Macの移行アシスタントが動かない・固まる時の対処法|症状別トラブルシューティングガイド
移行アシスタント(Migration Assistant)は、古いMacやWindows PCから新しいMacへデータを移行するための標準ツールです。特に、新品のMacを初回起動した際にセットアップアシスタントでの移行を見逃してしまった場合に重宝します。しかし、環境によってはうまく動作しないこともあります。
このガイドでは、これまでMacユーザーから報告されてきた移行アシスタントのよくある問題をまとめ、データ移行を成功させるための具体的な解決策を段階的に紹介します。
ヒント: WindowsからmacOSへファイルを移行できない場合は、正しいバージョンのWindows移行アシスタントをダウンロードしているかどうかを確認してください。
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移行アシスタントの問題一覧とクイック解決策
| 問題 | 解決策 |
|---|---|
| 移行元が見つからない | 接続状況を確認する/Time Machineバックアップから移行する |
| 「アプリケーションと書類を探しています」で固まる | USB-CまたはEthernetケーブルで接続する/Time Machineバックアップを使う |
| 「起動中」ウィンドウで止まる | 移行アシスタントを再起動してアプリケーションを除外する/ケーブル接続に切り替える |
| 移行に時間がかかりすぎる | macOSを更新する/ターゲットディスクモードから移行する/有線接続を使う |
| 接続できない | ルーターを再起動する/ケーブルを使う/Time Machineバックアップを使う |
| 「このMacはデータの移行に使用できません」と表示される | macOSを更新する/アカウントにパスワードを設定する/Apple Configurator 2でファームウェアを復旧させる |
| 競合が検出されたと表示される | 競合しているユーザーアカウントを削除または名前変更する |
| 認証に失敗し、ユーザーの認証情報を取得できない | SMCをリセットする/周辺機器をすべて取り外してMacを再起動する |
| FileVaultの認証エラー | macOSをクリーンインストールする |
移行アシスタントが動作しない主な原因
Macで移行アシスタントが動作しない原因はケースごとに異なりますが、よくあるものは以下の通りです。
- 不安定なWi-Fi接続
- ハードドライブ(ディスク)の破損
- 古いmacOSバージョンのまま使用している
- 移行元ドライブの突然の切断
- 不良のUSB/Ethernetケーブル
- 古いMacと同じ名前のアカウントを新Macに作成してしまった
移行アシスタントが書類の転送中に固まる場合の対処法
古いパソコンからMacへデータを移行する際に最も頻繁に報告されるのが、移行アシスタントが途中で固まるという問題です。「起動中」のまま進まない、「アプリケーションと書類を探しています」で停止する、「他のソースを探しています」でフリーズする、残り時間が5分前後のまま動かなくなる——といった症状が典型的です。

移行アシスタントが最初の段階で固まる場合、新しいMacが移行元のMacやWindows PCを検出できておらず、どこからファイルを読み込めばよいのか分からない状態です。
その場合は、まず古いMacのファイアウォールが無効になっているかを確認しましょう。Appleメニュー > システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > ファイアウォールを開き、有効になっている場合はオフにしてください。
その上で、古いMacで移行アシスタントが開いており「別のMacに転送」に設定されていることを確認してから、以下の解決策を順番に試してみてください。
1. Wi-Fiまたはケーブル接続を確認する
移行アシスタントが「起動中」のまま異常に長い時間止まっている場合は、まず接続の問題がないかをチェックしましょう。Wi-Fiを使用している場合はルーターを再起動するか、より確実な方法としてUSB-CケーブルやEthernetケーブルで2台を直接接続することをおすすめします。
有線接続を使用している場合は、一度ケーブルを抜いて数秒待ち、両方のパソコンに挿し直してみてください。また、そのケーブルを他のデバイスで使って正常に動作するかも確認しておきましょう。
それでも移行が進まない場合は、転送をキャンセルしてMacを再起動し、再度試してみてください。再起動でも改善しない場合は次の解決策へ進みましょう。
2. 両方のMacに最新のmacOSアップデートを適用する
移行アシスタントでMac間の転送を行うには、両方のマシンに最新のOSアップデートがインストールされている必要があります。また、どちらか一方でもEl Capitan以前のmacOSを使用している場合は、2台を隣接させて同じネットワークに接続しておく必要があります。
Macのアップデートを確認するには、Appleメニュー > システム環境設定 > ソフトウェア・アップデートをクリックし、画面の指示に従ってアップデートを完了させてください。それでも解決しない場合は、以下の他の方法を試してください。
3. アプリケーションフォルダを除外して移行する
ユーザー報告の傾向を見ると、アプリケーションフォルダを転送しようとしたときに移行アシスタントが固まるケースが目立ちます。そこで、移行をやり直す際にこのフォルダを除外して、問題が解決するかテストしてみてください。
アプリケーションフォルダを除外しても問題が解消しない場合は、次に紹介するターゲットディスクモードでの移行が有効かもしれません。
4. 古いMacでターゲットディスクモードを使う

ターゲットディスクモードを使ったデータ移行は、通常の移行アシスタントによる転送の代替手段です。このモードでは移行元のMacが外付けハードドライブとして機能します。
ターゲットディスクモードでファイルを転送する手順:
- USBケーブルまたはEthernetケーブルで2台のMacを接続します。
- 古いMacをターゲットディスクモードで起動します。
移行元のMacの電源がオフの場合:電源ボタンを押してすぐにTキーを押し続け、FireWireまたはThunderboltのアイコンが表示されるまで待ちます。
移行元のMacの電源がオンの場合:Appleメニュー > システム環境設定 > 起動ディスクを開き、「ターゲットディスクモード」をクリックしてMacを再起動します。 - 移行先のMacに移行元のディスクアイコンが表示されます。アイコンをダブルクリックして開き、ファイルをドラッグ&ドロップで移行先のMacにコピーします。

- データ転送が完了したら、移行元のMacのディスクアイコンをゴミ箱にドラッグします。
- 移行元のMacで電源ボタンを押して、ターゲットディスクモードを終了します。
この方法が合わない場合は、次の解決策に進んでください。
5. ハードドライブの診断を実行する
Macのハードドライブが破損していると、移行アシスタントが特定の段階で固まることがあります。Apple Diagnosticsを使えば、ディスクに問題があるかどうかを確認できます。
- Macをシャットダウンし、電源、キーボード、マウス、ディスプレイ、Ethernet接続以外の外部デバイスをすべて取り外します。
- Apple Diagnosticsを起動します。
Intel搭載Mac: 電源ボタンを押してすぐにDキーを押し続け、プログレスバーが表示されるか言語選択画面が出るまで待ちます。必要に応じて言語を選択してください。
M1 Mac: Macの電源を入れ、スタートアップオプションのウィンドウが表示されるまで電源ボタンを押し続けます。その後、Command + Dキーを押します。 - Apple Diagnosticsによるチェックが完了するまで待ちます。

問題が見つかった場合は「開始」ボタンをクリックして修復を行います。その後、「テストをもう一度実行」をクリックして問題が解決したか確認しましょう。
6. Time Machineバックアップから移行する
移行アシスタントのフリーズ問題を解決するもう一つの方法が、Time Machineバックアップからの移行です。まだバックアップを作成していない場合は、まず古いMacのバックアップを作成しておきましょう。
7. macOSをクリーンインストールする
すべての方法が失敗した場合の最終手段は、macOSのクリーンインストールです。Macのハードドライブ上のすべての内容が消去され、移行アシスタントの問題を引き起こす可能性のある論理エラーも取り除けます。macOSを再インストールした後は、必ずセットアップアシスタントに従ってMac間でファイルを転送してください。
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移行アシスタントがMacに接続できない場合の対処法
Mac同士が移行アシスタントで接続できない最大の原因は、不安定なWi-Fi接続です。

まずはルーターを再起動して、その後接続できるか確認してみてください。ただし、Wi-Fiは近隣のネットワークや電波、壁の厚さなどの影響を受けやすいため、ケーブル接続(USBまたはEthernet)への切り替え、あるいはTime Machineバックアップやクローンからの移行をおすすめします。
また、移行元のMacに移行先から検索できるコンピュータ名が設定されているかも確認してください。設定されていない場合は、Appleメニュー > システム環境設定 > 共有を開き、「コンピュータ名」欄に名前を入力しましょう。さらに、両方のMacが電源に接続され、互いに近い場所にあることも確認してください。
「このMacはデータの移行に使用できません」エラーの対処法
多くのユーザーが、M1 MacやIntel搭載の新しいMacへファイルを移行する際に「このMacはデータの移行に使用できません」というエラーメッセージに遭遇しています。ここでは、この問題を解決する3つの方法を紹介します。

1. macOSをアップデートする
エラーメッセージに「このシステムのロック解除に問題があるため、移行できません。このMacをアップデートして再試行してください」と表示されているように、まずは両方のMacを最新のmacOSバージョンにアップデートしましょう。
Appleメニュー > システム環境設定 > ソフトウェア・アップデートから実行できます。アップデート完了後、再度移行プロセスを実行できるか確認してください。
2. ユーザーアカウントにパスワードを設定する
新しいMacにまだユーザーパスワードを設定していない場合は、パスワードを設定することが「このMacはデータの移行に使用できません」エラーの確実な解決策として知られています。
- Appleメニューから「システム環境設定」を選択します。
- 「ユーザとグループ」を選択します。
- 左側のパネルで自分のアカウントを選択し、「パスワードを変更」をクリックします。
- パスワードの設定が完了したら、再度データ移行を試みてください。
3. Apple Configurator 2でファームウェアを復旧させる
もう一つの有効な対策として、Apple Configurator 2を使ってファームウェアとrecoveryOSを最新バージョンに更新する方法があります。
作業を始める前に、インターネット接続があること、macOS 10.15.6以降が動作するMacに最新版のApple Configurator 2がインストールされていること、USB-C充電ケーブルが用意できていることを確認してください。その後、Apple公式ガイドに従って、移行に使用できないMacを復旧させましょう。
移行アシスタントで「競合が検出されました」と表示される場合の対処法
Time Machineバックアップからデータを復元する際に「競合が検出されました」というメッセージが表示されることがあります。この競合は、2台のMacに同一のユーザーアカウントが1つ以上存在する場合に発生します。
画面の指示に従って、新しいMac側の競合しているユーザーアカウントを削除するか、両方のアカウントを保持したい場合は片方の名前を変更してください。
「認証に失敗しました。ユーザーの認証情報を取得できません」エラーの対処法
新しいMacで「続ける」をクリックした後に、「認証に失敗しました。承認ユーザーから認証情報を取得できません」というエラーが表示されることがあります。この問題を解決するには、MacのSMC(システム管理コントローラ)をリセットする必要があります。
- 電源コードを抜いて、Macをシャットダウンします。
- 左側のControl + Shift + Optionキーを押し下げたまま、電源ボタンを10秒間押し続けます。
- 電源コードを差し直し、Macの電源を入れて、再度移行アシスタントを試します。
別の方法として、単にMacを再起動するだけで問題を解決できたユーザーもいます。その場合は、移行先のMacからすべてのデバイスを安全に取り外し、シャットダウンして、ケーブルを挿し直し、Macを再起動してから転送をやり直すだけです。
移行アシスタントにかかる時間はどれくらい?
移行アシスタントでのファイル転送にかかる時間は、転送するデータ量と転送方法によって異なります。Thunderbolt 3(USB-C)ケーブルを使えば、20〜30GB程度のファイルなら数分で移行できます。
しかし、100GBを超える転送には数時間かかります。例えば、Time CapsuleからWi-Fi経由で240GBを転送するには約3.5時間、Time MachineバックアップからEthernetケーブル経由で1TBのファイルを転送するには約30時間かかります。
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関連記事: 【解決済み】移行アシスタントがTime Machineバックアップを見つけられない場合の対処法
移行アシスタントに関するよくある質問(FAQ)
Q: 移行アシスタントを使わずにファイルを転送する方法はありますか?
A: 移行アシスタントなしでファイルを転送する方法は3つあります。1)Appleメニュー > システム環境設定 > 共有からファイル共有機能を利用する。2)AirDropで少量のファイルを転送する。3)DropboxやiCloudなどのクラウドサービス経由で転送する。
Q: 移行アシスタントはどのmacOSバージョンで利用できますか?
A: 移行アシスタントは、macOS 10.7以降が動作するすべてのMacで利用できます。
Q: 移行アシスタントでMac間を接続する方法は?
A: Wi-Fi経由、USBまたはEthernetケーブルで2台のMacを直接接続する方法、Time Machineバックアップを接続して復元する方法があります。
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