Ubuntuのログインループを解決する方法|ステップバイステップ完全ガイド
ユーザー名をクリックし、パスワードを入力してEnterキーを押したのに、何も起こらない――パソコンにログインできないほど焦ることは少ないものです。
残念ながら、このような経験はUbuntuでは意外とよくあることで、一般に「Ubuntuログインループ」と呼ばれています。しかし心配は無用です。正しい対処法を知っていれば、この問題はそれほど難しくありません。
Ubuntuシステムがログインループに陥ってしまった場合は、この記事の手順に沿って進めば、すぐに復旧できるはずです。
ログイン画面からターミナルを起動する方法
Ubuntuがログイン画面から先に進まなくなった場合、最初に行うべきは、グラフィカルなログイン画面から抜けてターミナルを起動することです。通常どおりシステムを起動し、ログイン画面が表示されたら、Ctrl + Alt + F3 を押してください。
ノートパソコンの中には、ファンクションキー(Fキー)に画面の明るさ調整や音量調整などの機能が割り当てられている機種があります。そのようなマシンでは、F3キーをファンクションキーとして機能させるため、別のキーを併用する必要がある場合があります。
たとえばDell製ノートPCには Fn キーが搭載されています。こうした機種では、Fn + Ctrl + Alt + F3 を同時に押してください。

このキーの組み合わせを押すと、ログインプロンプト付きのターミナル画面(仮想コンソール)に切り替わります。ユーザー名とパスワードでログインすると、ホームディレクトリでコマンドプロンプトが使えるようになります。ここでは、デスクトップのターミナルアプリと同じようにコマンドを入力できます。
以下の対処法を順番に試してみてください。
対処法1:設定ファイルの所有権を確認する
Ubuntuログインループの最も一般的な原因の一つは、ログイン画面の制御に関わるファイルの所有権設定が誤っていることです。これらのファイルはホームディレクトリ内に隠しファイルとして存在します。
まず、次のコマンドを入力してディレクトリの全リストを表示します。
ls -laリストの後半付近に .Xauthority という名前のファイルがあるか探します。このファイルは環境によっては存在しないこともあります。該当するファイルが見つからない場合は、次の対処法へ進んでください。

.Xauthority ファイルが存在する場合は、その所有者(owner)とグループ(group)を確認します。これらの属性は、ファイル名やサイズの左側に表示されます。
上の画像では、両方とも root になっています。もしファイルの所有者が root になっていたら、それが問題の原因です。このファイルは root ではなく、あなた自身が所有しているべきです。
所有権を変更するには、次のコマンドを入力します。
sudo chown username:username .Xauthority「username」の部分は実際のユーザー名に置き換えてください。コマンドは表示どおり正確に入力しましょう。ユーザー名の間のコロン(:)、ファイル名冒頭のドット(.)、大文字の X に注意が必要です。
実行後にもう一度ディレクトリリストを表示すると、ファイルの所有者が自分のユーザー名に変わっているはずです。
.Xauthority ファイルが正しく設定されていた場合は、リストをさらに上方向に確認し、.ICEauthority というファイルが存在するか調べてください。このファイルが見つかった場合は、その所有者もチェックします。所有者が root(または自分以外の名前)になっていたら、先ほどのコマンドの .Xauthority を .ICEauthority に置き換えて実行すれば修正できます。
対処法2:/tmp ディレクトリのパーミッションを確認する
Ubuntuがログイン画面で止まってしまう原因として、システムの /tmp ディレクトリのパーミッション設定が誤っているケースもあります。/tmp ディレクトリには一時ファイルが保存されるため、システムプロセスがファイルにアクセスできなくなると深刻な不具合が発生します。

/tmp ディレクトリのパーミッションを確認するには、次の2つのコマンドを入力します。
cd /
ls -laリストの後半付近に /tmp ディレクトリが表示されるはずです。ここで確認したいのは、ディレクトリリストの左端の列にある英字の文字列です。これがディレクトリのパーミッションを表しています。
/tmp の場合、この文字列は正確に drwxrwxrwt である必要があります。異なる表示だった場合は、次のコマンドでパーミッションを変更します。
sudo chmod 1777 /tmp対処法3:空きディスク容量を確認する
ログインループのもう一つのよくある原因は、ハードディスクの空き容量不足です。システムは書き込みができない状態になると、奇妙な挙動を示すことがあります。
空き容量を確認するには、df コマンドを使用します。
df -h ~これにより、ホームディレクトリのあるドライブの使用済み容量と空き容量が表示されます。空き容量が3〜4GB未満の場合は、削除できるファイルを探しましょう。ダウンロードフォルダから見直すのがおすすめです。
システム全体のディスク使用状況を確認するには、次のコマンドを使います。
df -hこのコマンドの結果、いずれかのデバイスの空き容量がゼロになっている場合は、そのデバイスから不要なファイルを削除するか、パーティションサイズを拡張して空き領域を確保する必要があります。
ホームディレクトリ外のファイル削除やディスクパーティションの変更を行う際は、細心の注意を払ってください。操作を誤ると、すべてのデータを失う恐れがあります。
対処法4:デスクトップ環境を再インストールする
上記の方法で解決しない場合、最終手段としてUbuntuデスクトップ環境(GDMを含む)を削除して再インストールする方法があります。完了まで多少時間がかかりますが、入力するコマンドはごくわずかです。
デスクトップ環境をクリーンインストールするには、次のコマンドを順番に入力します。
sudo apt remove ubuntu-desktop
sudo apt update
sudo apt dist-upgrade
sudo apt autoremove
sudo apt clean
sudo apt install ubuntu-desktopこれらのコマンドにより、現在のデスクトップ環境を削除し、ソフトウェアリストを更新、システムとパッケージを最新版にアップグレード、不要ファイルの削除とクリーンアップを実行したうえで、デスクトップ環境を再インストールします。
各対処後に必ず再起動する
各対処法を実行した後は、システムを再起動して再度ログインを試みてください。再起動するには、ターミナルで次のコマンドを入力します。
sudo shutdown -r nowここまでの手順で、Ubuntuログインループの問題は解消され、システムへのアクセスを取り戻せているはずです。このような経験は決して快いものではありませんが、そこから学ぶべき重要な教訓があります。それは、Linuxシステムの定期的なバックアップこそが不可欠だということです。
場合によっては、ドライブをフォーマットして最初からやり直すしかないこともあります。バックアップがない状態でそれに直面したら、非常に苦痛な作業になるでしょう。
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