[解決済み]「ドライバーPCIが子デバイスに対して無効なIDを返しました」エラーの対処法
一部のWindowsユーザーから、一見不規則なタイミングでシステムのフリーズや深刻なクラッシュ(BSOD)が頻発するという報告が寄せられています。イベントビューアーを確認すると、次のような重大エラーが繰り返し記録されていることがわかります。
「ドライバーPCIが子デバイスに対して無効なIDを返しました(Driver PCI returned invalid ID for a child device)」
この問題は、Windows 7、Windows 8.1、およびWindows 10で発生することが確認されています。
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このエラーについて調査したところ、いくつかの典型的な原因シナリオがあることが判明しました。考えられる主な原因は以下のとおりです。
- XHCIコントローラードライバーの重複 – 最も多い原因の一つが、OSにTexas Instruments製XHCIコントローラーのドライバーが2つインストールされているケースです。この場合は、両方のドライバーをアンインストールし、PCを再起動することで、汎用ドライバーが自動的に1つだけインストールされ、問題が解消されます。
- メモリ(RAM)の障害 – 多くのユーザー報告では、RAMモジュールの故障や不具合が原因となっています。HWiNFOやMemTest86などのツールを使って、メモリが正常に動作しているか必ず確認しましょう。
- チップセットドライバーの古さ – 古い、または不整合のあるチップセットドライバーが原因で、負荷の高い作業中にシステムがクラッシュすることがあります。AMD・Intelいずれのプラットフォームでも報告されており、最新版へのアップデートで改善します。
- BIOS/UEFIファームウェアの古さ – 古いBIOSバージョンが根本原因になっている場合もあります。最新のBIOS/UEFIへ更新することで解決できるケースがあります。
- ウイルス対策ソフトとの競合(Avast) – Avastを標準のセキュリティソフトとして使用している場合、このエラーの原因になっている可能性があります。多くの報告では、Avastをアンインストールし、別のサードパーティ製セキュリティソフトまたはWindows Defender(Windowsセキュリティ)へ切り替えることでのみ解決しています。
- システムファイルの破損 – より深刻なケースでは、システムファイルの破損によってこのエラーが発生します。この場合は、修復インストール(上書きインストール)またはクリーンインストールでWindowsコンポーネントをすべて再構築する必要があります。
原因の見当がついたところで、実際に多くのユーザーが成功した対処方法を順番に紹介していきます。
方法1:XHCIコントローラードライバーをアンインストールする(該当する場合)
「ドライバーPCIが子デバイスに対して無効なIDを返しました」エラーの最も一般的な原因の一つが、Texas Instruments製XHCIコントローラーのドライバーが2つ存在し、互いに競合しているケースです。
同じ問題を抱えていた複数のユーザーによると、デバイスマネージャーから重複する両方のドライバーをアンインストールすることで、エラーの再発を防ぐことに成功したとのことです。その後、OSが自動的にドライバーを1つだけ再インストールするため、エラーログは出力されなくなります。
以下の手順に従って操作してください。
- Windowsキー + Rを押してファイル名を指定して実行ダイアログを開き、「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押し、デバイスマネージャーを起動します。UAC(ユーザーアカウント制御)の画面が表示されたらはいをクリックして管理者権限を許可します。
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- デバイスマネージャー内でデバイス一覧を下にスクロールし、ユニバーサル シリアル バス コントローラーの項目を展開します。
- 表示される各Texas Instruments XHCI Controllerを右クリックし、コンテキストメニューからデバイスのアンインストールを選択します。
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- 両方のドライバーのアンインストールを確認したら、PCを再起動します。次回起動時に、OSがXHCIドライバーの欠落を検出し、汎用の代替ドライバーを自動的にインストールします。これにより、イベントビューアーに同様のエラーが出力されなくなるはずです。
このシナリオが該当しない場合、または手順を実行しても同じエラーが続く場合は、次の方法に進んでください。
方法2:メモリ(RAM)の障害を調査する
このエラーはメモリ障害と関連していることが多いため、次に行うべきはRAMモジュールのテストです。最も一般的なのは、メモリスティックがスロットに正しく装着されていないケースですが、最悪の場合、いずれかのメモリが故障しかけていることもあります。
デュアルチャネル構成を使用している場合は、まず1枚だけメモリを抜いて起動し、負荷の高い作業を行って同じエラーが再現するか確認してみてください。これを交互に繰り返すことで、どちらのモジュールに問題があるかを特定できます。
重要:過去にRAMのクロック周波数や電圧をオーバークロックしていた場合は、必ず既定値に戻してから挙動を観察してください。HWMonitorなどのツールを使い、このエラーを引き起こしうる電圧や温度の異常なスパイクがないかチェックしましょう。
さらに、MemTest86などのツールでメモリテストを実行し、RAMの完全性を検証することもおすすめします。
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上記の調査でRAMに問題が見つからなかった場合は、次の方法に進みましょう。
方法3:チップセットドライバーを更新する
このエラーのもう一つのよくある原因が、古いチップセットドライバーによるシステム不安定化です。特にCPUやGPU、HDD/SSD、メモリに高負荷をかける作業中にクラッシュしやすくなります。チップセットドライバーは、プロセッサー、GPU、ストレージ、メモリ間の通信を担う重要な役割を持っています。
実際に、最新の対応チップセットドライバーをインストールすることで問題を解決できたという報告が多数あり、AMDとIntelの両プラットフォームで有効であることが確認されています。
チップセットドライバーの更新手順はプラットフォームごとに異なるため、以下にIntelとAMDそれぞれの手順をまとめました。
A.Intelチップセットドライバーを更新する場合
- お使いのブラウザーでChipset INF Utilityのダウンロードページ(Intel公式サイト)にアクセスします。
- ページ右上(または左上)にあるDownloadボタンをクリックします。
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- UACのプロンプトを承認し、ライセンス契約画面で「使用許諾契約の条項に同意します」を選択してインストーラーを進めます。
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- ダウンロードが完了したら、7-Zip、WinZip、WinRARなどのツールでアーカイブの中身を展開します。
- 展開したフォルダー内のSetupChipset.exeをダブルクリックし、画面の指示に従って最新のチップセットドライバーをインストールします。
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- インストール完了後、PCを再起動します。再起動後、エラーが発生していた操作を再度実行し、問題が解決したかどうかを確認してください。
B.AMDチップセットドライバーを更新する場合
- AMD環境をお使いの場合は、ブラウザーでAMD公式のドライバー&サポートページにアクセスします。
- ページを下にスクロールし、製品検索セクションの左側の列からChipsets(チップセット)を選択し、右側でお使いのプロセッサーソケットを選びます。
- ソケットを選択すると新しい列が表示されるので、そこから搭載しているプロセッサーを選択し、Submit(送信)をクリックして正しいチップセットドライバーを見つけます。
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- 実行ファイルのダウンロードが完了したら、ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックし、画面の指示に従って最新のチップセットドライバーをインストールします。
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- インストール完了後、PCを再起動し、問題が解決したかどうかを確認してください。
それでも同じエラーが表示される場合、またはこの方法が該当しない場合は、次の方法に進んでください。
方法4:BIOS / UEFIを最新版に更新する
古いBIOSバージョンが高負荷時にシステムを不安定にし、このエラーを引き起こしている可能性もあります。特に、PCに高負荷がかかったときだけイベントビューアーにこのエラーが記録される場合は、その可能性が高いと言えます。
実際に、BIOSを最新版に更新することで問題を解決できたという報告が複数あります。もちろん手順はマザーボードのメーカーによって異なりますが、ほとんどのメーカーが独自のアップデートユーティリティを提供しており、作業を大幅に簡単にしてくれます。
この方法を試す場合は、マザーボードメーカーが公開している公式の最新ドキュメントに従うのが最も確実です。通常は「マザーボードの型番 + BIOS Update」でWeb検索すれば簡単に見つけられます。
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注意:手順を飛ばしたり誤った操作を行ったりすると、マザーボードが起動しなくなる(ブリックする)リスクがあります。BIOS更新の経験がない方は、無理に自分で行わず、認定を受けた技術者に依頼することを強くおすすめします。
この方法が該当しない場合、またはBIOS更新後も同じエラーが続く場合は、次の方法に進んでください。
方法5:Avastアンチウイルスをアンインストールする(該当する場合)
Windows PCでAvastを標準のウイルス対策ソフトとして使用している場合は注意が必要です。このセキュリティソフトは、今回のような性質のBSOD(ブルースクリーン)を引き起こすとして多く報告されています。残念ながら、この競合に対する確実な解決策は、問題の原因となっているAvastを完全にアンインストールし、より安定した別のサードパーティ製セキュリティソフト、あるいはWindows標準のWindowsセキュリティ(Windows Defender)に切り替えることのみです。
該当する場合は、以下の手順でAvastをアンインストールしてください。
- Windowsキー + Rを押してファイル名を指定して実行ダイアログを開き、「appwiz.cpl」と入力してEnterキーを押し、プログラムと機能画面を開きます。
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- インストール済みプログラムの一覧を下にスクロールし、Avastを見つけます。右クリックしてコンテキストメニューからアンインストールを選択します。
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- アンインストールウィザードの画面指示に従って削除を完了させたら、PCを再起動します。
アンインストール後も同じエラーが表示される場合、またはこの方法が該当しない場合は、最終手段として次の方法を試してください。
方法6:Windowsコンポーネントを初期化する
ここまでの方法がすべて効果なかった場合は、システムファイルの破損がOSの安定性に影響を与えている可能性を考慮しましょう。その場合の最善の対策は、以下のいずれかの手順でWindowsコンポーネントを全面的にリセットすることです。
- 修復インストール(上書きインストール) – Cドライブ上の個人ファイル、インストール済みアプリケーション、ゲームなどのデータを保持したい場合はこちらを選択します。ただし、この手順を実行するには、互換性のあるインストールメディア(USBメモリやDVD)を用意する必要があります。
- クリーンインストール – OSドライブに重要なデータを保存していない場合は、こちらを選択してもよいでしょう。この方法ではインストールメディアが不要で、Windowsの設定メニューから直接開始できます(事前にデータのバックアップは忘れずに行ってください)。
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