Macでフォルダをパスワード保護する方法【ディスクユーティリティ・メモ・アプリ別に徹底解説】
フォルダをパスワードで保護することは、あらゆるデバイスにおいて最も重要な機能のひとつです。特にノートパソコンでは、個人情報を安全に保管し、第三者に内容を読まれるリスクを防ぐために欠かせません。Windowsなどの他のPCでは、ファイルやフォルダを暗号化するのが一般的な方法ですが、Macにはより手軽な手段が用意されています。本記事では、ディスクユーティリティ(Disk Utility)を使う方法と使わない方法の両方について、Macでフォルダをパスワード保護する手順をわかりやすく解説します。

Macでフォルダをパスワード保護すべき理由
MacBook内の特定のフォルダにパスワードを設定したい理由はいくつかあります。主なものを以下に紹介します。
- プライバシーの保護:すべての人に共有したくないファイルは存在します。しかし、MacBookのロックが解除されている状態では、誰でも中身を閲覧できてしまいます。パスワード保護は、こうしたリスクを防ぐ有効な手段です。
- 選択的な共有:同じフォルダ内に保存された複数のファイルの中から、特定のユーザーだけに見せたいファイルがある場合、個別にパスワードを設定しておけば安心です。一括でメールを送信しても、パスワードを知っている相手だけが対象のファイルを開けるようになります。
それでは、Macでファイルやフォルダをパスワード保護する具体的な方法を見ていきましょう。
方法1:ディスクユーティリティを使ってフォルダをパスワード保護する
Macでファイルやフォルダをパスワード保護する最も簡単な方法が、標準搭載のディスクユーティリティを利用する方法です。
手順1. Macのユーティリティフォルダからディスクユーティリティを起動します。

または、キーボードでControl + Command + Aを押してディスクユーティリティのウィンドウを開くこともできます。

手順2. ディスクユーティリティウィンドウ上部のメニューバーから「ファイル」をクリックします。
手順3. 「新規イメージ」>「フォルダからのイメージ」を選択します。

手順4. パスワード保護したいフォルダを選択します。
手順5. 「暗号化」のドロップダウンメニューから、「128ビットAES暗号化(推奨)」を選びます。この方式は暗号化・復号が高速で、十分なセキュリティ強度も備えています。

手順6. フォルダのロック解除に使用するパスワードを入力し、確認のためもう一度同じパスワードを入力します。

手順7. 「イメージフォーマット」のドロップダウンリストから「読み出し/書き込み」を選択します。
注意:他のオプションを選ぶと、復号後に新しいファイルの追加や既存ファイルの更新ができなくなります。
手順8. 最後に「保存」をクリックします。処理が完了すると、ディスクユーティリティから通知が届きます。
保存先を変更していなければ、元のフォルダと同じ場所に暗号化された.dmgファイルが作成されます。このディスクイメージはパスワードで保護されているため、パスワードを知る人だけがアクセスできます。
注意:元のファイルやフォルダはロックされず、そのまま残ります。セキュリティをさらに高めたい場合は、元のフォルダを削除し、ロックされたファイルだけを残すことをおすすめします。
方法2:ディスクユーティリティを使わずにパスワード保護する
macOS上の個別のファイルをパスワード保護したい場合に便利な方法です。App Storeから追加アプリをダウンロードする必要もありません。
方法2A:「メモ」アプリを使う
「メモ」アプリは操作が簡単で、数秒でロック付きのファイルを作成できます。新規にメモを作成するだけでなく、iPhoneで書類をスキャンして取り込み、そのままロックすることも可能です。以下の手順に従ってください。
手順1. Macで「メモ」アプリを開きます。

手順2. パスワード保護したいノート(ファイル)を選択します。
手順3. 上部のメニューにある鍵アイコンをクリックします。
手順4. 「メモをロック」を選択します。

手順5. 後でファイルを復号する際に使用する、強固なパスワードを入力します。
手順6. 入力が完了したら「パスワードを設定」をクリックします。

方法2B:「プレビュー」アプリを使う
「メモ」アプリの代わりになるもうひとつの方法が「プレビュー」アプリです。ただし、プレビューでパスワード保護できるのはPDFファイルのみです。
注意:他の形式のファイルをロックしたい場合は、まず.pdf形式に書き出す必要があります。
以下の手順で、Macのファイルをプレビュー経由でパスワード保護できます。
手順1. Macで「プレビュー」を起動します。
手順2. メニューバーから「ファイル」>「書き出す」を選択します。

手順3. 「別名で保存」欄に任意のファイル名を入力します(例:ilovepdf_merged)。

手順4. 「暗号化」のチェックボックスにチェックを入れます。
手順5. パスワードを入力し、確認用フィールドにも同じパスワードを再入力します。
手順6. 最後に「保存」をクリックします。
補足:同様の手順で、iWorkスイート(Pages、Numbers、Keynoteなど)のファイルにもパスワードを設定できます。
方法3:サードパーティ製アプリを使う
Macでフォルダやファイルをパスワード保護できるサードパーティ製アプリは多数あります。ここでは代表的な2つのアプリを紹介します。
Encrypto:ファイルを安全に守る
App Storeから無料でダウンロードできる暗号化アプリです。業務で頻繁にファイルの暗号化・復号を行う方に特におすすめです。ファイルをアプリのウィンドウにドラッグ&ドロップするだけで、簡単に暗号化・復号が行えます。

手順1. App StoreからEncryptoをダウンロードしてインストールします。
手順2. Macのアプリケーションフォルダからアプリを起動します。
手順3. パスワード保護したいフォルダまたはファイルを、開いたウィンドウにドラッグします。
手順4. フォルダのロック解除に使用するパスワードを入力します。
手順5. パスワードを忘れないように、ヒントを追加しておくこともできます。
手順6. 最後に「Encrypt(暗号化)」ボタンをクリックします。
注意:パスワード保護されたファイルはEncrypto Archivesフォルダに作成・保存されます。必要に応じて、このファイルをドラッグして別の場所に移動できます。
手順7. 暗号化を解除するには、パスワードを入力して「Decrypt(復号)」をクリックします。
BetterZip 5
Encryptoとは異なり、BetterZip 5は圧縮してからパスワード保護できるツールです。圧縮ソフトウェアであるため、すべてのファイル形式を圧縮して、MacBookのストレージ容量を節約できます。主な特徴は以下の通りです。
- 256ビットAES暗号化による圧縮・保護に対応しており、非常に強固なパスワード保護を実現します。
- RAR、ZIP、7-ZIP、ISOなど、25以上のファイル・フォルダ形式に対応しています。
公式サイトからBetterZip 5をダウンロードして、Macにインストールしましょう。

Macでロックされたファイルを開く方法
フォルダのパスワード保護方法を学んだところで、次はロックされたファイルやフォルダへのアクセス・編集方法も確認しておきましょう。以下の手順に従ってください。
手順1. パスワード保護されたフォルダは、Finder上では.dmgファイルとして表示されます。これをダブルクリックします。
手順2. 設定したパスワードを入力します。
手順3. 左側パネルの「場所」タブにディスクイメージが表示されるので、クリックしてフォルダの内容を確認します。
注意:このフォルダには新しいファイルをドラッグ&ドロップで追加することもできます。
手順4. パスワードを入力するとフォルダはロック解除され、再度ロックするまで開いた状態が維持されます。
手順5. 再度フォルダをロックしたい場合は、右クリックして「取り出す」を選択します。フォルダはロックされ、「場所」タブからも消えます。
まとめ
フォルダをパスワードで保護することは、データの安全性を確保するために非常に重要な機能です。本記事で紹介したように、ディスクユーティリティ、メモ、プレビュー、サードパーティ製アプリなど、目的に応じたさまざまな方法で実現できます。ぜひ自分に合った方法を選んで、大切なデータをしっかり守りましょう。ご不明な点がある場合は、コメント欄からお気軽にお問い合わせください。
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