Fedora 37リリース:新エディションと開発者向け機能でさらに進化
Linuxディストリビューション「Fedora」を手掛けるFedoraプロジェクトは、最新版となるバージョン37の正式リリースを発表しました。
Fedora 37の主な新機能
Red Hatのディスティングイッシュドエンジニアであり、Fedoraプロジェクトマネージャーを務めるマシュー・ミラー氏は、Fedora Magazineのブログ記事で次のように述べています。
「本日、何千人ものFedoraプロジェクトのコントリビューターたちの努力の結晶であるFedora Linux 37のリリースをお知らせできることを嬉しく思います。最新リリースがもたらすものを一緒に見ていきましょう。」
新エディション「CoreOS」とクラウド対応の強化
Fedora 37では、2つの新しいエディションが初登場します。従来のデスクトップ版やサーバー版に加え、最小構成の「CoreOS」エディションが新たに提供されるようになりました。このエディションはコンテナ用途に特化しており、クラウドサーバーへ展開可能な標準化された環境を実現します。すべてのエディションはFedoraの公式ホームページからダウンロードできます。
また、Fedora Cloudエディションは、すぐに展開できる完全なイメージとして提供されます。管理者はAmazon Web Servicesなどのパブリッククラウド向けツールを使って、事前ビルド済みのイメージを簡単にデプロイできるようになりました。
デスクトップ環境の改善
Fedora 37では、デスクトップ環境にも改良が加えられています。新バージョンは2022年9月にリリースされたGNOME 43をベースとしており、マルウェアやデバイスの設定不備の可能性をユーザーに警告するなど、セキュリティの向上が図られています。さらに、同梱アプリの多くが最新版のGTKツールキットで再構築されました。
Mozilla Firefoxについては、言語パックが独立したパッケージとして分割され、Firefox本体のパッケージサイズが軽量化されました。
開発者への訴求を強化
迅速なリリースサイクルを維持するFedora 37は、開発者へのアピールを続けています。クラウド用途やIoTデバイス向けのエディションが揃ったことで、本格的な技術愛好家のためのシステムとしての地位を確立しつつあります。Raspberry Piの公式サポートも、こうした開発者重視の方針を裏付けるものといえるでしょう。
より実験的な性格を持つFedoraは、エンタープライズ分野に注力するRed Hatの戦略を補完する存在です。今回のリリースは既存のFedoraユーザーである開発者層を満足させるとともに、UbuntuやArchといった、プロの開発者やホビイスト向けの他ディストリビューションにとって強力なライバルとなるはずです。
最先端ソフトウェアを採用し続けるFedora
Red Hatがエンタープライズ市場へ移行する際、そのコンシューマー版の後継として誕生したFedoraは、以来、最先端のソフトウェアをいち早く取り込むことで知られてきました。この特徴こそが、Linux愛好家にとって選ばれ続けるディストリビューションとなっている理由なのです。
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