Ubuntuにスワップは必要?現代のPCにおける現実的な判断基準
かつては、すべてのLinuxインストールにスワップ領域が必須とされていました。しかし、8GB以上のRAMを搭載するのが当たり前になった現代のPCにおいて、専用のスワップ領域は今も必要なのでしょうか。Ubuntuを使っている場合、スワップは必要なのでしょうか。
「必要だ」と答える人もいれば、「不要だ」と答える人もいます。それぞれに理由があります。真実は、スワップの必要性はコンピューターの使い方によって変わる、ということです。
注: 以下の内容はUbuntuを前提としていますが、ほぼすべてのLinuxディストリビューションに当てはまります。
スワップの2つの形態
他の多くの最新Linuxディストリビューションと同様に、Ubuntuでは2種類のスワップを利用できます。古典的な形式は専用パーティションです。通常はOSをHDDに初めてインストールする際に設定され、Ubuntu OSやそのファイル、ユーザーデータとは独立した領域として存在します。
より現代的な形式はスワップファイルです。こちらはOSのファイル群の中に、データの隣に存在します。
スワップをファイルとして持つメリットは大きく、パーティション操作を行うことなく無効化したり、削除してディスク容量を回収したりできます。また、新しいスワップファイルをゼロから作成したり、異なるボリューム上にスワップを追加・拡張したり(2つ目、3つ目のスワップファイルを追加するなど)するのも簡単です。
ハイバネーションを使うならスワップは必須
最初に結論を述べておきます。ハイバネーション(休止状態)を使用している場合は、スワップが必須です。しかも、なんらかの量があればよいというものではなく、PCのRAM容量以上に加えて、さらに数GBの余裕を持たせる必要があります。
シャットダウンの代わりに休止状態へ移行するよう指示すると、Ubuntuはシャットダウン前にRAM上のすべての内容をスワップへ保存します。次にPCの電源を入れた際、Ubuntuはスワップから以前の状態を読み込み、作業環境を復元します。
メモリが足りないならスワップを追加
Ubuntu本体や、その上で動作させるアプリケーションが、搭載RAMを超えるメモリを要求する場合も、スワップを追加すべきです。スワップがないままRAMが使い切られると、システムは「重要度が低い」と判断したアプリを強制終了してメモリを解放しようとします。場合によっては、システム全体がクラッシュすることもあります。
経験則として、システムのRAMが8GB未満であれば、スワップを設定しておくべきです。
メモリに余裕があるならスワップは不要
逆に、16GB以上のRAMを搭載しており、Blenderのような負荷の高いアプリを使わず、Kdenliveでの4K動画編集や、GIMPでの複数画像の同時編集といった作業をしないのであれば、UbuntuがRAMを使い切ることはまずないでしょう。
そのようなケースで、かつハイバネーションを使用しないのであれば、スワップなしでも運用可能です。万が一メモリが不足しそうな場面では、その都度スワップファイルを作成して有効化すれば十分です。あるいは、小さなスワップファイルを常設のバッファとして設定しておき、必要に応じて拡張する方法もあります。
RAM使用量を確認して適切に対応する
最終的な結論として、ほとんどのユーザーにとって、搭載RAMの容量に関わらず、少なくとも小さなスワップを保険として設けておくことが推奨されます。スワップが必要な場合、最適なサイズは使い方にも左右されるため一概には言えませんが、Ubuntu公式がシステムに適したスワップ量のガイドを提供しています。
要点をまとめると、以下のようになります。
- ハイバネーションを使う場合: RAM容量+1〜2GB程度のスワップを設定しましょう。
- ハイバネーションを使わない場合:
htopやシステムモニターなどのツールで、一定期間にわたってRAM使用量を監視しましょう。RAMが常に満杯に近い状態ならスワップが必要です。まずRAMの半分のサイズのスワップを追加し、問題が解消されたかを確認します。解消しない場合は、スワップサイズをRAMの1倍、1.5倍と段階的に増やしながら調整しましょう。 - RAMに常に余裕がある場合: ハイバネーションを使わず、どれだけPCに負荷をかけてもRAMを使い切ることがなく、常に25%以上のRAMが空いた状態が続くなら、おそらくスワップは不要です。無効化しても問題ありません。
システムにスワップが必要だと判断したら、Linuxでのスワップ管理方法を学んでおくと安心です。また、古いノートPCでは、従来のスワップの代わりにzswapを活用する選択肢もあります。
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