Macエラーコード8072の解決方法|「予期しないエラーが発生しました」をすぐに直す
長年Macを使っている方なら、「操作は完了できません」というメッセージとともに表示されるさまざまなエラーコードを目にしたことがあるでしょう。そのひとつがエラーコード8072です。ゴミ箱を空にする操作などをきっかけに発生することが多く、エラーメッセージには「予期しないエラーが発生しました」としか表示されないため、原因の特定や解決の手がかりがつかみにくいのが特徴です。
この記事では、macOSエラーコード8072の概要、発生原因、そして具体的な解決方法を詳しく解説します。
Macエラーコード8072とは?
Macエラーコード8072は、内蔵ドライブや外付けドライブ上のファイル削除、ゴミ箱を空にする操作、ファイル名の変更、デスクトップへの新規フォルダ作成、ファイルのドラッグ&ドロップ、画像の変換、Macと外付けドライブ間のファイルコピーなど、さまざまなファイル操作中に発生するエラーです。

エラーメッセージは「予期しないエラーが発生したため、操作を完了できません(エラーコード -8072)」または「操作は完了できません。予期しないエラーが発生しました(エラーコード -8072)」と表示されます。主な発生原因は以下のとおりです。
- 一時的な不具合: ファイルを操作した瞬間にMacに軽微な不具合が起きていると、このエラーが発生することがあります。
- アクセス権の不足: 対象のファイルに対して必要な操作を行う権限がない場合に発生します。
- 破損したファイル: 削除・移動・コピーしようとしているファイル自体が破損している場合があります。
- 使用中または存在しないファイル: 操作対象のファイルが他のアプリで使用中だったり、サーバー上にある場合にもこのエラーが出ることがあります。
以下では、状況別に使える複数の解決策を紹介します。すべて試す必要はありませんので、ご自身のケースに当てはまる方法から順番に試してみてください。
1. セーフモードで起動する
エラーコード8072のような問題が発生したときは、まずセーフモードでのトラブルシューティングがおすすめです。セーフモードではサードパーティ製ソフトウェアを読み込まずに起動し、システムキャッシュのクリアや起動ディスクのチェックも行われます。
- Macをセーフモードで起動します。
- エラーが出た操作をもう一度実行してみます。
- それでも改善しない場合は、通常どおり再起動して次の解決策を試してください。
ヒント: 外付けドライブ上のファイルを操作している場合は、一度安全に取り外してから再接続し、再度操作を試してみてください。
2. ファイルやフォルダのアクセス権を変更する
次に確認したいのは、削除・コピー・作成・リネームしたいファイルやフォルダに対して、自分のアカウントに書き込み権限があるかどうかです。
- エラーが出るファイルまたはフォルダを右クリックし、「情報を見る」を選択します。
- 「ロック」のチェックボックスにチェックが入っていないことを確認します。
- 「共有とアクセス権」の欄で、自分のアカウントに「読み/書き」権限があるか確認します。

- 権限がない場合は、鍵アイコン(黄色の南京錠)をクリックして管理者パスワードを入力します。
- アクセス権を「読み/書き」に変更します。
設定後、失敗していた操作を再試行してください。それでも解決しない場合は、次の方法に進みましょう。
3. SIPを無効化する
Macには、SIP(System Integrity Protection/システム整合性保護)によって保護されているフォルダやファイルがあり、管理者権限を持つユーザーでも改変や削除ができないようになっています。これらを削除しようとすると、エラーコード8072が発生します。リカバリーモードでSIPを一時的に無効化すれば削除できるようになりますが、作業後は必ずSIPを再有効化してください。
- macOS復旧(macOS Recovery)を起動します。
- メニューバーの「ユーティリティ」>「ターミナル」を開きます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
csrutil disable
- Macを再起動し、ファイル操作を再試行します。
- 作業完了後、リカバリーモードでSIPを再有効化します(
csrutil enable)。
注意: 削除前に、対象のファイルやフォルダが何のためのものかインターネットで調べておくことをおすすめします。システムに関わる一部のフォルダを削除すると、不具合の原因になることがあります。
たとえば「.MobileBackups.trash」フォルダは、Time Machineのバックアップディスクが利用できないときにローカルスナップショットから削除された項目を一時的に保管するフォルダで、SIPによって保護されています。このフォルダの中身はローカルスナップショットの削除時に自動的に消去されるため、手動で削除するのは避け、代わりにローカルスナップショット自体を削除するのが正しい対処法です。
4. iBoysoft MagicMenuでファイルを削除・コピー・移動する
「予期しないエラーが発生したため、操作を完了できません(エラーコード -8072)」がファイルの削除・コピー・移動中に発生する場合は、iBoysoft MagicMenuの利用が有効です。Finderの右クリックコンテキストメニューを拡張するツールで、選択したファイルを素早く任意の場所へコピー・移動したり、直接削除したりできます。
さらに、新規ファイル作成、アプリの完全アンインストール、ZIP圧縮、スクリーンキャプチャ、重複ファイル・写真の削除、ファイルの非表示、画像変換なども右クリックひとつで実行可能な多機能ツールです。
使い方:
- iBoysoft MagicMenuをダウンロードしてインストールします。
- 対象のファイルを選択して右クリックし、目的の操作を選ぶだけです。

5. iBoysoft DiskGeekerでファイルを削除する
ファイル削除やゴミ箱を空にする際にエラーコード8072がどうしても解消しない場合は、iBoysoft DiskGeekerを試してみてください。多機能で操作性のよいディスク管理ツールで、不要ファイルを完全に削除してディスク容量を解放し、Macのパフォーマンス向上にも役立ちます。
ハードドライブをスキャンして見やすい形でファイルを一覧表示するため、通常の方法では削除できないファイルも簡単に削除できます。ゴミ箱内のファイルも表示されるため、ゴミ箱を空にする用途にも使えます。サイズ順の並べ替えによる大容量ファイルの整理や、一時ファイル・ログファイルなどの不要データのクリーンアップにも対応しています。
使い方:
- iBoysoft DiskGeekerを無料でダウンロード・インストールします。
- ソフトを起動し、ディスクのボリュームを選択して「Clean Drive(ドライブをクリーン)」をクリックします。

- スキャンが完了するまで待ちます。
- エラーコード8072で削除できなかったファイルを見つけ、チェックボックスにチェックを入れて「Delete All(すべて削除)」をクリックします。

- その他の不要な大容量ファイルも削除したい場合は、「Size(サイズ)」で並べ替えて同じ手順を繰り返します。
- 「Cancel(キャンセル)」でメイン画面に戻り、内蔵ボリュームを選択して「Clean Junk(ジャンクをクリーン)」をクリックします。

- ゴミ箱内のファイルやその他の不要なジャンクファイルにチェックを入れて「Delete All(すべて削除)」をクリックします。

6. ターミナルを使う
エラーコード8072のせいでファイル削除やゴミ箱を空にする操作ができない場合は、macOS標準搭載のターミナルアプリを活用しましょう。ターミナルはOSのコマンドラインインターフェースで、普段使っているGUIよりも強力な操作が可能です。
- Finderを開き、「アプリケーション/ユーティリティ」フォルダからターミナルを起動します。
- 目的に合ったコマンドを以下から選び、手順に従って実行します。コマンド実行にはEnterキーを押す必要があり、コマンド末尾に余分なスペースを入れないよう注意してください。
ファイルを完全に削除する:
rm -rf file_path
まず「rm -rf」と入力してスペースキーを1回押します。次に、エラーコード8072で削除できないファイルやフォルダを選択してターミナルウィンドウへドラッグ&ドロップするとパスが入力されます。最後にEnterキーを押してコマンドを実行します。
ゴミ箱を空にする:
sudo rm -rf ~/.Trash/*
上記コマンドを入力してEnterキーを押すと、管理者パスワードの入力を求められるので入力してEnterキーを押します(入力中のパスワードは画面に表示されません)。
ファイル名を変更する:
mv file_path file_path_with_new_name
ターミナルに「mv」と入力してスペースを空け、リネームしたいファイルをドラッグ&ドロップします。その後、新しい保存先のフルパスを入力します。下の例では、写真IMG_0179をTestImageという名前に変更し、同じ場所に保存しています。
新規フォルダを作成する:
cd directory_you_want_to_create_the_new_folder
mkdir new_folder_name
たとえばデスクトップに新規フォルダを作成したい場合は、まずターミナルで「cd desktop」を実行し、続けて「mkdir Test\ Folder」を実行すると「Test Folder」という名前のフォルダが作成されます。
ファイルを別の場所へコピーする:
cp file_path destination_path
ターミナルに「cp」と入力してスペースを空け、コピーしたいファイルをドラッグ&ドロップします。続けて、コピー先のフォルダや外付けドライブをドラッグ&ドロップし、Enterキーを押します。
7. First Aidでドライブを修復する
エラーの原因がディスクの破損にある場合は、ディスクユーティリティのFirst Aidで内蔵ハードドライブを検証・修復すると効果的です。ファイルが外付けディスク上にある場合は、そちらも合わせてスキャンしましょう。
- Finderを開き、「アプリケーション/ユーティリティ」フォルダからディスクユーティリティを起動します。
- 左側のサイドバーから対象のドライブを選択し、「First Aid」をクリックします。
- 「実行」をクリックします。
あとはディスクユーティリティによるチェックが完了するのを待ちます。エラーが見つかった場合は、可能であれば自動的に修復されます。起動ディスクにエラーが検出された場合は、macOS復旧から起動して修復する必要があります。
8. ターミナルからTime Machineバックアップを削除する
通常、Time Machineのバックアップディスクは容量が不足すると古いバックアップを自動的に削除します。しかし、「Time Machineが外付けドライブにバックアップできません」といったエラーが出た場合など、バックアップを手動で削除したいこともあるでしょう。
その際にエラーコード8072が発生して削除できない場合は、ターミナルからの削除を試してください。事前にターミナルに「フルディスクアクセス」権限を与えておきましょう。
- Time Machineのバックアップディスクを接続したまま、ターミナルを開きます。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押すと、バックアップディスク上の全バックアップが一覧表示されます。
tmutil listbackups - 次のコマンドで不要なバックアップを削除します。「sudo tmutil delete」と入力してスペースを空け、削除したいTime Machineバックアップフォルダをターミナルへドラッグ&ドロップしてEnterキーを押します。
sudo tmutil delete folder_path - 管理者パスワードを入力してEnterキーを押します(入力中のパスワードは表示されません)。
それでもバックアップを削除できない場合は、Time Machineバックアップディスクを消去してすべてのバックアップを削除し、Time Machineを再設定するのもひとつの方法です。
9. ファイルを複製してからリネームする
Macでファイル名を変更する際に「予期しないエラーが発生しました(エラーコード 8072)」が出ることがあります。その場合は、リネームしたいファイルを複製し、その複製ファイルの名前を変更することでエラーを回避できます。
10. コピー&ペーストの代わりにドラッグ&ドロップを使う
Macでファイルをコピー&ペーストしようとしたときにエラーコード8072が発生する場合は、ドラッグ&ドロップで移動させてみてください。この方法ならシステムのクリップボードを経由しないため、クリップボード側の不具合を回避できます。
11. private/var/rootにデスクトップフォルダを作成する
rootユーザーとしてログインしている場合、デスクトップが空になり、デスクトップや「書類」フォルダへの新規フォルダ作成、ファイルのドラッグ&ドロップ、保存の際に「予期しないエラーが発生しました(エラーコード 8072)」が発生することがあります。
これは、DesktopフォルダやDocumentsフォルダが存在しないことが原因の可能性があります。rootユーザーのフォルダが格納されている場所(private/var/root)を確認し、Desktopフォルダがなければ自分で作成しましょう。フォルダを作成すれば、エラーコード8072に悩まされることなくデスクトップを通常どおり使えるようになるはずです。
まとめ
Macエラーコード8072は、一時的な不具合からアクセス権の問題、SIPによる保護まで、さまざまな原因で発生します。本記事で紹介したセーフモードでの起動、アクセス権の変更、ターミナルコマンドの活用、専用ツールの利用などの方法を、ご自身の状況に合わせて試してみてください。
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