれるため、直感的にアクセスできるのが便利です。
一方、macOSやLinuxなど別のOSを使用している場合や、より高度な操作を行いたい場合は、ファイル解凍ツールを利用するとよいでしょう。CABファイルのオープンに対応した代表的な無料ユーティリティは以下の通りです。
- 7-Zip
- WinZip
- PeaZip
- IZArc
- cabextract
- The Unarchiver
ただし、前述の通りInstallShield形式のCABファイルはWindowsキャビネットファイルとは別物です。上記のツールで開けない場合は、「unshield」というツールを試してみてください。
PUZファイルについても、本来は通常のCABファイルと同じように開けるはずですが、うまくいかない場合は、まず中身を解凍してから目的のPUZファイルを探す方法があります。また、拡張子をPUZからCABに変更して開くという手もあります。その際は、万が一ファイルが破損してもいいように、必ず事前にコピーを作成しておきましょう。
WindowsのコマンドラインツールでCABファイルを扱う
続いて、CABファイルの操作に使えるWindows標準のコマンドラインツールを紹介します。主に以下の3つがあります。
expand.exe
「expand.exe」の基本的な構文は以下の通りです。
expand <source> [<destination>] [-r] [–d] [–i] [-f:<files>] [/?]
より詳細なドキュメントを確認したい場合は、コマンドプロンプトを開いて「expand /?」と入力してください。

makecab.exe
「makecab.exe」は、サイズが非常に大きくなりがちなCBSログファイルを圧縮するために使われるユーティリティです。Windowsは起動時にアップデートのスキャンを行いますが、その際にCBSログを見つけると、このユーティリティを使って自動的に圧縮します。まれにディスク使用率が高くなるケースもありますが、自分の作業にも問題なく利用できます。
詳細情報を確認したい場合は、コマンドプロンプトで「makecab.exe」を実行してみてください。

extrac32
「extrac32」もMicrosoftが提供しているキャビネット抽出ツールの一つで、CABファイルの処理に利用できます。多くのユーザーがCABファイルの解凍にこのツールを使っています。詳細については、コマンドプロンプトで「extrac32 | more」を実行すると確認できます。

これらのユーティリティを使えば、コマンドラインからCABファイルを展開できます。ここでは「Expand」ユーティリティを使った実際の手順を紹介します。
展開作業を始める前に、カレントディレクトリがソースファイルのある場所になっていることを確認しましょう。例えば、ソースファイルがデスクトップにある場合は、まずディレクトリをデスクトップに移動してからユーティリティを実行します。

また、実行するコマンドの末尾にターゲットファイルの場所(保存先)を指定することも忘れないでください。
WindowsにCABファイルをインストールする方法
先述の通り、CABファイルにはシステムドライバーや各種インストールパッケージが含まれており、インストールが必要になる場合もあります。CABファイルをコンピューターにインストールする方法は2つあります。右クリックメニュー(コンテキストメニュー)を使う方法と、コマンドプロンプトを使う方法です。
コンテキストメニューを使う場合、手順はとてもシンプルです。インストールしたいキャビネットファイルを選択し、右クリックして「インストール」(多くの場合、上から2番目の項目)を選ぶだけです。あとはインストーラーが立ち上がり、案内に従って進めるだけで完了します。

コマンドプロンプトを使う場合は、DISMコマンドを利用します。ここでは、インストールしようとしているソースファイルのパスを指定する必要があります。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。
DISM /Online /Add-Package /PackagePath:"<PATH>"
「<PATH>」の部分は、ソースファイルへのパスに置き換えてください。

コンピューターの再起動を促すダイアログが表示されたら、「Y」を押して続行します。再起動後、Windowsの起動時にインストールが実行されます。
CABファイルを別の形式に変換できる?
CABファイルをMSI形式などへきれいに変換できるソフトウェアはそれほど多くありません。ただし、WSP(Windows SharePoint)ファイルは例外です。WSPはSharePointソリューションパッケージと呼ばれるファイルで、Microsoft SharePointで使用され、通常はCABファイル形式で圧縮されています。そのため、WSPファイルの拡張子を「CAB」に変更すれば、通常のWindowsキャビネットファイルと同じように開けることがあります。
また、Windows純正の「IExpressウィザード」というユーティリティを使えば、CABファイルをEXEファイルに変換することも可能です。「Windows + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「iexpress」と入力してEnterキーを押しましょう。あとは画面の指示に従うだけで簡単に操作できます。

CABファイルは削除しても大丈夫?
パソコン内のCABファイルをすべて削除したくなるかもしれませんが、それらはほとんどの場合、オペレーティングシステムや、それに依存するプログラムによって使用されています。CABファイルには通常、システムディレクティブやシステムドライバーが含まれています。
中には削除しても安全なCABファイルがあるかもしれませんが、確信を持つには相当な調査が必要です。したがって、すべてのCABファイルはOSにとって何らかの役割を持ち、サードパーティ製プログラムからも利用される可能性があると考え、安易に削除しないことをおすすめします。
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