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KDE Plasma徹底レビュー:Linuxデスクトップ界のスイスアーミーナイフ

KDE Plasma徹底レビュー:Linuxデスクトップ界のスイスアーミーナイフ

GNOMEの長年のライバルとして知られるKDE Plasmaは、最も人気のあるLinuxデスクトップ環境のひとつです。GNOMEへの不満として挙げられがちな点——リソース効率やカスタマイズ性など——をしっかりと解決しており、シンプルにも複雑にも、自分の好みに合わせて自由に設定できます。本記事では、KDE Plasmaのパフォーマンス、ユーザーインターフェース、カスタマイズ性を詳しく検証し、どのように使うべきか、どんなユーザーに向いているのかについても解説します。

最初の印象

一見したところ、KDE Plasmaのデスクトップは、Windowsから移行してきたユーザーにとって非常に直感的です。左下にはアプリケーションメニューを開くロゴが配置され、右下にはシステムトレイがあり、上部バーはありません。レイアウトはシンプルで分かりやすく、初期状態のままでも十分に使いやすい設計になっています。

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ユーザー体験

Plasmaの操作はとても簡単です。Windowsを使ったことがあれば、ほぼ同じ感覚で扱えます。左下のアプリケーションメニューからは、アプリケーション、システム設定、お気に入りなど、システム全体へアクセス可能。右下のシステムトレイには、通知、ネットワーク状態、カレンダー付きの時計が表示されます。

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アプリケーションメニューには優れた検索機能が備わっています。この点でもWindowsを彷彿とさせ、追加インストールなしで多くの便利なアプリケーションをすぐに利用できます。麻雀やマインスイーパーといったゲーム、オフィス作業に役立つLibreOffice、計算用のKCalcなどがプリインストールされています。

KDE Plasmaの標準アプリケーション

Plasmaのもうひとつの魅力は、充実したKDEアプリケーション群です。標準搭載されているアプリだけで、初期状態のまま幅広い機能を享受できます。たとえば「KDE Connect」を使えば、Androidスマートフォンや他のLinux端末をデスクトップと連携し、ファイル共有、通知の同期、メディア再生などを一体化できます。Androidデバイスをお持ちなら必須のアプリであり、Plasmaはそれを見事に統合しています。

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「Kate(KDE Advanced Text Editor)」は、Linuxデスクトップ環境で最高クラスのテキストエディタとして広く推奨される存在です。マルチドキュメント・マルチビュー対応で、統合コマンドライン、プラグインサポート、JavaScriptスクリプティング機能など、強力な機能を多数備えています。Plasmaに標準搭載されるデフォルトエディタであり、その拡張性は驚異的です。

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「KRunner」はランチャープログラムで、コマンドの実行、アプリケーションの起動、Firefoxブックマークを開く、単語のスペルチェック、開いているウィンドウやデスクトップの検索、数式の計算までこなせます。macOSのSpotlight検索に相当する機能で、あのOSで比類なき利便性を発揮するツールとよく似ています。主にGNOMEユーザーである筆者としては、KRunnerの機能が羨ましくてたまりません。Plasmaの大きな魅力のひとつと言えるでしょう。

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カスタマイズ性

デフォルト設定が優れているのはもちろんですが、KDEの真価はその圧倒的なカスタマイズ性にあります。「自分好みに」を極限まで追求できるのです。

デフォルトのBreezeテーマが気に入らない場合も、「グローバルテーマ」アプリケーションを使えば簡単に変更できます。プリインストールされたテーマから選ぶことも、外部から追加ダウンロードすることも自由自在。選択肢が非常に豊富で、思い通りの外観に仕上げられます。

システム設定では、グローバルテーマ、ウィンドウテーマ、アイコンテーマなど、システムのほぼすべての要素を変更可能です。たとえば、Plasmaを次のような見た目にすることもできます。

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あるいは、こんな感じにも。

KDE Plasma徹底レビュー:Linuxデスクトップ界のスイスアーミーナイフ

できることに制限はありません。PlasmaはまさにLinuxデスクトップ環境におけるスイスアーミーナイフであり、細部まで調整したりいじり回したりするのが好きなユーザーに、最高の体験を提供してくれます。

パフォーマンス

システムリソースの使用量という点で、KDE Plasmaは非常に優秀です。筆者はi7-8655uの4コアとRAM 8GBを割り当てた、最新状態にアップデート済みのKubuntu 20.04仮想マシンで検証しました。アイドル時のRAM使用量は約490MB、CPU使用率は平均0.4%程度。ほぼどんなスペックのマシンでもPlasmaを快適に動作させられます。

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小さなフットプリントは、優れた操作感にもつながります。アプリケーションは素早く起動し、デスクトップはキビキビと反応します。仮想デスクトップは1つのままでも、好きなだけ増やすことも可能で、ワークフローを自分に合わせて自由に構築できます。

KDE Plasmaの弱点

完璧なソフトウェアは存在しません。Plasmaの弱点は、基本のワークフローにあります。Kubuntu 20.04での実装では、デフォルトで仮想デスクトップが1つしか用意されていません。追加する設定は用意されていますが、あまりカスタマイズに手間をかけたくないユーザーにとって、ウィンドウ間の切り替えが面倒に感じられる場面があるでしょう。Linuxは長年強力な仮想デスクトップ機能を誇ってきた分野であり、GNOME Shellの動的ワークスペースのようなヘビーマルチタスク向けの選択肢があることを考えると、ここはKDE Plasmaの魅力を損なうポイントです。

KDE Plasmaを体験できる場所

KDE Plasmaを体験するなら、まずおすすめしたいのがKubuntuです。Kubuntuは大きく手を加えることなく、Plasmaを美しい状態で初期状態から提供してくれます。さらに、Snapアプリケーションがプリインストールされていないため、Snapが苦手な方や、導入するかどうかを自分で選びたい方にとっても、SnapなしでUbuntu 20.04 LTSを体験できる絶好の環境となっています。

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どんな人にKDE Plasmaが向いている?

Plasmaのカスタマイズ性の素晴らしいところは、結局のところ「誰にでも合う」という点です。最初は質素なほどシンプルですが、どんなワークフローや外観にも合わせて変えられます。リソース効率の良いWindows風やmacOS風のデスクトップを作ることも可能です。また、GNOMEを使わずにWaylandを試してみたい方にもPlasmaは最適です。(一部の追加パッケージは必要ですが)Waylandをフルサポートする数少ない本格的なデスクトップ環境のひとつであり、自分のシステムでWaylandをテスト・体験するのにうってつけの場所です。

ぜひ、生産性を高めるKDE Plasmaの活用テクニック集や、デスクトップを彩る厳選7つのKDE Plasmaテーマのリストも併せてチェックしてみてください。


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