キーボードにInsert(挿入)キーがない場合の代替方法3選
Insertキーは、ほとんどのパソコン用キーボードに標準搭載されています。主な用途は、テキストエディタなどで「上書きモード」と「挿入モード」を切り替えることですが、コピー&ペーストのショートカットにも使われており、一部のアプリケーションやプログラミングツールでは今でも活躍しています。
しかし、ノートPCの省スペース設計などにより、まれにキーボードにInsertキーが存在しない、あるいは正常に動作しないケースがあります。この記事では、そんな状況でもInsertキーの機能を利用できる3つの方法をわかりやすくご紹介します。

Insertキーの主要な機能の一部は、かつてほど重要ではなくなりました。それでも、コピー(Ctrl + Insert)と貼り付け(Shift + Insert)のショートカットはWindowsやLinuxで今も有効です。その他のショートカットについては、アプリケーションの種類やホットキー設定に依存します。
方法1:テンキー(Numpad)を使う
キーボードにテンキーが付いている場合、それをInsertキー代わりに使えます。テンキーはNum Lockの状態によって動作が変わります。Num LockがONなら数字キーとして、OFFならカーソル制御キーとして機能します。また、Num LockがONの状態でもShiftキーを押せば、システムが一時的に切り替わり、カーソル制御キーとして動作します。
- まず、Num LockがOFFになっていることを確認します。

- 次に、テンキーの一番下にある「0」キーを押します。Num LockがOFFの状態では、このキーがInsertキーとして機能します。

- Num LockがONのまま使いたい場合は、Shift + テンキー0を押しましょう。これで一時的にInsertキーとして動作させることができます。
方法2:Windowsのスクリーンキーボードを使う
キーボードのキーに不具合があるときは、Windowsに標準搭載されているスクリーンキーボードが便利です。ソフトウェアベースの仮想キーボードで、マウスやタッチ操作、ジョイスティックなどを使って文字入力ができます。物理キーボードと同じキーがすべて揃っているため、Insertキーもすぐに見つけられます。
- Windowsの検索ボックスに「スクリーンキーボード」と入力し、表示されたアプリを開きます。

- Insertキーを使いたいウィンドウや入力欄を選択した状態で、スクリーンキーボード上の「Ins」キーにマウスを合わせてクリックします。

- 画面左下の「オプション」ボタンから、スクリーンキーボードの細かい設定を変更することも可能です。
方法3:AutoHotkeyでInsertキーを別のキーに割り当てる(リマップ)
フリーソフトAutoHotkeyを使えば、Insertキーの機能を任意のキーやキーの組み合わせに割り当てられます。Insertキーが物理的に存在しない場合や故障している場合に特に有効です。ただし、他のアプリケーションですでに使われているキーの組み合わせは避けてください。以下の手順では例として「Ctrl + Alt + i」を割り当てていますが、お好みの組み合わせに自由に変更できます。
- ブラウザでAutoHotkeyの公式サイトにアクセスし、「Download」→「Download Current Version」の順にクリックしてインストーラーを入手します。画面の指示に従ってインストールを完了させてください。

- インストール後、AutoHotkeyを起動するか、Windowsの検索機能から探して、チュートリアルやドキュメントを確認しておきましょう。
- ホットキー用のスクリプトを作成します。デスクトップ上で右クリックし、「新規作成 > AutoHotkey Script」を選択します。スクリプトに名前を付けて保存します。

- 作成したスクリプトファイルを右クリックし、コンテキストメニューから「Edit Script」を選択します。

補足:メモ帳を開いて新規ファイルを作成し、ファイルの種類を「すべてのファイル」に変更したうえで「appuals.ahk」という名前で保存する方法もあります。「.ahk」はAutoHotkeyスクリプト専用の拡張子です。
- スクリプトがメモ帳で開かれるので、Insertキー用のホットキーコマンドを入力します。
^!i::Insert

補足:「^」はCtrl、「!」はAlt、「i」はキーボードのiキーを意味します。つまりこの記述では、Ctrl + Alt + iがInsertキーとして機能します。使用できる全キーのリストは、公式サイトのKeylistページで確認できます。
- 最後に、このスクリプトを実行すれば、指定したキーの組み合わせがInsertキーとして使えるようになります。Windows起動時に自動実行したい場合は、スタートアップフォルダにスクリプトのショートカットを置いておくと便利です。
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