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【解決法】「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした」エラーの対処方法

エラーの概要

Cisco AnyConnect Secure Mobility Client のインストール中に、「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした(VPN client agent was unable to create the interprocess communication depot)」というエラーメッセージが表示され、困っているユーザーが少なくありません。また、インストールは成功しても、AnyConnect アプリケーションの起動時に同じエラーが発生するという報告もあります。この問題は、特にバージョン 3.1.05170 で発生しやすいことが知られています。

【解決法】「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした」エラーの対処方法

Cisco AnyConnectとは?

Cisco AnyConnect は、企業をさまざまなセキュリティ攻撃から守るために複数のセキュリティサービスを提供する統合セキュリティエージェントです。VPN機能を備えていますが、その役割は単なるVPNにとどまりません。

このソフトウェアは、ネットワークをセキュリティ脅威から保護するモジュール型のエンドポイントセキュリティ製品と捉えることができます。Web検査、マルウェア対策、社内外を問わない可視性の確保など、多彩なセキュリティ機能を搭載しているのが特徴です。

エラーが発生する原因は?

私たちはエラーの再現を試みるとともに、多数のユーザーレポートを調査してこの問題を検証しました。その結果、このエラーはインターネット接続の共有(ICS)が有効になっている環境で必ず発生することが判明しました。

つまり、インターネット接続の共有(ICS)は AnyConnect ソフトウェアと互換性がないのです。AnyConnect を正常に動作させるには、ICS機能を無効にする必要があります。

同じPC上でICSが有効なまま AnyConnect のインストールや起動を行うと、次のエラーが返されます。

「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした。」

この問題の解決にお悩みの方のために、本記事では実際に効果が確認された修復手順をご紹介します。以下に挙げるのは、同様の状況で問題を解決できたユーザーが実際に使用した方法です。なお、一部の方法は特定のWindowsバージョンでのみ動作が確認されているため、時間を節約したい方は、お使いのOSで確認済みの方法から試すことをおすすめします。

方法1:他のネットワークユーザーによるインターネット接続の共有を禁止する

この方法は当初 Windows 7 でのみ有効と確認されていましたが、その後 Windows 8.1 および Windows 10 でも同様に適用できることが分かりました。

コントロールパネルのネットワーク設定から、他のネットワークユーザーがこのPCのインターネット接続を利用できるようにするオプションを無効にすることで、問題を恒久的に解決できたというユーザーが複数います。

注:この方法は、ICSサービス自体を完全に無効化せずに問題を解決できるため、まず最初に試す価値があります。

以下は、他のネットワークユーザーによる接続の共有を禁止して問題を解消する手順です。

  1. スタートボタンをクリックし、「コントロールパネル」を検索して開きます。または、Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開き、「control」と入力して Enter キーを押す方法でも開けます。
  2. コントロールパネルが開いたら、右上の「表示方法」を「カテゴリ」に変更します。
  3. ネットワークの状態とタスクの表示」(「ネットワークとインターネット」の直下)をクリックします。
  4. ネットワークと共有センター」ウィンドウで、左側のメニューから「アダプターの設定の変更」をクリックします。
  5. ネットワーク接続」画面で、「状態」列に「共有」と表示されているネットワーク(複数ある場合はすべて)を探し、右クリックして「プロパティ」を選択します。
  6. 「プロパティ」画面で「共有」タブを開き、「他のネットワークのユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」のチェックを外します。
  7. OK」をクリックして変更を保存し、PCを再起動します。
  8. 「ネットワーク接続」画面に共有状態の接続が複数ある場合は、手順5〜7をすべての接続に対して繰り返します。
  9. 再起動後、Cisco AnyConnect を再インストールします。インストール中・インストール後のいずれでも、エラーは表示されなくなるはずです。
【解決法】「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした」エラーの対処方法

この方法がうまくいかない場合や、別のアプローチをお探しの場合は、次の方法に進んでください。

方法2:ICSサービスのスタートアップの種類を「無効」に変更する

一部の機能を犠牲にしても構わないのであれば、Internet Connection Sharing(ICS)サービスを停止するだけで簡単にエラーを回避できます。ただし、このサービスは起動のたびに自動的に開始されるよう設定されているため、これはあくまで一時的な対処です。さらに、この手順ではICSサービスの機能そのものが失われるため、PCが他のマシンとインターネット接続を共有できなくなります。

それでも、「サービス」画面からICSサービスを停止し、さらに「スタートアップの種類」を「無効」に変更することで、問題を恒久的に解決できたというユーザーが多くいます。こうすることで、Windowsが次回起動時にICSサービスを自動的に再開しなくなり、エラーの再発を防げます。

注:以下の手順は、Windows 7、Windows 8.1、Windows 10 のいずれの最近のバージョンでも問題なく実行できます。

以下は、Windows 10 の「サービス」画面からICSサービスを無効化する手順です。

  1. Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「services.msc」と入力して Enter キーを押します。「サービス」画面が開きます。【解決法】「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした」エラーの対処方法
  2. 「サービス」ウィンドウの右側ペインで一覧を下方向にスクロールし、「Internet Connection Sharing (ICS)」の項目を見つけます。
  3. 見つかったら右クリックして「停止」を選択し、サービスを停止します。【解決法】「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした」エラーの対処方法
    注:この時点で、AnyConnect アプリケーションのインストールや実行時にエラーは発生しなくなるはずです。ただし、PCを再起動するとエラーは再発します。恒久的に解決したい場合は、以降の手順も実施してください。
  4. 改めて「Internet Connection Sharing (ICS)」を右クリックし、「プロパティ」をクリックします。【解決法】「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした」エラーの対処方法
  5. Internet Connection Sharing (ICS) のプロパティ」ウィンドウで「全般」タブを開き、ドロップダウンメニューからスタートアップの種類を「無効」に変更します。その後、「適用」をクリックして変更を保存します。【解決法】「VPNクライアントエージェントはプロセス間通信デポを作成できませんでした」エラーの対処方法
  6. スタートアップの種類を変更したら、PCを再起動します。次回起動後に Cisco AnyConnect を再度インストールまたは実行すれば、エラーは発生しなくなっているはずです。
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