【解決】「VT-x/AMD-Vハードウェアアクセラレーションがシステムで利用できません」エラーの対処法
Oracle VM VirtualBoxで仮想マシンをインストールまたは起動しようとすると、「VT-x/AMD-V hardware acceleration is not available on your system(VT-x/AMD-Vハードウェアアクセラレーションがシステムで利用できません)」というエラーが表示されるユーザーが多数います。この問題は特定のWindowsバージョンに限定されたものではなく、最近のすべてのWindowsリリースで発生が報告されています。

「VT-x/AMD-Vハードウェアアクセラレーションがシステムで利用できません」エラーの原因
さまざまなユーザーレポートと、実際に問題を解決するために使われた修復方法を調査した結果、このエラーメッセージを引き起こす代表的なシナリオは以下の3つであることがわかりました。
- CPUがVT-x/AMD-Vに対応していない – 一部の古いCPUは、IntelのVT-xやAMD-Vに対応していません。お使いのパソコンがいずれの仮想化テクノロジーにも対応していない場合、このエラーを回避・解決することはできません。
- Hyper-VによってVT-x/AMD-Vが無効化されている – Hyper-VはMicrosoft独自の仮想化テクノロジーです。最新のWindowsでは競合を避けるためにHyper-Vが自動的に有効化され、その結果VT-x/AMD-Vが無効化されます。しかし、Hyper-VはVirtualBoxなどのサードパーティ製仮想マシンソフトウェアとうまく連携しません。
- BIOSでVT-x/AMD-Vが無効になっている – エラーが表示されるもう一つの理由は、CPUの仮想化機能がBIOSで無効になっていることです。この場合は、BIOS設定でVT-x/AMD-Vを有効にすることでエラーを解消し、仮想マシンを実行できるようになります。
現在「VT-x/AMD-Vハードウェアアクセラレーションがシステムで利用できません」エラーの解決にお困りの方には、この記事で実証済みのトラブルシューティング手順をご紹介します。以下では、同じ状況にあったユーザーが実際にエラーを解決するために使用した、定番の複数の方法を順に説明します。
不要な修正を試す時間を節約するため、以下の方法は記載された順番どおりに試してください。最終的に問題を解決できる(少なくとも原因が特定できる)方法が見つかるはずです。
作業を始める前に、まずSFC(システムファイルチェッカー)スキャンの実行をお試しください。
方法1:CPUが仮想化に対応しているか確認する
他の対処を試す前に、まずお使いのパソコンがVT-xまたはAMD-Vを使用できる環境かどうかを確認することが重要です。近年の新しいCPUは(ローエンドモデルも含め)ほぼすべて仮想化に対応しています。ただし、古いCPUを使用している場合は、最初に仮想化対応の有無を確認しましょう。
確認方法は大きく分けて2つあります。専用ツールで自動的に判定するか、CPUの仕様を手動で調べるかです。自分に合った方法のガイドに従ってください。
ツールを使って自動的に確認する方法
パソコンが仮想化に対応しているかを調べる最も手軽な方法の一つが、SecurAbleという無料ツールの利用です。このツールは、仮想化を含むプロセッサの各種機能の有無を自動的に分析してくれます。使い方は以下の通りです。
- 配布ページ(こちら)にアクセスし、Download nowをクリックして最新版のSecurAbleをダウンロードします。

- SecurAbleの実行ファイルを開き、UAC(ユーザーアカウント制御)のプロンプトが表示されたらはいをクリックします。
- パソコンがハードウェア仮想化に対応している場合、Hardware Virtualizationの欄に緑色のYesと表示されます。

結果がYesであれば、CPUは仮想化に対応しているため、以降のいずれかの方法でエラーを解決できます。逆に非対応と判明した場合は、残りの方法を試してもエラーは解決しませんのでご注意ください。
手動で確認する方法
手動で確認したい場合は、CPUの公式仕様を調べることで、Intel製ならVT-x、AMD製ならAMD-Vへの対応状況を確認できます。お使いのCPUメーカーに応じて、以下のガイドを参照してください。
Intel製CPUの場合
Intel製プロセッサの場合、ARK.INTEL.COMで公開されているプロセッサの仕様ページで確認できます。サイトにアクセスしたら、検索ボックスにお使いのCPUモデル名を入力してください。
次に、Advanced Technologies(拡張テクノロジー)の項目までスクロールし、Intel® Virtualization Technology for Directed I/O(VT-d)とIntel® Virtualization Technology(VT-x)のステータスを確認します。どちらかが「No」と表示されている場合は、そのプロセッサモデルは仮想化テクノロジーに対応していません。

AMD製CPUの場合
AMD製プロセッサをお使いの場合は、AMDの公式サイトで製品仕様を確認します。検索機能でお使いのモデルを探すか、製品一覧から選択してください。CPUモデルの専用ページに移動したら、Key Featuresドロップダウンメニューを展開し、Supported Technologiesの中にVirtualizationが含まれているかどうかを確認します。

仮想化への対応が確認できたら、次の方法に進んで問題を解決しましょう。
方法2:Hyper-Vを無効にする
Hyper-V(旧称:Windows Server Virtualization)は、Microsoft独自の仮想化テクノロジーです。Hyper-V自体はWindowsが動作するx86/x64システム上で仮想マシンを作成できる十分な機能を持っていますが、安定性の観点からVirtualBoxやVMwareでは採用されていません。
ところが、最近のWindowsバージョンはVT-xやAMD-VよりもHyper-Vを優先するように設計されています。Hyper-Vは類似の仮想化技術と競合するため、Hyper-Vが有効になっている環境では、VT-xやAMD-Vがデフォルトで無効化されます。
その結果、Hyper-Vとの連携を前提としていないVirtualBoxやVMwareなどのソフトウェアでエラーが発生します。
幸い、Hyper-Vを無効化すれば、この原因による「VT-x/AMD-Vハードウェアアクセラレーションがシステムで利用できません」エラーは解決できます。Hyper-Vを無効にする方法は複数あるので、やりやすい方を選んで実行してください。
コマンドプロンプトから無効にする
最も手軽なのは、管理者権限のコマンドプロンプトでコマンドを実行する方法です。手順は以下の通りです。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「cmd」と入力し、Ctrl + Shift + Enterを押して管理者権限のコマンドプロンプトを起動します。UAC(ユーザーアカウント制御)の確認画面が出たらはいをクリックします。

- 管理者権限のコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力または貼り付けてEnterキーを押し、Hyper-V機能を無効にします。
dism.exe /Online /Disable-Feature:Microsoft-Hyper-V
コマンドの実行が完了すると、Hyper-Vが無効になり、CPU側の仮想化テクノロジーが優先されるようになります。
GUI(画面操作)から無効にする
コントロールパネルから操作する方法もあります。コマンド操作に慣れていない方にはこちらがおすすめです。以下の手順で「プログラムと機能」画面からHyper-Vを無効にします。
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押すと、プログラムと機能画面が開きます。

- プログラムと機能画面の左側にあるWindowsの機能の有効化または無効化をクリックします。

- Windowsの機能の一覧でHyper-Vフォルダーを展開し、Hyper-V管理ツールとHyper-Vプラットフォームのチェックを外してOKをクリックします。

- パソコンを再起動し、次回起動時にエラーが解消されているか確認します。
それでも「VT-x/AMD-Vハードウェアアクセラレーションがシステムで利用できません」エラーが発生する場合は、次の方法に進み、BIOS/UEFIで仮想化が有効になっているかを確認してください。
方法3:BIOS/UEFIで仮想化を有効にする
このエラーのもう一つの原因は、BIOS設定で仮想化機能が無効になっていることです。多くのパソコンでは出荷時に仮想化が有効になっていますが、実際にはよくあるケースです。特に多いのが、BIOSアップデートを適用した結果、仮想化設定が初期化・無効化されていたという例です。
幸い、BIOS/UEFI設定画面から仮想化機能を再度有効にすれば、簡単に元に戻せます。
注意: Windows 8登場以前に発売されたマザーボードはBIOSを、比較的新しいPCの多くはUEFIを採用しています。
BIOS搭載のパソコンの場合は、電源投入直後の起動画面でセットアップキーを押します。セットアップキーは通常、Fキー(F2、F4、F6、F8など)またはDelキーです。お使いのマザーボードのセットアップキーがわからない場合は、「マザーボードの型番 + セットアップキー」で検索すると確実です。

UEFI搭載のパソコンの場合は、Windowsの詳細スタートアップオプションメニューから起動し、そこからUEFIファームウェア設定にアクセスします。

BIOS/UEFI設定画面に入ったら、Intel VT-x、AMD-V、Intel Virtualization Technology、Vanderpoolといった名称のオプションを探します。これらの項目は通常、Processor、Security、Chipset、Advanced、Advanced Chipset Control、Advanced CPU Configurationなどのメニュー配下にあります。
該当するオプションが見つかったら、必ず「Enabled(有効)」に設定してください。

注意: BIOS/UEFIのメニュー構成は、マザーボードやCPUメーカーによって異なります。自分でオプションが見つけられない場合は、お使いの機種名と合わせて「ハードウェア仮想化 有効化 手順」などを検索すると、具体的なガイドが見つかります。
仮想化を有効にできたら、設定を保存してパソコンを再起動します。次回起動後に仮想マシンをインストールまたは起動しても、「VT-x/AMD-Vハードウェアアクセラレーションがシステムで利用できません」エラーは発生しなくなっているはずです。
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