Windows 10でAppDataフォルダが見つからないときの対処法
AppData(Application Data)フォルダは、Windowsオペレーティングシステムに存在する特殊なフォルダで、プログラムやアプリケーションが作成したデータを格納しています。パソコンにインストールするほとんどすべてのアプリケーションは、自身の情報や設定を保存するために、このAppDataフォルダ内にエントリを作成します。

通常のユーザーであればこのフォルダを直接操作することはあまりありませんが、2台のパソコン間でアプリケーションの情報を移行したい場合には非常に便利です。例えば、Google Chromeの設定データは、該当するエントリをコピーするだけで別のパソコンへ簡単に引き継ぐことができます。
しかし、その有用性とは裏腹に、「Windows上でAppDataフォルダを見つけられない」という相談が多く寄せられています。実は、このフォルダはデフォルトでは隠しフォルダとして設定されているため、その存在を知らないと簡単にはアクセスできないのです。
方法1:%appdata%コマンドを使ってアクセスする
通常、AppDataフォルダはユーザーフォルダ(ドキュメント、ミュージック、ピクチャなどが保存されているディレクトリ)の中にあります。エクスプローラーで一つずつ階層をたどらなくても、「Roaming」へのショートカットを使えば素早くアクセスできます。
ここで「Roaming」を使用する理由は、環境変数「%appdata%」が実際にはAppDataフォルダ本体ではなく、その中にある「Roaming」フォルダを指しているためです。アプリケーションデータの大部分はこのRoamingフォルダに保存されています。
- 「Windows + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「%appdata%」と入力してEnterキーを押します。

- このコマンドを実行すると、Application Dataフォルダの中にあるRomingフォルダが開きます。親フォルダ(AppData本体)にアクセスしたい場合は、エクスプローラーのアドレスバーで一階層上に戻ればOKです。

方法2:エクスプローラーの設定を変更してアクセスする
もう一つの方法は、Windowsエクスプローラーで直接目的のディレクトリまで移動するやり方です。ただし、ユーザープロファイルのページには通常AppDataフォルダが表示されません。これは前述のとおり隠しフォルダになっているためです。そこで、まず非表示設定を変更してからフォルダの場所にアクセスします。作業の前に、管理者アカウントでログインしていることを確認してください。
- 「Windows + E」キーを押してエクスプローラーを開きます。上部タブの「表示」をクリックし、「オプション」を選択します。さらに「フォルダーおよび検索のオプションの変更」をクリックしてください。

- 設定画面が開いたら「表示」タブをクリックし、「隠しファイルと隠しフォルダ」の項目にある「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」を選択します。

- 「適用」をクリックして変更を保存し、画面を閉じます。次に「Windows + E」を押してエクスプローラーを開き、以下のディレクトリへ移動します。
C:\Users\{ユーザー名}{ユーザー名}の部分には、お使いのパソコンのユーザー名を入力してください(括弧は不要)。このフォルダ内に、薄く表示されたAppDataフォルダが見つかるはずです。他のフォルダと同じようにクリックすれば、中身にアクセスできます。

それでもAppDataフォルダが見つからない場合は?
上記の2つの方法のどちらでもAppDataフォルダにアクセスできない場合、オペレーティングシステム自体に何らかの問題が発生している可能性があります。この状態では、アプリケーションが正常に動作しなかったり、起動に失敗したりすることがあります。
まず試したいのがシステム復元です。比較的新しい復元ポイントを選択して復元を実行しましょう。必ず最新の復元ポイントから順に試していき、問題が解決しない場合は少しずつ古いポイントへ遡っていくのがおすすめです。

システム復元でも改善しない場合は、Windowsに新しいユーザープロファイルを作成してみてください。新しいプロファイルを作成すると、それに伴って新しいAppDataフォルダも自動的に生成されます。すべての手順を完了させ、新しいプロファイルに問題がないことを確認できてから、旧プロファイルのデータを移行するようにしましょう。
新しいプロファイルを作成しても解決しない場合は、重要なデータをバックアップしたうえで、Windowsのクリーンインストールを行う必要があります。システムファイルやインストールファイルが破損していることが原因である可能性が高いです。
補足: SFC/DISMコマンドを実行するという選択肢もあります。SFC(システムファイルチェッカー)は、パソコン上のすべてのファイルをスキャンし、オンラインのマニフェストと照合することで、破損したファイルを自動的に置き換えてくれる便利なツールです。
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