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GNOMEがLinuxデスクトップをリードし続ける理由――ユーザーにもたらされる7つの大きなメリット

GNOMEがLinuxデスクトップをリードし続ける理由――ユーザーにもたらされる7つの大きなメリット

公開日:2022年7月1日(米東部時間 午後1時)

Bertelは、AndroidデバイスやLinuxなどをテーマに数千本の記事を執筆してきた、10年以上の経験を持つテクノロジー愛好家です。MakeUseOfに参加する前は、MakeTechEasierやAndroid Police(3,500本以上の記事を執筆)などで活動し、How-To Geekでも記事を発表しています。読者が自分の生活に取り入れるべきテクノロジー、そして手放してもよいテクノロジーを選ぶ手助けをすることに情熱を注いでいます。2012年にウィリアム・アンド・メリー大学を歴史学と政治学の学位を取得して卒業し、以来ずっとAndroid、Linux、ウェアラブル、Webアプリなどを扱うテックジャーナリストとしてキャリアを積んできました。

Linuxのデスクトップ環境は数多く存在しますが、その中でもGNOMEは長年にわたりリーダー的存在であり続けています。

どのデスクトップ環境が好みかについては意見が分かれるところですが、GNOMEの地位は個人の好みの問題ではありません。Linux搭載PCの中で最も多く採用されているという事実があるからです。

ここでは、フリーソフトウェア界の数あるデスクトップ環境の中でGNOMEがいかに突出しているのか、そしてその理由について詳しく見ていきましょう。

1. 最も人気のあるLinuxディストリビューションがGNOMEを採用

GNOMEがLinuxデスクトップをリードし続ける理由――ユーザーにもたらされる7つの大きなメリット

数百もの選択肢がある中で、Ubuntuは世界で最も人気のあるLinuxディストリビューションです。Ubuntuは最初のリリース時にGNOMEをデフォルトで搭載しており、独自のデスクトップ環境(Unity)を使用していた時期もありましたが、現在は再びGNOME(カスタマイズ版)を標準としています。

つまり、Linuxに触れる人の大多数は、GNOMEという名前を知らなくてもGNOMEを使っていることになります。GNOMEは最も多くのユーザーの目に触れているのです。グラフィカルインターフェースとOSを結び付けて考える多くの人にとって、「Linux」と聞いて思い浮かべるのはGNOMEだと言えるでしょう。

2. より多くの企業がGNOMEに投資している

GNOMEがLinuxデスクトップをリードし続ける理由――ユーザーにもたらされる7つの大きなメリット

Ubuntuが登場するずっと前から、GNOMEはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)とその前身であるRed Hat Linuxのデフォルトデスクトップ環境でした。RHELのベースとなるコミュニティ開発ディストリビューションであるFedoraも、GNOMEを標準採用しています。

Linux PCを出荷するハードウェアメーカーの中にも、System76のPop!_OSやPurismのPureOSといったGNOMEベースの独自ディストリビューションを提供する企業があります。また、インターネット接続が不安定または利用できない地域向けにOSを開発するEndlessも、GNOMEを基盤としています。

さらにelementary OSもあります。同OSのデスクトップ環境はGNOME Shellベースではありませんが、GNOMEのソフトウェアスタックを土台として構築されています。

Linuxは主にサーバー分野で普及していますが、デスクトップへのLinux普及に力を注ぐ企業の大多数はGNOMEを採用しています。そのため、顧客からのフィードバックに対応する過程で生まれた改善の多くが、GNOME本体、GNOME拡張機能、あるいはGNOME技術を利用するデスクトップ環境へと還元されていくのです。

3. GNOMEは最もアクセシビリティに優れている

GNOMEがLinuxデスクトップをリードし続ける理由――ユーザーにもたらされる7つの大きなメリット

こうした顧客フィードバックの一部は、アクセシビリティに関するものです。デスクトップをより多くの人にとって使いやすいものにするには、幅広いニーズに応える必要があります。GNOMEは大きな文字表示や高コントラスト表示をサポートし、スクリーンリーダー機能を備えています。デスクトップの各部分を必要に応じて拡大できるほか、音声通知を補う視覚アラートのオプションも用意されています。

しかし、アクセシビリティとは単に、視覚や聴覚に支援が必要な人を助けるツールを備えることだけを指すのではありません。GNOMEのデザイン自体もアクセシブルなのです。従来型のデスクトップの概念と比べて、GNOMEアプリは比較的シンプルで直感的に理解できます。初めて使う人にとっても、さらには幼い子供にとっても扱いやすい設計になっています。

4. GNOMEは最も一貫性のあるデザインを持つ

GNOMEがLinuxデスクトップをリードし続ける理由――ユーザーにもたらされる7つの大きなメリット

従来のLinuxデスクトップには、統一されたビジョンが欠けていました。多数のコントリビューターや提供元のパーツを組み合わせて、機能的なデスクトップを構築する形だったのです。現代のLinuxデスクトップも依然として、数え切れないほどのコミュニティや組織による多数のパーツで構成されていますが、GNOMEは全体を通して一貫したルック&フィールを実現するデスクトップの提供に努めてきました。

GNOMEアプリの開発者は「ヒューマンインターフェースガイドライン」に従って開発を行います。その結果、あるアプリの操作性は別のアプリとも似通ったものになり、各アプリはデスクトップ全体のインターフェースに自然に調和します。使用感の大部分が、一体感のあるひとつのまとまりとして感じられるのです。

残念ながら、GNOMEの明確なデザイン思想ゆえに、非GNOME製ソフトウェアをインストールすると一貫性は損なわれます。幸い、この課題を完全に解消することは難しいものの、問題は年々小さくなりつつあります。

5. GNOMEは成長し続けるアプリエコシステムを擁する

GNOMEがLinuxデスクトップをリードし続ける理由――ユーザーにもたらされる7つの大きなメリット

GNOMEをターゲットとしたアプリは数多く存在し、その数は着実に増えています。もちろん、その規模は商用モバイルOSのように数百万単位ではありません。しかし、日常的なコンピューティング作業であれば、目的に合ったGNOMEアプリが見つかる可能性は十分にあります。

たとえば、Amberolは優れたミニマル志向の音楽プレーヤーです。FoliateはDRMフリーの電子書籍を読むのに最適な美しいリーダー。SecretsはKeePassベースのパスワードマネージャー、Obfuscateはドキュメントを共有する前に機密情報を隠すためのツールです。Podcastsはポッドキャストの管理に、Pika Backupはデータのバックアップに活躍します。

クリエイティブ作業の分野でも、GNOMEは進化を続けています。DrawingやgThumbは画像編集や写真管理に便利で、Apostropheは文章の執筆に、Pitiviは動画編集に適しています。いずれも最高峰の性能を誇るわけではありませんが、十分に実用的であり、特定の高度な機能を求めていない初心者にとっては、むしろ過不足ない選択肢と言えるでしょう。

6. 日常に不可欠なシステムユーティリティも充実

アプリといえば見落とされがちですが、毎日使うわけではなくても、OSに不可欠なシステムユーティリティが存在します。GNOMEはこうした基本機能もしっかりとカバーしています。システムモニターやパーティション管理ツールを備え、ZIPファイルを展開するツールや仮想マシンを起動するツールも揃っています。録音はもちろん、スクリーンショットの撮影や画面録画も可能です。

GNOMEベースの多くのデスクトップ環境は、足りない部分を補うためにGNOMEアプリを採用しています。たとえばelementary OSは、GNOMEのウェブブラウザー、PDFリーダー、アーカイブマネージャーを使用しています。GNOMEベースのデスクトップでは自然とGNOMEのシステムユーティリティを使う場面が多くなりますが、純正のGNOMEを使えば、その土台はかなり完成されたものになっているのです。

7. タブレット、スマートフォン、2in1デバイスでも快適に動作

GNOMEは「デスクトップ環境」ですが、この名前をデスクトップPCやノートPC専用のものと誤解しないでください。もちろん、そうしたフォームファクターでも優れた動作を見せますが、GNOMEは近年急速に普及したタッチ操作デバイスにも見事に適応します。

2in1 PCをお持ちなら、GNOMEの最新デザインはキーボードとマウスでの操作だけでなく、タッチスクリーン上でも同等かそれ以上に自然に感じられます。物理キーボードの代わりに仮想キーボードが自動的に表示され、GNOMEのインターフェースとアプリのデザインは指での操作に非常に最適化されているため、追加の調整はほとんど不要です。

GNOMEのコアデザインはスマートフォンの画面サイズにもうまく収まりますが、細部をさらに磨き上げるための開発が進行中です。開いているアプリウィンドウのサイズを縮めてみれば、小さな画面でのGNOMEの挙動を手軽に試すことができます。多くのGNOMEアプリはウェブサイトのようにレスポンシブデザインを採用しており、利用可能な画面領域に合わせてリアルタイムにレイアウトを調整します。

では、GNOMEは「最高」なのか?

繰り返しになりますが、「最高」は主観的な言葉です。人それぞれ求めるものや期待は異なります。GNOMEが自分の慣れ親しんだ環境と違いすぎると感じる人は大勢いますし、組み込みのカスタマイズオプションをもっと増やしてほしいと望む人もいるでしょう。そうした感想は、いずれも正当なものです。

それでもなお、GNOMEはフリーデスクトップの世界において、最もサポート体制が充実し、最も洗練されており、最も広く使われているデスクトップ環境であることに変わりはありません。

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