Ubuntuに最適なシステム監視ツール3選【Nagios・Glances・htop】
企業や組織で扱うデバイス、サーバー、サービスの数が増えるにつれ、システムを監視する必要性も高まっていきます。オンプレミス環境でもクラウド環境でも、システム監視はホストやアプリケーションの容量、稼働状況、健全性をカバーするものです。このプロセスは、すべてのコンピューティングリソースを対象とし、問題が発生する前にリアルタイムで検出・対処することを目的としています。
Ubuntuを使用しているなら、システム監視ツールを活用することで、サービス障害やエラーがユーザーに影響を及ぼす前に発見できるようになります。
最も基本的なツールとしては「システムモニター」が挙げられます。これはLinuxに標準搭載されているユーティリティで、Windowsのタスクマネージャーのような役割を果たし、実行中のプロセスからリソースを大量に消費しているものまで、基本的な稼働状況を確認できます。
しかし、より高度なシステム監視ツールを使えば、メモリ、CPU、ディスク、ネットワーク接続など、より詳細なリソース使用状況を把握することが可能です。
ここでは、Ubuntuで利用できる3つの優れたシステム監視ツールをご紹介します。
1. Nagios

Nagiosは、サーバーやワークステーションを包括的に監視できるUbuntu向けシステム監視ツールです。サービスやプロセスの状態、OSの各種メトリクス、ファイルシステムの使用状況などを幅広くカバーします。
設定にはある程度の専門知識が必要ですが、強力で拡張性が高く、信頼性があり、柔軟にカスタマイズできるソフトウェアです。システムおよびネットワーク監視分野における長年の定番として、プロトコル障害やネットワーク停止の迅速な検出、サービス・サーバー・アプリケーションの可用性向上といった大きなメリットを提供します。
Nagiosには、「Nagios Core」と「Nagios XI」という2つのソリューションが用意されています。
Nagios Core

Nagios Coreはオープンソースの無料版で、サーバー、アプリケーション、サービスを監視できます。ネットワークマップ付きの基本ユーザーインターフェース、SMSやメールによるレポート通知、基本的なレポート機能などの特徴があります。
システムメトリクス、サーバー、アプリケーション、サービス、ネットワークプロトコルなど、ITインフラの重要な構成要素を監視し、重要コンポーネントに障害が発生したときや復旧したときに、SMS、メール、カスタムスクリプト経由でアラートを送信します。これにより、管理者は常に重要なイベントを見逃さずに把握できます。
また、イベント、障害、通知、アラート対応の履歴を記録したレポートを後から確認できるほか、高度なグラフ機能により、古くなったシステムに足元をすくわれる前にアップグレード計画を立てることも可能です。
Webインターフェース、マルチテナント機能、自社製またはサードパーティ製アプリとの統合による拡張可能なアーキテクチャ、コミュニティ開発のアドオンなど、充実した機能を備えた、Ubuntuシステム監視のための強力なオープンソースソリューションです。
最初は学習曲線があるかもしれませんが、サポートが必要な場合は活発なコミュニティが頼りになります。
Nagios XI

Nagios XIは商用版で、より豊富な機能セットと自動設定支援を備えています。
Coreを上回る強力な機能として、最高レベルのサーバーパフォーマンス監視を実現するNagios Core 4監視エンジンが含まれています。
さらに、デバイス、サービス、アプリケーションの監視設定をガイドしてくれる構成ウィザードや、直近の設定を保存しておき必要に応じて復元できる構成スナップショット機能も搭載されています。
更新されたGUIを使えば、ユーザーごとにデザイン、レイアウト、設定をカスタマイズでき、顧客やチームに求められる柔軟性を提供します。また、カスタムロール割り当て機能により、安全な運用環境を実現します。
Nagiosのおすすめポイント
- 使いやすい
- 無料版とプレミアム版(60日間トライアルあり)を選択可能
- ミッションクリティカルなインフラ構成要素をすべて監視する、包括的なITインフラ監視
- 複数ユーザーがWebインターフェースにアクセスし、関連するインフラの状態を閲覧可能
- 数回のクリックで素早く設定完了
- ユーザーアカウントの設定・管理が簡単
- アドオンによる拡張可能なアーキテクチャ
2. Glances

Glancesは、GNU/Linux、macOS、Windows、BSDなど、さまざまなOSで動作するクロスプラットフォームのデータセンター監視ツールです。Python言語で書かれており、psutilライブラリを通じてシステム情報を取得し、必要な情報をひと目で把握できるように設計されています。
Glancesを使えば、ロードアベレージ、CPU、メモリ、ディスクI/O、ネットワークインターフェース、マウント済みデバイス、ファイルシステムの空き容量、アクティブなプロセスや上位プロセスなどを監視できます。
主な特徴のひとつは、設定ファイルでしきい値を設定できる点です。システムの負荷状態を4段階の色で表示します。OK(緑)、注意(青)、警告(紫)、危険(赤)です。
しきい値はデフォルトで50、70、90に設定されており、それぞれ「注意」「警告」「危険」レベルに対応します。これらの値は「/etc/glances/」ディレクトリにある「glances.conf」ファイルでカスタマイズ可能です。

CPU平均負荷、ディスクI/Oの読み書き速度、マウント済みデバイスの現在のディスク使用量、CPU/メモリ使用率を含む上位プロセスなど、重要な情報を一画面で確認できます。
ただし、これだけ多くの情報を表示するため、Glancesは比較的多くのCPUリソースを消費する傾向がある点には注意が必要です。
Glancesについて困ったことがあれば、公式サイトのWikiを参照できます。Twitterや開発者向けチャット、ユーザーグループを通じて、他の開発者やユーザーに相談することも可能です。
Glancesのおすすめポイント
- Ubuntuのリポジトリから入手でき、インストールが簡単
- 他の監視ツールと比べて多くの情報を表示できる
- WebベースのGUIにより柔軟な監視が可能
- リモートシステムの監視にも対応
3. htop

htopは、リアルタイムでシステム監視を行える対話型プロセスビューアであり、テキストモードのアプリケーションです。実行中のプロセスとそのリソース使用状況を完全に可視化できるため、システムの不調を未然に防ぎ、安定した運用を支えます。
このツールは「ncurses」ベースで、マウス操作にも対応しています。他のツールと同様に、色分けによってメモリ、プロセッサ、スワップの使用状況を視覚的に示します。
柔軟で見やすく、設定もしやすいサマリーセクションが2列で表示され、システムに関する情報を一目で確認できます。ただし、アイドル時間・ユーザー時間・システム時間ごとのCPU使用率など、一部の情報は表示されない場合があります。
ファンクションキーを使えばサマリーセクションを設定したり、どちらかの列にデータ表示リストを追加したりできます。また、メモリ/CPU使用率、PID、ユーザーなどの要素でプロセスを並べ替えられるプロセスセクションも備えています。
補足:htopはバージョン2.0以降、Linux、BSD、macOSに対応したクロスプラットフォームツールになっています。
htopのおすすめポイント
- 整然として読みやすいサマリーセクション
- ユーザーごとに個別の設定ファイルを持てる
- 設定変更が設定ファイルに自動保存される
あなたはUbuntuでどのシステム監視ツールを使っていますか?ぜひコメント欄でお聞かせください。
画像クレジット:Glances Github、Nagios、Hisham
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