PDFにパスワードを設定する方法|Windows・Mac・オンライン対応の完全ガイド
知っておくべきポイント
- PDFMateのような専用ソフトをインストールしてPDFを暗号化・保護する方法と、Soda PDFのようにブラウザ上で動作するサービスを利用する方法があります。
- 「文書を開くためのパスワード」を設定すれば、パスワードを知らない人はファイルを開けなくなります。
- 一部の無料PDFエディタでもパスワードを追加できますが、透かし(ウォーターマーク)が挿入される場合があるので注意しましょう。
この記事では、Windows向けデスクトップアプリ、オンラインサービス、そしてmacOSの標準機能を使って、PDFにパスワードをかける方法を詳しく解説します。
専用ソフトを使うか、オンラインサービスを使うか
以下で紹介するソフトは、あらかじめパソコンにインストールしておく必要があります。すでにインストール済みのものがあれば、起動してPDFを読み込み、パスワードを追加するだけで簡単に完了します。
一方、「もっと手軽に(しかも無料で)PDFにパスワードをかけたい」という方は、次のセクション以降で紹介する無料のオンラインサービスを利用するのがおすすめです。インストール不要で、まったく同じことがブラウザ上で行えます。
なお、ここで紹介するソフトとサービスは、Windows XPからWindows 10まで幅広いバージョンで問題なく動作します。macOS非対応は一つだけですが、ページ最下部には「ダウンロード不要でMac上のPDFを暗号化する方法」も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
PDFMate PDF Converterでパスワード保護する
「PDFMate PDF Converter」は完全無料のソフトで、PDFをEPUB・DOCX・HTML・JPGなどの形式に変換できるだけでなく、PDFにパスワードを設定することも可能です。ただし、Windows専用です。
変換先としてPDFを選べば、わざわざ別形式に変換しなくても、セキュリティ設定から「文書を開くパスワード」を有効にできます。手順は以下の通りです。
PDFMate PDF Converter上部のAdd PDFをクリックします。
対象のPDFファイルを選択し、Openをクリックします。
ファイルがキューに読み込まれたら、画面下部のOutput File Format:欄からPDFを選択します。
画面右上付近にあるAdvanced Settingsを選択します。
PDFタブ内のOpen Passwordにチェックを入れ、右側の入力欄にパスワードを入力します。
必要に応じてPermission Passwordにもチェックを入れると、編集・コピー・印刷を制限する「所有者パスワード」を設定できます。
Okをクリックして、PDFのセキュリティ設定を保存します。
画面下部のOutput Folderを選択し、パスワード保護したPDFの保存先を指定します。
元のPDFと同じ場所に保存することもできますし、Customを選んで別のフォルダを指定することも可能です。
画面下部にある大きなConvertボタンをクリックすると、パスワード付きのPDFが保存されます。
アップグレードを促すメッセージが表示された場合は、そのウィンドウを閉じて構いません。PDFの横にあるStatus列がSuccessになれば処理完了です。その後、PDFMate PDF Converterを閉じて大丈夫です。
Adobe Acrobatでパスワード保護する
Adobe AcrobatでもPDFにパスワードを設定できます。このためだけに購入するのは気が引けるという方は、無料の7日間トライアルを利用するのも一つの手です。
ファイル > 開くから、パスワード保護したいPDFを選択して開くをクリックします。すでにPDFが開いている場合は、この手順はスキップできます。
ファイル > プロパティに進みます。
セキュリティタブを開きます。
セキュリティ方法:の隣にあるドロップダウンメニューからパスワードによるセキュリティを選択します。
ウィンドウ上部の文書を開くセクションで、文書を開くのにパスワードが必要にチェックを入れます。
テキストボックスにパスワードを入力します。
ここで手順を進めれば「文書を開くパスワード」だけを設定した状態で保存できます。さらに編集や印刷を制限したい場合は、パスワードによるセキュリティ - 設定画面にとどまり、アクセス権限セクションの各項目を設定してください。
OKをクリックし、文書を開くパスワードの確認ウィンドウでもう一度同じパスワードを入力して確認します。
文書のプロパティウィンドウでOKをクリックしてPDFの画面に戻ります。
PDFを保存して、パスワードを書き込みます。ファイル > 保存またはファイル > 名前を付けて保存から行えます。
Microsoft Wordでパスワード保護する
意外に思われるかもしれませんが、Microsoft WordでもPDFにパスワードをかけられます。PDFをWordで開き、プロパティから暗号化設定を行うだけでOKです。
ファイル > 開くメニューから、対象のPDFを探して開きます。
「WordがPDFを編集可能な形式に変換します」というメッセージが表示されたら、OKをクリックします。
ファイル > 名前を付けて保存 > 参照に進みます。
ファイルの種類:のドロップダウンメニュー(初期状態ではWord文書 (*.docx)になっているはず)から、PDF (*.pdf)を選択します。
PDFに名前を付けたら、オプションをクリックします。
ダイアログ下部にあるドキュメントをパスワードで暗号化するにチェックを入れます。
OKをクリックします。
パスワードを2回入力します。
OKをクリックしてウィンドウを閉じます。
新しいPDFファイルの保存先を選択し、保存をクリックします。
作業が終わったら、開いているWordのドキュメントを閉じて構いません。
OpenOffice Drawでパスワード保護する
OpenOfficeは複数のオフィス製品からなるスイートで、そのひとつが「Draw」です。初期状態ではPDFをうまく開けず、パスワードの追加にも対応していません。しかし「PDF Import」という拡張機能をインストールすれば対応できるようになるので、OpenOffice Drawを導入したら必ずこの拡張機能もインストールしておきましょう。
なお、Drawは本来PDFリーダーやエディターとして設計されていないため、レイアウトが多少崩れる可能性があります。そのため、この方法は前述の選択肢より優先度を下げて紹介しています。
OpenOffice Drawを開き、ファイル > 開くを選択します。
パスワード保護したいPDFファイルを選択して開きます。
ページ数が多く画像を含むファイルの場合、開くまでに数秒かかることがあります。ファイルが完全に開いたら、インポート時に崩れたテキストがあれば、このタイミングで修正しておきましょう。
ファイル > PDFとしてエクスポートに進みます。
セキュリティタブを開き、パスワードを設定を選択します。
最初の2つのテキストボックスに、PDFを勝手に開かれないようにするためのパスワードを入力します。
権限の変更を防ぎたい場合は、最後の2つのフィールドにもパスワードを設定できます。
OKをクリックしてウィンドウを閉じます。
エクスポートをクリックしてPDFを保存します。必要に応じて、任意のファイル名と保存先を指定してください。
元のPDFでの作業が終わったら、OpenOffice Drawを閉じましょう。
オンラインサービスでパスワード保護する
上記のようなソフトを持っていない、ダウンロードしたくない、あるいはもっと手軽な方法でPDFにパスワードを追加したいという方は、次のWebサイトを利用してみてください。
Soda PDFは、PDFに無料でパスワードを設定できるオンラインサービスです。パソコンからのアップロードのほか、DropboxやGoogle Driveのアカウントから直接ファイルを読み込むこともできます。
Smallpdfもよく似たサービスですが、こちらは標準で128ビットAES暗号化を採用しています。PDFをアップロードすると暗号化はすぐに完了し、結果のファイルをパソコンやDropbox・Google Driveのアカウントに保存できます。
FoxyUtilsも、パスワードでPDFを暗号化できるサイトの一例です。パソコンやクラウドストレージからファイルをアップロードし、パスワードを設定するだけ。印刷・変更・コピーと抽出・フォーム入力などを許可するカスタムオプションにもチェックを入れられます。
※FoxyUtilsでファイルを処理する前に、無料のユーザーアカウント登録が必要です。
macOSでPDFを暗号化する
上記のほとんどのソフトやすべてのオンラインサービスは、Macでも問題なく利用できます。しかし実は、macOSにはPDF暗号化機能が標準搭載されているので、これらを使う必要すらないのです。
PDFファイルを開いてPreview(プレビュー)で表示します。自動的にプレビューが起動しない場合や、別のアプリが開いた場合は、まずプレビューを起動してからファイル > 開くを選択してください。
プレビューはMac上でPDFを編集することもできる便利なアプリです。
ファイル > PDFとして書き出すに進みます。
PDFに名前を付け、保存先を選択します。
暗号化にチェックを入れます。
「暗号化」の項目が見当たらない場合は、詳細を表示ボタンを押してウィンドウを展開してください。
PDFのパスワードを入力し、確認のためにもう一度同じパスワードを入力します。
保存をクリックすると、パスワード付きのPDFが保存されます。
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