Windows 10でDNSサーバーを変更する方法|3つの手順とおすすめDNSを解説
DNSとは?
DNS(Domain Name System:ドメインネームシステム)は、ドメイン名をIPアドレスに変換するための仕組みです。ブラウザのアドレスバーにウェブサイトのURLを入力すると、そのURLはデフォルトのDNSサーバーへ送信され、サーバーがURLをIPアドレスに変換して、該当するIPアドレスのコンテンツがブラウザに返されます。ドメイン名は人間にとって覚えやすい一方、IPアドレスは暗号のような数字の羅列で記憶が難しいため、このシステムが必要とされています。DNSは電話帳のような役割を果たし、ドメイン名と対応するIPアドレスを結びつけているのです。
DNSサーバーを変更すべき理由
通常、インターネット接続にはインターネットサービスプロバイダ(ISP)が提供するデフォルトのDNSサーバーが使われます。しかし、高負荷時には応答が遅くなり、ブラウジング速度の低下につながることがあります。さらにISPは、DNS経由でユーザーの通信履歴を把握したり、特定のサイトへのアクセスをブロックしたりする場合もあります。こうした問題を回避する最も確実な方法は、プライマリDNSサーバーを信頼できるカスタムDNSに変更することです。
高速でおすすめの無料DNSサーバー3選
以下のDNSサーバーは高速な応答性能を持ち、通信内容の追跡も行いません。すべて無料で利用できます。
- Google Public DNS:Googleが提供する無料のDNSサービスで、高速かつ安全なブラウジングを実現します。
プライマリDNSサーバー:8.8.8.8
セカンダリDNSサーバー:8.8.4.4 - OpenDNS:無料版と有料版の両方を提供しています。有料版にはフィッシング対策などの追加機能がありますが、無料版でも十分に快適です。
プライマリDNSサーバー:208.67.222.222
セカンダリDNSサーバー:208.67.222.220 - Norton ConnectSafe:セキュリティソフトで有名なNortonもDNSサービスを提供していました。3つのプランがあり、特に無料版が広く使われていました。
プライマリDNSサーバー:199.85.126.10
セカンダリDNSサーバー:199.85.127.10
※なお、Norton ConnectSafeは現在サービスを終了しているため、新規利用はGoogle Public DNSやOpenDNSをおすすめします。
DNSサーバーの変更方法は3つある
デフォルトのDNSサーバーを変更する方法は主に3つあります。PC側のネットワーク設定から個別に変更する方法と、ルーターの設定を変更して接続機器全体に同じカスタムDNSを適用する方法です。
- ネットワーク設定から変更する:プライマリ・セカンダリDNSを数クリックで変更できる最も簡単な方法です。
- コマンドプロンプトから変更する:コマンド入力に慣れている方におすすめの方法です。
- ルーターの設定から変更する:自宅のネットワーク全体のDNSを一括で変更したい場合に便利です。
方法1:ネットワーク設定からDNSサーバーを変更する
PCのDNSサーバーを変更する最もシンプルな方法が、Windowsのネットワーク設定を利用する方法です。以下の手順に従ってください。
- タスクトレイ(通知領域)のネットワークアイコンを右クリックします。
- 「ネットワークとインターネットの設定を開く」をクリックします。

- 「ネットワーク設定の変更」欄にある「アダプターのオプションを変更する」をクリックすると、「ネットワーク接続」フォルダが開きます。

- 使用中のメインのネットワーク接続を見つけて右クリックし、「プロパティ」を選択します。

- 一覧から「インターネット プロトコル バージョン4(TCP/IPv4)」を選択し、「プロパティ」ボタンをクリックします。

- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、希望するプライマリおよびセカンダリDNSサーバーのアドレスを入力して「OK」をクリックします。

- 「閉じる」をクリックして新しいDNS設定を適用します。
方法2:コマンドプロンプトでDNSサーバーを変更する
この方法では、Windowsのコマンドプロンプトからコマンドを実行してDNSサーバーを変更します。管理者権限が必要なので注意してください。
- キーボードのWindows + Rキーを押すと「ファイル名を指定して実行」ダイアログが表示されます。「CMD」と入力し、Ctrl + Shift + Enterを押して管理者権限でコマンドプロンプトを起動します。UAC(ユーザーアカウント制御)が表示されたら「はい」をクリックします。
- コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。ネットワーク接続の一覧が表示されるので、対象のアダプター名を控えておきましょう。後ほど必要になります。
wmic nic get NetConnectionID
3. 続いて、以下のコマンドを入力してEnterキーを押し、ネットワーク設定モードに入ります。
netsh
4. 以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、プライマリDNSサーバーが変更されます。
interface ip set dns name="ADAPTER-NAME" source="static" address="X.X.X.X"
「ADAPTER-NAME」は手順2で確認したアダプター名に、「X.X.X.X」は設定したいDNSサーバーのアドレスに置き換えてください。
5. 最後に、以下のコマンドを入力してEnterキーを押すと、セカンダリDNSサーバーが変更されます。
interface ip set dns name="ADAPTER-NAME" source="static" address="X.X.X.X" index=2

方法3:ルーターの設定からDNSサーバーを変更する
ルーター側でDNSを変更すれば、その回線に接続するすべての機器に同じDNSが適用されます。操作手順は機種によって多少異なりますが、設定項目はほぼ共通しています。事前にルーターのIPアドレス、ユーザー名、パスワードを確認しておきましょう。これらの情報は通常、ルーター本体の裏面に記載されています。
- ウェブブラウザを開き、アドレスバーにルーターのIPアドレスを入力してEnterキーを押します。
- ログイン画面が表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。

- 機種にもよりますが、DNS設定は「管理(Administration)」タブまたは「詳細LANパラメーター(Advanced LAN Parameter)」タブ内にあります。
- 優先DNSサーバーと代替DNSサーバーのアドレスを入力し、「OK」をクリックして設定を保存します。

- ルーターを再起動すると、変更内容が反映されます。

補足:DNSキャッシュをクリアして即時反映させよう
DNSを変更しても、古い情報がキャッシュに残っているとすぐに反映されないことがあります。コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行すると、DNSキャッシュをクリアでき、新しい設定が確実に適用されます。
ipconfig /flushdns
以上の手順で、Windows 10のDNSサーバーを自由に切り替えられます。表示速度の改善やプライバシー保護のために、ぜひ活用してみてください。
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