LinuxでMicrosoft OneDriveを同期する方法!CLIクライアント「onedrive」の使い方
近年、プロプライエタリな製品を使わざるを得ない場面は少なくありません。オープンソース愛好家なら、クラウドストレージもオープンなものを選びたいところですが、現実にはGoogle、Amazon、Dropbox、Microsoftといった大手企業がクラウドストレージ市場をほぼ独占しています。これらのサービスは無料で信頼性の高い製品を提供する一方、法的要請への対応や広告配信のためにファイルをスキャン・読み取りする可能性があるのも事実です。しかし、だからといって利用を避ける必要はありません。
OneDriveはMicrosoftが提供するクラウドストレージサービスです。Windowsプラットフォーム向けに設計されていますが、少しの手間でLinuxマシンとも連携できます。連携方法はいくつかありますが、本記事ではCLIベースのクライアント「onedrive」を紹介します。
onedriveとは
onedriveは、OneDriveと素早く簡単に同期できるCLI(コマンドライン)ベースのクライアントです。
インストール前に、まず必要な依存パッケージとgitを導入しておきましょう(すでに導入済みなら不要です)。ターミナルを開いて、お使いのディストリビューションに応じて以下のコマンドを実行してください。
Ubuntuの場合:
sudo apt install libcurl4-openssl-dev git sudo apt install libsqlite3-dev
Ubuntu 18.04以降を使用している場合は、snapでdmdをインストールします。
sudo snap install --classic dmd && sudo snap install --classic dub
それより前のバージョンの場合は、次のコマンドを使用します。
sudo wget https://master.dl.sourceforge.net/project/d-apt/files/d-apt.list -O /etc/apt/sources.list.d/d-apt.list sudo apt-get update && sudo apt-get -y --allow-unauthenticated install --reinstall d-apt-keyring sudo apt-get update && sudo apt-get install dmd-compiler dub
Fedoraの場合:
sudo yum install libcurl-devel git sudo yum install sqlite-devel curl -fsS https://dlang.org/install.sh | bash -s dmd
Arch Linuxの場合:
sudo pacman -S curl sqlite dlang git
インストール手順
依存パッケージの準備ができたら、gitでソースファイルを取得します。
git clone https://github.com/abraunegg/onedrive.git
続いて、コンパイルしてインストールします。
cd onedrive ./configure make sudo make install
Microsoftアカウントの認証
インストールが完了したら、onedriveがあなたのアカウントへアクセスできるよう、Microsoftでの認証を行います。ターミナルで次のコマンドを実行してください。
onedrive
すると、認証用のURLにアクセスするよう促されます。

OneDriveアカウントにログインし、アプリによるアカウントへのアクセスを許可します。

許可が完了すると、真っ白なページが表示されます。このページのURLをコピーし、ターミナルの入力待ち画面に貼り付けてください。

これで初期設定は完了です。
同期の実行
OneDriveのクラウド上のファイルをローカルフォルダへ同期するには、次のコマンドを実行します。
onedrive --synchronize
これにより、クラウド上のすべてのファイルがローカルフォルダへダウンロードされます。
また、ローカルフォルダの変更を監視して自動的に同期させたい場合は、次のコマンドを使用します。
onedrive --monitor
設定ファイルの編集
設定ファイル「config」は、onedriveのgitフォルダ内にあります。有効化するには、「~/.config/onedrive/」フォルダへ移動させましょう。
mkdir -p ~/.config/onedrive cp ~/onedrive/config ~/.config/onedrive/config
configファイルを開くと、主に以下の3つの項目を設定できます。
- sync_dir:OneDriveのファイルを保存する場所。このフォルダに追加・削除されたファイルはすべてクラウドと同期されます。
- skip_files:同期対象から除外するファイルタイプ(またはファイルパターン)。
- monitor_interval:同期処理の実行間隔。
変更を加えたら保存し、onedriveを再起動してください。
現在の設定内容は、いつでも次のコマンドで確認できます。
onedrive --display-config

同期リスト(sync_list)で選択同期を行う
OneDriveフォルダ全体ではなく、特定のファイルやフォルダだけを同期したい場合は、「sync_list」という名前のファイルを作成し、「~/.config/onedrive」フォルダに配置します。ファイル内には、同期対象のファイル・フォルダへの相対パス(同期されたOneDriveフォルダからの相対パス)を記述してください。
ログイン時にonedriveを自動起動する
デフォルトでは、ユーザーがログインしてもonedriveは自動的に起動しません。ログイン時に自動実行したい場合は、スタートアップアプリケーションにonedrive --monitorを登録しておきましょう。
これで、OneDriveとLinuxシステムとの同期が実現します。あなたの環境ではどのようにOneDriveを同期していますか?別のツールをお好みの方も、ぜひコメント欄で教えてください。
※この記事は2019年3月に、動作するリポジトリの情報を追記して更新されました。
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